沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

憲法改正より日米同盟解消が先だ

今、日本の政治はほぼ壊滅状態と言ってよい。与党自民党の腐敗体質は極限に達しているし、野党はバラバラで政権交代の最大の機会を活かしきれないでいる。内政も外交も全てが小手先だけの議論に終始しがちで、何一つ根本的議論が見られない。

このまま行けば、近い将来、日本はアメリカと共に沈没するか、中国の属国になっている可能性だってあり得る。このまま行けば、日本は世界から忘れられる存在になりかねない。

そうならないために、対米追従でやってきた戦後政治の総決算をすべき大きな曲がり角に、今、日本は立たされているのではないだろうか。

振り返ってみると、サンフランシスコ講和条約で主権を回復したものの、同じ日に結ばされた日米安全保障条約で米軍の駐留を認めたために、主権回復は表向きで、実態は占領期間と同じ主権なき対米従属であり、今に至るまで米軍に占領された状態が続いている。

主権がないから、日本の国益よりアメリカの国益を優先する政策を強いられてきた、と言うよりも、大方は恫喝されて、また時には唯々諾々としてアメリカの国益につながる要望を率先して受け入れてきた。

戦後ずっと続いたこの自民党による対米屈服、従属、追従政治が日本人から主体性を奪い、自分の頭で考えないアメリカ脳の大衆が生まれたのだ。アメリカについて行けば間違いない、自民党に投票すれば何とかなる。いつしかそのような堅固な構造が出来上がった。

国会も地方自治体も経済界も自衛隊もマスコミも、日本は対米追従と一体化した世界でも稀に見る主体性なき国家である。ウクライナ紛争(戦争ではない)に限って見るだけでも、日本の主体性のなさがよくわかる。

岸田政権はロシアに経済制裁をかけ、ウクライナに対して1兆円を超える支援をし、マスコミは、プーチン大統領を悪き独裁者のイメージ作りに終始し、ロシア軍の勝利が確定的となった今もウクライナの勝利を疑わない報道を垂れ流している。進むべき道を見誤り、真実を見通すことができないのは、対米追従しかやって来なかったからだ。

このまま行くと、主体性なき国家のまま日本は滅ぶしかないだろう。

では、そうならないためにはどうすれば良いか? 主権を真に取り戻し、主体性を全的に発揮できる日本にするには、何を最優先すべきだろうか? 憲法改正か? 違う。日本を弱体化した憲法前文と第9条の廃棄改正は非常に重要で、絶対にやる必要があるが、それより優先すべきものがある。そもそも憲法改正は国会議員の3分の2以上の賛成を必要とする高いハードルがあるし、今の腐敗した自民党にやる気があるとは思えない。

しかも仮に憲法改正ができたとしても、日米安全保障条約がそのままでは米軍の駐留は継続し、必然、対米従属は変わらないことになる。その議論が一切聞こえてこない。

そうであるなら、憲法改正よりも日米安全保障条約(日米同盟)を解消して、全米軍を撤退させて完全なる対米自立を確立する方を優先すべきだろう。憲法改正よりも日米安全保障条約解消の方が手続き上やりやすい事を考えるなら、そうすべきだ。あとは政治家と国民の覚悟次第である。

何もアメリカと敵対せよとは言っていない。主権を踏みにじる不平等条約を解消して、対等の日米友好平和条約を結べば良いだけの話だ。このくらいのことも出来ないようでは、日本は永遠にアメリカの属国のままだろう。