沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

天皇、皇后両陛下が即位後初の沖縄訪問へ 10月22日・23日

朗報が飛び込んできた。沖縄タイムスの報道によると、天皇、皇后両陛下が10月22日と23日の両日、沖縄県をご訪問されるという。

沖縄県は29日、天皇、皇后両陛下が「美ら島おきなわ文化祭2022」に参加されるため、10月22、23日の両日、来県すると発表した。23日に宜野湾市沖縄コンベンションセンターでの開会式に出席し、あいさつする。19年の即位後、初めての来県。  来県中、玉城デニー知事から県政概要の説明を受けるほか、文化祭関連イベントを視察する。玉城知事は日本復帰50年の節目での文化祭開催に関し「沖縄の文化を県内外へ発信し、文化の多様性を感じる上で大変意義深い」と強調。両陛下の出席は「県民にとり、この上ない喜びで、県民挙げて歓迎申し上げる」とのコメントを発表した。  天皇、皇后両陛下の来県は、18年に現上皇ご夫妻が、糸満市国立沖縄戦没者墓苑与那国町を訪問して以来となる。現天皇は皇太子時代の10年7月に全国高校総体「美ら島総体」のために来県している。(政経部・大野亨恭)」

政治が混迷を極め、無力感に打ちひしがれて絶望的日々を過ごす人間にとって、天皇皇后両陛下の御来県は、今年最大の朗報である。

その日は何としても、国民統合の象徴であられる天皇皇后両陛下の無私無欲のエネルギーを身近で感じ取りたい。

 

ザ・右翼中村之菊さんが友愛チャンネルに登場

「沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党」党首の中村之菊(みどり)さんが友愛チャンネルに登場した。聞き手は前南城市市長の瑞慶覧長敏


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中村之菊さんの言動については、以前ブログで取り上げて以来ずっと関心を抱いている。日々更新される中村さんのツイッターもいつも見ている。彼女が書いた本『抵抗ー国家という暴力との闘いー』も購入した。左翼が好みそうなタイトルだが、中村之菊さんはれっきとした右翼である。

 
 沖縄の米軍基地撤去を主張する異色の右翼の存在に友愛チャンネルが注目して上の動画の配信となった。聞き手役の瑞慶覧氏のうまいリードもあって、決して饒舌ではないが、中村さんの考えをしっかり聞くことができたと思う。

真っ直ぐで素直、そして芯の強い人間。可愛くてチャーミング、彼女の人柄をそう感じた。ぼく自身は右翼でも左翼でもないが、中村さんの言動には共鳴できる部分が多い。そして教えられることも多い。同志を得た思いがする。

孤軍奮闘する彼女の主張は決して過激なんかではない。常識の範囲内のことを主張しているに過ぎない。対米従属の今の政府が根本的に狂っているのだ。

ぼくの中では、中村之菊さんはザ・右翼というよりザ・人間そのものである。

 

立憲民主党またもや分裂か?

立憲民主党と維新の会が来たる国会で共同戦線を張ることを合意したという。野党第一党と第二党が組むことで国会に緊張感を与えると喧伝しているらしい。なんと幼い政党だろうか。

10年前に政権を奪われてから少しも学習していないではないか。日本をどの方向に導いていくか、確たる政治理念が欠如しているからそうなるのだ。

そもそも維新の会の政策は米国由来の新自由主義を核にしたもので、日本を米国型社会に作り替えることが彼らの政治目標である。

徹底した市場主義経済。徹底した自由競争で勝った側が正義で負けた方は自己責任の世界。極度の貧富の差が正当化される社会。これが建国以来、米国が培ってきた米国特有の民間主導型強欲資本主義社会である。

こんな社会を日本に当てはめようなんてことは狂気の沙汰でしかない。説明するまでもなく、日本は米国と異なり、日本独自の歴史と文化・伝統を数千年の歳月をかけて築いてきた。たかだか数百年の歴史しかない米国型社会を日本がまねる必要も取り入れる必然もさらさらないのである。それでも無理に取り入れた分、日本の社会は混乱を極めて目標を見失ってしまった。

特にバブル経済が崩壊して以降、政府は新自由主義経済に舵を切った。米政府から送られてくる年次改革要望書に沿ってさまざまな規制改革・構造改革を推進してきた。できるだけ政府の規制を撤廃して大企業の要望に応える。公営企業を民営化する。これが年次改革要望書に盛り込まれた方向付けであり、米国型新自由主義経済の強制だったのだ。

