沖縄よ! 群星むりぶし日記

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原爆投下の映像にガムを噛みながら拍手するオバマ氏と胸で十字を切るプーチン氏


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1944年6月6日、連合国によるノルマンディー上陸作戦が敢行された。上の4分余の映像は、それから70周年を迎えた2014年に、ノルマンディ海岸沿いにある町ウイストラムで開催された記念式典の様子を映したものである。

主な出席者

アメリカ:オバマ大統領、フランス:オランド大統領、イギリス:エリザベス女王、ロシア:プーチン大統領、ドイツ:メルケル首相、ベルギー:フィリップ国王、ウクライナポロシェンコ大統領、オーストラリア:アボット首相、カナダ:ハーパー首相、オランダ:ウィレム=アレクサンダー国王、イタリア:ナポリターノ首相、ルクセンブルク:アンリ大公
デンマーク:マルグレーテ女王、ノルウェー:ハーラル国王、ポーランドコモロフスキ大統領、チェコ:ミロシュ・ゼマン大統領、スロバキア:ガシュパロヴィッチ大統領

さて映像であるが、巨大なモニターに原爆投下の映像が映し出された時の米国、ロシア、ドイツ各首脳の反応が興味深い。オバマ大統領はガムを噛みながら拍手している。多くの参加者が拍手する中にあって、プーチン大統領メルケル首相は拍手をしない。そしてなんと、プーチン大統領は胸で十字を切ったのである。それを見てぼくの胸は熱くなった。その姿に好意を感じない日本人が一人でもいるだろうか?

大袈裟な言い方になるかもしれないが、オバマ大統領とプーチン大統領人間性が表れている瞬間のような気がする。

2014年といえば、ウクライナ騒乱が起きた年である。親露派のヤヌコーヴィチ大統領が反政府派に失脚させられるという事態に至り、親欧州派と親ロシア派の間で争いが深刻化していく。そんな状況下で大統領に就任したポロシェンコ氏の姿を上の映像に見ることができる。

この頃からウクライナ情勢を巡って米国(NATOの盟主)とロシアの関係はなお一層緊迫度を増していく。そして米国とロシアとウクライナ3国の抜き差しならない複雑な緊張関係は、先月24日のロシア軍のウクライナ侵攻で頂点を迎えるのである。70周年記念式典には、そのような背景が横たわっていたことがわかる。

ノルマンディ75周年記念式典は2019年に開催された。その時は、プーチン大統領は招待されなかった。ウクライナ情勢を巡ってNATO加盟諸国とロシアとの関係が一層険悪になったからである。そして残念なことに、破局へと突き進んでいく。