沖縄よ! 群星むりぶし日記

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大石あきこ議員を訴えたクソ山口敬之の罪と罰


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女性が正義を貫こうとする時、この国の風当たりが一段と強くなるのはなぜだろうか?恐らく、西欧諸国に比べて、この国の民主主義はまだまだ未熟という背景が考えられる。

三権分立の体裁こそ取っているが、国会審議、司法判断、地方自治と政府の関係、等さまざまな事象を検証すると、いつも民主主義の未熟性に悩まされる。個人の人権を尊重する意識が、欧米諸国に比べて我が国は非常に薄いように思われる。

さて山口氏は、なぜ大石議員を訴えたのだろうか?

上の動画で大石議員はその背景を自ら語っている。2019年12月19日付の大石氏のツイート

「元TBS記者で安倍総理の御用、山口敬之氏。伊藤詩織さんに対して計画的な強姦をおこなった。その山口氏側の敗訴不服の記者会見に、伊藤詩織さんが出席している。

強くて真っ直ぐな人だ。たくさんの絶望を支援者と乗り越えてきたんだろうな。」

「山口敬之。1億円超えのスラップ訴訟を伊藤さんに仕掛けた、とことんまで人を暴力で屈服させようという思い上がったクソ野郎。

そんな奴が、安倍政権を支えている。絶対許せない。怒りはこんな言葉では言い表せない。」

このツイートに対して山口氏は次のように訴えてきた。

ツイッターで誹謗中傷・侮辱を行った」「削除せよ」「880万円を支払え」「謝罪文を掲載せよ」「謝罪文を1ヶ月間固定ツイートにせよ」

これに対して大石議員は次のように説明する。動画から文字化してみる。

「ツイートした2019年の背景には2つの裁判が関わっています。1つ目2017年、「同意なく性行為に及んだ」として伊藤さんが山口氏に対して起こした裁判、これは2019年12月18日に伊藤さんが勝訴、その翌日山口氏が敗訴不服の記者会見を行い、伊藤詩織さんのことを「嘘つきの常習者」と呼びました。この会見場には、伊藤詩織さん本人も来ていました。

この裁判は2022年7月8日、最高裁で山口氏の性加害が認定、確定しています。

そしてもう1つの裁判、2019年2月山口氏は伊藤さんの記者会見での発言などで社会的信用を奪われたとして伊藤さんを相手に1億3000万円もの慰謝料と謝罪広告の掲載を求めて訴訟を起こします。えっ、ちょっとふざけてませんか?これらの山口氏の態度、皆さんはどう思われますか?私のツイートはそういうものとして行ったものです。伊藤詩織さんは山口氏に性被害を受け、それを警察に訴えても刑事立件するべきところ、されませんでした。

さらには杉田水脈氏やはすみとしこ氏らが動画やイラストで伊藤さんを様々侮辱し、インターネット中心に伊藤さんは日本に住めなくなるほどのバッシングという暴力にさらされました。

このような何重もの被害・侮辱を一人の女性伊藤詩織さんが受けているときに「ひどいことだ」と思いながら何もしないことは私にはあり得ませんでした。さらに伊藤詩織さんは、ご自身のためだけではなく、全ての人の尊厳を守るために闘ってこられました。

その際、私のやるべきことはなんでしょうか。その1つが伊藤さんの訴えを全面的に支持し激励することであり、伊藤さんを防衛することです。したがって私のこれらのツイートは正当なものであったと確信しております。私が訴えの元となるツイートをした3年前の2019年12月19日というと、れいわ新選組の予定候補になる前のことです。

当時においても、理不尽な目に遭っている人と共に闘うという私の原点とも言えるものだと考えています。皆さんにも是非ご理解をいただき、大石あきこの闘いへのご支援をお願いします。

ご寄付のお願いです。大石あきこを、あなたのご寄付で支えてください。政治活動には様々なコストがかかります。資本家や特定のカルト宗教などによってコントロールされる政治に歯止めをかける国会議員としての仕事、全国を飛び回り不条理と闘う皆さんと連帯すること、カジノを阻止すること、もっともっとやるべきことがあります。

もちろん橋下徹との裁判、そしてこの山口氏との新たな裁判、上級国民が気に入らないものは誰でも高額な訴訟で訴えて黙らせる、このようなことを許さないためにも大石あきこは闘います。皆様もぜひお力添えをよろしくお願いします。」

2019年12月、ぼくは伊藤詩織さんが書いた本『Black Box』を読んだことがある。当時、ジャーナリストの山口敬之が犯した性暴力事件が話題になっていて、逮捕寸前で上層部からの指令で取りやめになった等の不可解な要素が絡んだ事件で、真相を知りたいと強い関心を持つようになった。そこで、真相を知るには被害者の声を聞くのが最良だろうと思い『Black Box』を購読したのだった。

この件に関しては、以前当ブログに書いたことがある。

早いもので、あれから3年近い月日が流れた。その間、山口氏の性暴力は最高裁で認定されて最終決着しているはずだった。

ところがである。なんと当時ツイッターで山口氏を批判した大石あきこ議員を提訴したというから堪らない。開いた口が塞がらない。何を今さらである。この男の脳の構造は一体どうなっているのだろうか。弁舌が立ち、プライドが異常に高くて、人並み以上の金銭欲を持つ。色々調べるとそんな山口敬之像が浮かんでくる。

安倍元総理が最も信頼したジャーナリストが山口敬之だ。嗚呼、類は類を呼ぶ。逮捕寸前に取りやめになった件について少しだけ触れておく。

伊藤詩織さんの告発を受けた警察は捜査に消極的だったが、証拠や証言の積み重ねがあって、やっと裁判所から逮捕状請求の許可が出た。しかし、逮捕予定の当日に担当刑事から伊藤さんに電話があり、逮捕寸前で待ったがかかった、自分は担当から外されたと言った。「ストップを掛けたのは警視庁のトップです」彼はそう言った。

ストップを掛けたのは中村格(いたる)である。当時、彼の肩書きは警察組織犯罪対策部長。伊藤さんは「出勤途中の中村氏に対しお話をさせて下さいと声をかけようとしたところ、彼は凄い勢いで逃げた。人生で警察を追いかけることがあるとは思わなかった。」と『Black Box』に書いている。

皮肉なことにその後、中村氏は警察庁長官というトップの座まで上り詰めた。安倍元総理が銃撃された時の警察庁の最高責任者で、その責任をとって先月30日付で退任している。

中村氏を人事で引き上げたのは安倍政権時の菅官房長官だと言われる。ということは、安倍晋三菅義偉中村格、山口敬之との間を結ぶ線上に山口氏のレイプ事件が絡んでいたことになる。権力の中枢にいる者と、それを擁護するジャーナリストの利害関係が一致する時、真相を遮断しようとする勢力が動き始める。

それは常に非常に強力だが、一度綻びができると修正が機能しなくなる場合がある。今回の大石あきこ vs 山口敬之がまさにそうなりそうである。レイプ事件で一度失墜した人間が、3年前にツイートであたりまえに批判されたことを根に持ち、何を血迷ったか裁判に訴えるという。笑うに笑えない高学歴者の幼児性丸出しである。

こんなクソ野郎が大手を振って歩くような社会にしてはならない。

みんなで大石あきこを応援しよう!