小泉政権時に政府の中枢で米国の意に沿って動いたのが竹中平蔵だった。今では米政府ベッタリの売国奴として評価が定まっている人物である。その竹中平蔵と実根の仲にあるのが維新の会である。

この危険な政党・維新の会と国会で連携すると表明した立憲民主党。これで立憲民主党の値打ちがはっきりした。それでも立憲民主党の中に、まだ多少のエネルギーが燻っているなら、執行部の運営の仕方に承服できない若手の反乱が、近い将来起きる可能性がある。

エネルギーが点火した時、立憲民主党お家芸よろしく、またもや分裂する羽目に陥るに違いない。そして政界はさらなる混迷を極めることだろう。

 

出口なき日本の政治

最新世論調査による岸田内閣の支持率は以下の通り。

毎日新聞→29%

ANN    →36.3%

東京新聞→40.2%

産経新聞→42.3%

日本経済新聞→43%

毎日新聞日本経済新聞との間に14%もの差があるというのは世論調査の仕方に疑問が残るものの、いずれも岸田内閣発足いらい最低の支持率という点では各社の主張は一致している。

出口の見えない反日カルト教団統一教会問題、反対が過半数を上回る安倍元総理の国葬問題を考えると、支持率はもっと下がる可能性が高い。

そうなると今後政局がどう動くか気になるところだが、今の政治状況から判断すると、岸田内閣の交代はあっても自公政権が崩壊することはないだろう。

普通に考えて、これほど深刻な国政を揺るがすような問題が起きたら、政権交代が起きて少しも不思議ではないが、そこまでいかないのは今の政治状況があまりにも異常だからだ。

自公政権に代わる受け皿がない。だからどんなに政治が腐敗しようが、自浄機能が働かない。自公政権に対する批判は湧き起こる。しかし結局のところそれだけで終わってしまう。

7年8ヶ月に及ぶ第2次安倍政権下で、何度も酷い法律が制定され、政治が私物化されても選挙で勝つのは自公政権だった。菅政権から岸田政権に代わった今でも本質は変わらない。自公政権に代わる受け皿がない以上、当然のことだろう。

そして不幸なことに、この歪で不健全な政治状況は今後も長期にわたって続くことだろう。岸田内閣の支持率がどんなに下がったところで、首相の顔が新しくなるだけで問題の根本的な解決にはつながらない。

 

不気味なオッサンには用心するに越したことはない

一昨日紹介した山本太郎に対する暴言事件。質問者の態度があまりにも酷いので、できるだけ注意を喚起したいと思い、再度とり上げることにした。ありがたいことに、この件だけに絞った動画が配信されたので勝手に貼り付けさせて頂く。


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動画を文字化する。

「 年配のオッサン(以下オッサン):嘘っぱち!

太郎:嘘っぱち? 是非マイク握ってください。どこが嘘っぱちかちょっと是非、山本の主張が嘘っぱちだというご主張の方もいらっしゃいますので、色んな主張がね、あって当然なのでコミュニケーションしていきたいと思います。どうぞどうぞマイク握って下さい。

オッサン:1分だけよね?

太郎:はい、あっよくご存知じゃないですか

オッサン:1分やろ?

太郎:よくご存知ですね、どうぞどうぞ。

オッサン:いろいろ聞きたいことあるんですよ、お宅の言ってることはね、8割から9割嘘っぱちというのが私の考え方。これ全部言うとなると1分では無理。じゃあ一本に絞る。何を聞きたいか言うたらね、お宅は国会議員じゃけん、身の潔白というものをちゃんとね、晴らして偉そうに人前でたれなさい。言わせてもらえば安室奈美恵強姦事件、お宅が安室奈美恵を強姦してお宅のオモニ(母)が面談を通じてねヤクザに依頼して揉み消した。

太郎:はぁー?

オッサン:はぁーじゃない。こういう報道がありますけど

太郎:報道がある!?

オッサン:ん、これどう思います? 裁判も何もせんの?

太郎:ちょっと待って下さいね

オッサン:名誉毀損で訴えるとか、身の潔白を晴らさにゃ

太郎:良いですよ、いいですか喋って? 以上でいいですか? ありがとうございます。えっと、本当にびっくりするようなお話聞かせていただきました。私が安室ちゃんを乱暴した?

