沖縄よ! 群星むりぶし日記

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崩壊に向かうアメリカと心中する覚悟を決めた岸田文雄

昨日未明(米時間11日午前)、岸田首相は米議会上下両院合同会議で演説した。その様子をネットで見たが、華やかさとは裏腹に、演説の中身は予想以上に酷いものだった。スタンディングオペレーションが15回もあり、議場の雰囲気は熱気に包まれていたが、しかし、外観だけに心を奪われていると、肝心の演説の意味を見誤ることになる。演説全文の中から重要と思われる箇所をいくつか選んでその意味するところを検証したい。

「米国は経済力、外交力、軍事力、技術力を通じて、戦後の国際秩序を形造りました。自由と民主主義を擁護し、日本を含む各国の安定と繁栄を促しました。そして必要な時には、より良い世界へのコミットメントを果たすために、尊い犠牲も払ってきました。」

「ロシアのウクライナに対するいわれのない、不当で残酷な侵略戦争は3年目を迎えました。私がよく申し上げている通り、今日のウクライナは明日の東アジアかもしれません。さらにロシアは核による威嚇を継続しており、核兵器の惨禍が実際に再び繰り返されるのではないかと、世界が懸念しています。このような現実の中で、日米同盟の抑止力の信頼性と強靭性を維持するために、日米間の緊密な連携がこれまで以上に求められています。」

「もしも米国の支援がなかったら、モスクワからの猛襲を受けたウクライナの希望はどれほど前に潰え去ってしまっていたことでしょう。もしも米国の存在がなかったら、インド太平洋地域はどれほど前に、より厳しい現実に苛まれていたことでしょう。皆様、米国の最も親しい友人、トモダチとして、日本国民は自由の存続を確かなものにするために、米国と共にあります。それは日米両国の国民にとどまらず、全ての人々のためにであります。」

「日本はロシアによるウクライナ侵略を受け、強力な対露制裁を実施しています。ウクライナに対し、対無人航空機検知システムを含む120億ドル(約1兆8000億円)以上の援助を表明してきました。このシステムの供与は北大西洋条約機構NATO)による支援策の一環であり、そう、日本は地球の裏側にあるNATO とも協力しているのです。さらに2月、荒廃したウクライナがこの苦難の時を乗り越えることを支えるべく、私はウクライナの経済成長と復興のための会議を主催しました。日本はこれからもウクライナと共にあります。地球学的な状況が変化し、自信を深めるにつれ、日本は米国の最も近い同盟国という枠を超えて、視野を広げてきました。日本はかつて米国の地域パートナーでしたが、今やグローバルなパートナーとなったのです。日米関係がこれほど緊密で、ビジョンとアプローチがこれほど一致したことはかつてありません。

「信念という絆で結ばれ、私は日本の堅固な同盟と不朽の友好をここに誓います。「未来のためのグローバルパートナー」。今日、私たち日本は、米国のグローバルパートナーであり、この先もそうであり続けます。( Bonded by our beliefs, I pledge to you Japan's firm alliance and enduring friendship. " Global Partners for the Future." We are your global partner today, and we will be your global partner in the years ahead. )」

岸田首相の演説は、全体が上に抜粋した言葉と同じ調子で貫かれている。米国を無条件に賞賛し、日米同盟のさらなる深化を訴えている。いくら宗主国に忖度せざるを得ないとはいえ、これでは属国根性丸出しだ。米国からすれば、してやったりの思いだろう。15回のスタンディングオペレーションが切なく哀しくなるばかりだ。

岸田文雄という政治家は、深く物事を考える能力がないのだろう。地球的規模での国際情勢が今、実際にどう動いているのか、米国がかつての米国ではなく、今年内戦が起こるかもしれないと言われるほど激変している現状を認識できていないのだろうか?

米国の言うことを聞いていれば間違うことはない、これが岸田首相の固い信念に違いない。悔しいけれど、GHQ の洗脳工作は日本の総理大臣の頭脳も見事なまでに親米脳に染め上げてしまった。G 7という欧米中心のグローバリズム勢力が翳りを見せ始め、ブリックス他、反グローバリズム勢力が台頭してG 7に代わろうとする今の国際情勢で、機会ある度に対米従属を公言する国・日本の姿は哀れで異様である。

不平等な日米同盟を解消し、日本独立を目指す勢力が強くならない限り、第2第3の岸田文雄が出て来るだろう。真の愛国者なら誰もそんなことは望まないはずだ。