沖縄よ! 群星むりぶし日記

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屈辱の日は憲法記念日だけではなかった

昨日は、GHQが作成した憲法の施行日を記念日とするのは可笑しい、屈辱の日とすべきだと書いた。しかし屈辱の日は他にもあることに気づいた。11月3日の文化の日と4月28日の主権回復の日がそれに当たる。それについて説明したい。

日本国憲法GHQ憲法)は1946年11月3日に公布され、翌年の5月3日に施行された。憲法記念日をいずれの日にするか、衆議院参議院の間で見解の違いが生じた。結局、GHQの介入があり参議院が折れて衆議院が主張する5月3日に決まった。

そして11月3日は文化の日という名の祝日に指定された。それまでは11月3日は明治節という名の明治天皇の誕生日を祝う祝日だった。ここにもGHQの意志が働いた形跡がある。

そして4月28日。この日は主権回復の日とされるが祝日ではない。第2次安倍内閣閣議決定したものだ。その動機は、サンフランシスコ平和条約が4月28日に発効して日本の主権が回復したことからきている。しかしそう考えるのはあまりにも単純だし虫が良すぎる。なぜならこの条約で南西諸島と小笠原諸島は切り捨てられたからだ。その後、奄美大島小笠原諸島は祖国復帰するが、琉球諸島の復帰は一番遅く1972年だった。だから4月28日を沖縄が屈辱の日と呼ぶのには立派な理由があるのだ。

日本の主権回復は表向きのものでしかなく、同条約締結と同じ日に調印された日米安全保障条約は、米軍の駐留をそのまま残すという主権侵害条約だった。外国の軍隊が支配する国を主権国家とは言わない。米軍という占領軍が居続ける日本はアメリカの属国でしかない。

以上,史実を紐解くと憲法記念日文化の日と主権回復の日を、誰一人祝う気持ちにはなれないだろう。この屈辱を晴らすには、日米安全保障条約を解消して真の独立を果たすしかない。