ありえない。

オッサン:週刊誌で報道されている。

太郎:ちょっと待って下さいね、その報道、恐らくそれを煽っているのは、えっ〜とNHK党じゃないですか?いや、そうでしょう、NHK党なんです。そういうことを言われた時に、もういい加減にしろみたいなこと言ったら誰が得するの?

YouTubeの再生回数上がるの向こうだけでしょう?私には1円も入りませんよ。当たり屋とか通り魔に対して、こっちからもの言う事ないですよ、そういう人いたら避けなきゃダメなんですよ。それだけのこと。

オッサン:身の潔白を晴らせ!

太郎:言ってるじゃないですか、身の潔白を晴らせって言ってますけど、言ってます。それは事実無根であると、気をつけて頂きたいのは、私自身に対しての誹謗中傷は良いけれども

オッサン:事実だ!

太郎:事実だってどうしてあなたが言えるの?あなた当事者?私があなたに乱暴したんだったらあなたは言える、でもあなたを乱暴したのは私じゃない。(オッサンが何か言う)えっ、犯人がやらないと言う.....犯人がやりましたとは言わないんだってお話なんだけども、ちょっと待って下さい、それ安室さん側から何か話出ているんですか?

オッサン:週刊誌で書いている

太郎:週刊誌で書いている?はあ〜、私はその問題に関して週刊誌では見たことがない

オッサン:教えてあげる

太郎:教えてあげるも何もない、ちょっと待って下さい、

オッサン:教えてあげるから聞け!

太郎:聞けじゃないんですよ、あなたの発言の機会は1分間差し上げました。それに対して私が今喋っているとこなんですね、私に対する誹謗中傷はいくらでも受けます。だって公人だから。議員なんだからいくらでも言ってください。それに対してただ私を貶めたいだけであったとしても、それは聞き入れましょう。それが仕事です。皆さんの意見としてね。

一方で今あなたが言われた話に関しては、私だけで留まらない話ですよ、何かって言ったらこれ、安室さんも絡んでいるんでしょう?

オッサン:安室は被害者なんだ

太郎:安室は被害者なんだったらおかしいですね、どうしてそれがもっと、例えば訴えるとかいう話にならないんですか?普通ね、芸能界の事務所で安室さんの事務所って、もう一番大きいぐらいのクラスの話ですよ、逆に言ったらそんなことはまずもってしないけれども、そんなことになったとしたら芸能界で生きていけませんよ、普通に考えてね。

オッサン:介入したんだろ?

太郎:介入した?言っている意味がちょっとよく分かんない。繰り返しますよ、そのような当たり屋的な解釈をして、いや事実無根のことを持ち出して、お前これに対してちゃんと物を言えっていうような当たり屋的な人たちは相手にしません。当たり前でしょう?

オッサン:そんなの立証しろ、裁判で!

太郎:それおかしいでしょ。事実無根なら立証しろって、だって私何もやってないのに、どうしてやってない側が立証しなきゃいけないの?そんなおかしな話ある?

オッサン:名誉毀損で訴える!

太郎:おかしいよそんなの

オッサン:名誉毀損で訴える!

太郎:名誉毀損で誰を訴えるの?あなたを訴えるの?

オッサン:めんどくさい

太郎:めんどくさい?そんな時間ない。

オッサン:そうやって逃げるな

太郎:逃げるんじゃない、逃げてない。じゃ、あのね、私の時間限られてるんですよ、どうしてそんなややこしいことを自分から招き入れなきゃダメなんですか?じゃ、あなたがそれを追求すればいい、それだけ。あなたがそれで納得いかないんだったら、あなたがそれを追求し続ければいい。何?

オッサン:みんなに知ってもらうために言いに来たんだよ。

太郎:誰が、あなたが?それは皆今共有したよ、あなたが考えたそういう事があったっていうような主張に関しても、もう皆さんに伝わっていますよ。でもそれに関して私があなたに対して事実無根であるっていう訴えを起こすって、どうして無駄な労力を使わなきゃいけないの?なんか意味あるそれって。忙しいよ、やらなきゃいけないこと山積みですよ。申し訳ない。

色んな考え方があって色んなことを言ってくる人達はいるけれども、全てに対してそれは私じゃないんです!いやそれは違う、とかっていうことを時間かけるために政治家になってるわけじゃない。25年間不況でコロナがやってきた上に物価高まで襲っている。格差どんどん広がって地盤沈下している中で、政治としてやらなきゃいけないこと何だってことを突き詰めて、前に一歩でも進めなきゃダメな話でしょ。あなたから言われてる謂れのない話に対して謂れがないということを私が我慢するだけでいいでしょ?我慢すればいいだけの話でしょ?

