沖縄よ! 群星むりぶし日記

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木原疑惑問題は終わらない、終わらせてはならない

2018年に突然、警視庁から捜査中止指令が下された安田種雄殺害疑惑事件。「事件性はなかった」とする警視庁の見解に納得できない遺族が警視庁に告訴状を提出して受理されたというニュースをNHKが報道した。

記事によると、遺族は容疑者不詳で警視庁大塚警察署に殺人の疑いで告訴状を提出し、25日受理されたらしい。

この事件に関しては、これまで週刊文春が徹底した取材をもとに詳細に報道してきた。文春の記事を読めば、誰でも2018年の再捜査中止はおかしいと思う程の説得力のあるものだった。

その記事の中で、捜査中止に対する木原誠二官房副長官(当時情報調査局長)の政治介入の疑惑が指摘されている。にも関わらず木原氏は釈明の会見もせず、終始ダンマリを決めた。木原氏のこのような不誠実な態度は、逆に政治介入の疑惑を深めることになったのだ。本人はこのままやり過ごせば、国民はそのうち忘れるだろう、と考えたに違いない。

しかし、そうはいかなかった。遺族が忘れることはなかったのだ。遺族の告訴状提出は当然である。殺人の疑惑と、それを打ち消そうとする警察権力と政治の癒着。民主主義を否定するこの腐敗構造を許してはならない。国民感情はそうだろう。

しかし、とは言っても、今の日本の民主主義は心が寒くなるほど未熟で、権力者は自分達に都合の悪いことを隠蔽、捏造するのに何ら躊躇しないし、反省すらしない。国民主権は名ばかりで、実態は権力者主権である。

告訴状は提出され受理された。問題は、再々捜査が行われるかどうかだが、ぼくの予想では、再々捜査は行われないだろう、である。日本の民主主義と政治の腐敗堕落は、回復不能なほどに深刻だからだ。