沖縄よ! 群星むりぶし日記

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小池百合子都知事の元側近が学歴詐称工作を告発

4年前、石井妙子著『女帝小池百合子』を読んだ時、これで小池百合子の政治生命は終わるだろうと確信した。それほど『女帝小池百合子』は説得力に富む内容の本だったからである。

カイロ大学を主席で卒業したと言う小池氏の自己宣伝は実は真っ赤な嘘だったと証言するある女性から石井さん宛に手紙が届く。その人は、受験のためカイロに滞在中だった小池氏の同居人だった。本の中では早川玲子という仮名を使っているが、すでに一定の政治権力を握る小池百合子の報復を恐れてのことである。

同居人の立場から語られる内容は、当然とは言え非常に具体的で生々しい。それだけに、マスコミで報道される小池百合子の表の顔だけでは想像できない多くのエピソードは衝撃的だ。早川さんの証言がなければ、おそらくこの本が出版されることはなかっただろう。この本がベストセラーになったことを考えると、小池百合子という政治家に対する人々の関心がいかに強いかが理解できる。

『女帝小池百合子』の出版は都知事選前だった。おかげで再選間違いなしと見られていた小池知事の前に暗雲が広がる。本人も大いに焦ったらしい。しかし小池百合子は再選された。それどころか東京都知事として、今も相変わらず鵺的政治家を演じている。

学歴詐称問題は存在しなかったかのように安穏に日々が過ぎ去っていく。日常生活に追われる人々の記憶は当てにならない。同じような光景が過去何度も繰り返されてきた。しかし、人の世は小説よりも奇なり、だ。消えかかった埋火が、偶然にも息を吹き返してきたのである。小島敏郎という小池百合子都知事元側近が、「私は学歴詐称工作に加担してしまった」と告発したのだ。

小島敏郎氏と小池百合子東京都知事

小島敏郎氏は東大法学部を出て、1973年に環境庁に入省。キャリア官僚として、環境基本法の成立や京都議定書目標達成計画の策定を主導した。2005年に次官級ポストの環境省地球環境審議官に就任し、洞爺湖サミットを最後に退官。その後、青山学院教授となり、弁護士としても活動している。

都政に関わるようになったのは16年、小池氏が都知事になる頃だ。彼女が環境大臣時代に「クールビズ」を共に推進した縁もあり、築地市場移転問題を中心に政策を提案。小池氏の都知事就任後は特別顧問に就いた。17年の都議選で都民ファから55人の都議が誕生してからは、同党の東京都議団政務調査会事務総長を務め、小池氏の「側近」とよばれていた。」文藝春秋WEB版より)

文藝春秋WEB版の記事へのリンク先を下に貼り付けたので関心のある方は是非ご覧頂きたい。

bunshun.jp

元側近による『女帝小池百合子』とは違う角度からの学歴詐称工作に関わる告発は、新たな重みを加えて、小池百合子都知事の両肩に大きくのし掛かることだろう。これでいよいよ悪運の強い小池氏の進退は極まったはずだ。

この告発を受けて、小池氏がこれからどう動き、どう切り抜けるか、彼女の最後となるであろう手品を見届けたい。