それをあなたにどうして名誉毀損で訴えないんだじゃなくて、あなた自身が訴えればいいじゃない。そして私が何かそれを無実だっていうことを、どうして私自身が証明するの?おかしい。そんな悪魔の証明できるはずないでしょ。あなたが納得いかないんだったら、あなたが法を使って何かしらの訴えをすればいいだけ。言っていることがおかしい。

オッサン:ばか

太郎:バカじゃなかったらこんな世の中変えようって思わないからバカは正解。それだけは合ってる。それ以上でも以下でもない。すいませんね、お父さん、お父さん

オッサン:嘘っぱち!

太郎 : 嘘っぱちかどうかは分からない。これまで溢れてきてる政治のほとんどが嘘っぱちじゃないですか。

オッサン:IQ70、80くらいの人が騙される

太郎:IQ70、80ぐらいの人が騙される?言ってることもよく分からないけど、あの1回マイクを持ったということで落ち着いてもらっていいですか?すいません、次の方にマイクを譲りたい。マスコミの方にもマイクを譲る予定だったんですけど、え〜スペシャルゲストということでお父さんにお越し頂きました。本当にありがとうございます。(聴衆から拍手)

まあ、あのどんな質問でも結構ですよ、NGなしです。前に東京で手を挙げた方にマイクを渡したら、君が代をいきなり歌われました。でも何やってんだ趣旨と違うだろ、ってことはしない。どうしてか?その人がそれをしたかったんだったら、1分間時間を渡します、って言ってるんだから1分間好きなように使ってもらう。その通りです。この方にもそのようなお話をしてもらいました。ありがとうございます。だから気にしないでいいですよ。皆さんが考える疑問に思うことや、今の話でも結構でっすよ、あなたが疑問に思うことをそのまま私に言っていただければ結構です。ありがとうございます。」

動画を見ながら、このオッサンの声質と話し方に聞き覚えがあることに気づいた。日時は正確ではないが、およそ1年ほど前、やはり街宣活動で山本代表を貶めるような質問をする年輩の男がいた。声の質といい、訛りといい、喋り方といい、全てがそっくりなのだ。

声を荒げるわけではないが、相手を鼻から見下す物言いもそっくりだし、山本代表のことをバカと罵ったのも共通している。おそらくあの時のオッサンと断定して間違い無いだろう。

ということは、このオッサンの目的は、最初から決まっていると見た方が良い。前提なしに山本太郎という存在を全面否定すること。それがこのオッサンの目的である。

ただしオッサンの正体は今のところ不明なので、動機がはっきりしない。個人で勝手にやっているのか、特定の団体に所属しているのかがはっきりしない。となると、何かしら不気味な感じがする。ぼくの考えすぎだろうか?

山本代表には、最悪の事態を想定して身の安全を確保できるよう万全の備えをしてもらいたい。

 

山本太郎が安室奈美恵を強姦した!??質問者の心ない決めつけに暗澹となる

久し振りに山本太郎れいわ新選組代表の街宣活動を取り上げる。

山本代表の街宣活動は、一般聴衆から受けた質問に山本自身が応える形式で、質問内容は自由だから時には思いもかけないような質問が飛び出したりする非常にリスクの高いものだ。

昨日、広島市で行われた街宣活動(政治的のど自慢大会)で、予想もしないようなとんでもない質問をする人がいた。下の動画の30分経過したところをご覧いただきたい。

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多分60代か70代くらいと思われる質問者は、山本太郎に対して、君のいうことは8割から9割は嘘で信用できない、君は安室奈美恵を強姦しておきながらなぜ釈明しないのだ、と問い詰めた。

事実関係の根拠は週刊誌の報道だという。つまり、質問者は週刊誌の記事をそのまま鵜呑みにして山本太郎安室奈美恵を強姦したと決め付け、多くの聴衆の面前で山本代表を罵ったのである。

世の中にさまざまな人間がいることは事実だとしても、こんな軽薄で心ない質問を平気でする人間もいるのかと思うと、暗澹たる気分になってしまう。

対する山本代表の応対は見事なものだった。多少焦る様子も見られたが、質問者の土俵に上がって泥沼に足を掬われないように、論理を尽くして言うべきことは言って、早めに収束させたのは立派であり感心した。

事実無根の話には乗らない。当たり屋に遭遇したら、まともに相手にせず、できるだけ避ける。人間の処し方を、今回も山本太郎から教えてもらった気がする。

それにしてもこんなにリスクの高い街宣活動を続ける政治家が、山本太郎以外にかつていただろうか? 寡聞にして知らないが、最近不安に思うことがある。山本太郎に対するテロ行為だ。

まだ弱小とは言え、8人の国会議員を擁する政党になり、さらなる党勢拡大を図って、来年春に予定される統一地方選挙に向けて着々と準備を進めるれいわ新選組に対して、真実を暴かれると都合の悪い勢力による反発、嫌がらせ行為が増えることが予想される。

中には跳ね上がった連中もいるだろう。短絡的思考の持ち主、自身の誤解に気づかない人間、今回の質問者のように週刊誌の記事を鵜呑みにする人間、こういった種類の人間の中から山本太郎を狙う者が現れてきても不思議ではない、と最近思うようになった。

街宣活動を見ると、山本代表の身の回りは無防備である。このままでは危ないと思う。スタッフで工夫して、山本代表の身の安全を確保できるようにしてもらいたい。

ネット空間で、再選された玉城デニー知事を「日本人もどき」と平気で蔑むような今のようなご時世では、できるだけ用心するに越したことはない。

 

 

大石あきこ議員を訴えたクソ山口敬之の罪と罰


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女性が正義を貫こうとする時、この国の風当たりが一段と強くなるのはなぜだろうか?恐らく、西欧諸国に比べて、この国の民主主義はまだまだ未熟という背景が考えられる。

三権分立の体裁こそ取っているが、国会審議、司法判断、地方自治と政府の関係、等さまざまな事象を検証すると、いつも民主主義の未熟性に悩まされる。個人の人権を尊重する意識が、欧米諸国に比べて我が国は非常に薄いように思われる。

さて山口氏は、なぜ大石議員を訴えたのだろうか?

上の動画で大石議員はその背景を自ら語っている。2019年12月19日付の大石氏のツイート

「元TBS記者で安倍総理の御用、山口敬之氏。伊藤詩織さんに対して計画的な強姦をおこなった。その山口氏側の敗訴不服の記者会見に、伊藤詩織さんが出席している。

強くて真っ直ぐな人だ。たくさんの絶望を支援者と乗り越えてきたんだろうな。」

「山口敬之。1億円超えのスラップ訴訟を伊藤さんに仕掛けた、とことんまで人を暴力で屈服させようという思い上がったクソ野郎。

そんな奴が、安倍政権を支えている。絶対許せない。怒りはこんな言葉では言い表せない。」

このツイートに対して山口氏は次のように訴えてきた。

ツイッターで誹謗中傷・侮辱を行った」「削除せよ」「880万円を支払え」「謝罪文を掲載せよ」「謝罪文を1ヶ月間固定ツイートにせよ」

これに対して大石議員は次のように説明する。動画から文字化してみる。

「ツイートした2019年の背景には2つの裁判が関わっています。1つ目2017年、「同意なく性行為に及んだ」として伊藤さんが山口氏に対して起こした裁判、これは2019年12月18日に伊藤さんが勝訴、その翌日山口氏が敗訴不服の記者会見を行い、伊藤詩織さんのことを「嘘つきの常習者」と呼びました。この会見場には、伊藤詩織さん本人も来ていました。

この裁判は2022年7月8日、最高裁で山口氏の性加害が認定、確定しています。

そしてもう1つの裁判、2019年2月山口氏は伊藤さんの記者会見での発言などで社会的信用を奪われたとして伊藤さんを相手に1億3000万円もの慰謝料と謝罪広告の掲載を求めて訴訟を起こします。えっ、ちょっとふざけてませんか?これらの山口氏の態度、皆さんはどう思われますか?私のツイートはそういうものとして行ったものです。伊藤詩織さんは山口氏に性被害を受け、それを警察に訴えても刑事立件するべきところ、されませんでした。

さらには杉田水脈氏やはすみとしこ氏らが動画やイラストで伊藤さんを様々侮辱し、インターネット中心に伊藤さんは日本に住めなくなるほどのバッシングという暴力にさらされました。

このような何重もの被害・侮辱を一人の女性伊藤詩織さんが受けているときに「ひどいことだ」と思いながら何もしないことは私にはあり得ませんでした。さらに伊藤詩織さんは、ご自身のためだけではなく、全ての人の尊厳を守るために闘ってこられました。

その際、私のやるべきことはなんでしょうか。その1つが伊藤さんの訴えを全面的に支持し激励することであり、伊藤さんを防衛することです。したがって私のこれらのツイートは正当なものであったと確信しております。私が訴えの元となるツイートをした3年前の2019年12月19日というと、れいわ新選組の予定候補になる前のことです。

当時においても、理不尽な目に遭っている人と共に闘うという私の原点とも言えるものだと考えています。皆さんにも是非ご理解をいただき、大石あきこの闘いへのご支援をお願いします。

ご寄付のお願いです。大石あきこを、あなたのご寄付で支えてください。政治活動には様々なコストがかかります。資本家や特定のカルト宗教などによってコントロールされる政治に歯止めをかける国会議員としての仕事、全国を飛び回り不条理と闘う皆さんと連帯すること、カジノを阻止すること、もっともっとやるべきことがあります。

もちろん橋下徹との裁判、そしてこの山口氏との新たな裁判、上級国民が気に入らないものは誰でも高額な訴訟で訴えて黙らせる、このようなことを許さないためにも大石あきこは闘います。皆様もぜひお力添えをよろしくお願いします。」

2019年12月、ぼくは伊藤詩織さんが書いた本『Black Box』を読んだことがある。当時、ジャーナリストの山口敬之が犯した性暴力事件が話題になっていて、逮捕寸前で上層部からの指令で取りやめになった等の不可解な要素が絡んだ事件で、真相を知りたいと強い関心を持つようになった。そこで、真相を知るには被害者の声を聞くのが最良だろうと思い『Black Box』を購読したのだった。

この件に関しては、以前当ブログに書いたことがある。

早いもので、あれから3年近い月日が流れた。その間、山口氏の性暴力は最高裁で認定されて最終決着しているはずだった。

ところがである。なんと当時ツイッターで山口氏を批判した大石あきこ議員を提訴したというから堪らない。開いた口が塞がらない。何を今さらである。この男の脳の構造は一体どうなっているのだろうか。弁舌が立ち、プライドが異常に高くて、人並み以上の金銭欲を持つ。色々調べるとそんな山口敬之像が浮かんでくる。

安倍元総理が最も信頼したジャーナリストが山口敬之だ。嗚呼、類は類を呼ぶ。逮捕寸前に取りやめになった件について少しだけ触れておく。

伊藤詩織さんの告発を受けた警察は捜査に消極的だったが、証拠や証言の積み重ねがあって、やっと裁判所から逮捕状請求の許可が出た。しかし、逮捕予定の当日に担当刑事から伊藤さんに電話があり、逮捕寸前で待ったがかかった、自分は担当から外されたと言った。「ストップを掛けたのは警視庁のトップです」彼はそう言った。

ストップを掛けたのは中村格(いたる)である。当時、彼の肩書きは警察組織犯罪対策部長。伊藤さんは「出勤途中の中村氏に対しお話をさせて下さいと声をかけようとしたところ、彼は凄い勢いで逃げた。人生で警察を追いかけることがあるとは思わなかった。」と『Black Box』に書いている。

皮肉なことにその後、中村氏は警察庁長官というトップの座まで上り詰めた。安倍元総理が銃撃された時の警察庁の最高責任者で、その責任をとって先月30日付で退任している。

中村氏を人事で引き上げたのは安倍政権時の菅官房長官だと言われる。ということは、安倍晋三菅義偉中村格、山口敬之との間を結ぶ線上に山口氏のレイプ事件が絡んでいたことになる。権力の中枢にいる者と、それを擁護するジャーナリストの利害関係が一致する時、真相を遮断しようとする勢力が動き始める。

それは常に非常に強力だが、一度綻びができると修正が機能しなくなる場合がある。今回の大石あきこ vs 山口敬之がまさにそうなりそうである。レイプ事件で一度失墜した人間が、3年前にツイートであたりまえに批判されたことを根に持ち、何を血迷ったか裁判に訴えるという。笑うに笑えない高学歴者の幼児性丸出しである。

こんなクソ野郎が大手を振って歩くような社会にしてはならない。

みんなで大石あきこを応援しよう!