沖縄よ! 群星むりぶし日記

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NATO盟主・米国に利用されるウクライナの悲劇

ウクライナの首都キーウ市周辺からロシア軍は撤退した。撤退した後、破壊された街の至る所に放置されたままのウクライナ市民と思われる死体の映像が現地取材で映し出される。

後ろ手に縛られて銃殺された死体もあり、ロシア兵による拷問、レイプがあったとの証言も伝えられた。一連の報道に対してラブロフ外務大臣は、ウクライナ側の捏造だと間髪を入れずに否定した。

しかし、真相ははっきりしない。一部はフェイクだとしても、大方のところは真実かも知れない、というのがぼくの感想だ。

但し、ここで注意しなければならないことは、報道があまりにも一方的すぎるということである。ウクライナは被害者であり、軍事侵攻してきたロシア軍は加害者で、しかも市民を無差別に殺戮している、これはあまりにも酷すぎる!

確かにその通りだろう。しかし、これは戦争だ。殺すか殺されるかの極限状況下で人間が残酷化するのは当然すぎるほど当然のことである。こんなことは大人なら誰でもわかっているはずだ。

一旦武力衝突が起きたら残酷な殺戮は避けて通れない。都市における全市民の避難は極めて難しい。必ず戦闘に巻き込まれる市民が出てくるだろう。ゼレンスキー大統領は、18歳から60歳までの男性に出国を禁じ、武器を持って戦うよう命令を下した。

とすれば、ロシア兵が撃った市民は武器を持っていた可能性もある。あるいは女、子供のいる部屋から武器を持った男性市民がロシア兵を攻撃したことも考えられる。

しかし、こういった可能性について、ほとんどのメディアは一切指摘することはない。だから感情に訴えるだけの一方的な報道には用心しようと言ったのだ。

戦争になれば、人間は残酷になる。兵士全員が軍の規律を守るとは限らない。前線で常軌を踏み外す兵士も出てくる。彼らは拷問し、レイプを犯すだろう。ウクライナ兵が強姦未遂で逮捕されたという報道もあった。戦争とはこういうものである。

拷問とレイプは、平時でも犯罪であるのに、わざわざ戦争犯罪だと糾弾した記事もあった。マスメディアのレベルはたかだかこの程度のものだ。これでは真実を知ることは困難である。

メディアが報道しない重大事項がある。なぜロシア軍はウクライナに侵攻したのか、という問に対してどのメディアも触れたがらない。この戦争の本質と真実を知る上で、最も重要であるにも関わらず、申し合わせたようにどのメディアも口を閉じたままだ。

これだけは言える、ロシア軍の侵攻がなければ、現在の悲惨な状況はなかった。そして、政治決断で軍事侵攻を止めることができたはずなのに、ゼレンスキー大統領はプーチン大統領の神経を逆撫ですることばかりして、ついにプーチン大統領の怒りを買い、ロシア軍の侵攻を許す結果を招いてしまったのだ。

なぜプーチン大統領は、やりたくもない戦争を決断せざるを得なかったのか、その歴史的経緯については、オリバー・ストーン監督の『ウクライナ・オン・ファイアー』というドキュメンタリー映画が大変参考になるので、是非、鑑賞をお勧めしたい。

知り得た様々な情報を吟味した結果、あえて言うのだが、ウクライナが戦場と化した責任は、プーチン大統領よりもゼレンスキー大統領の方がより重い、と断言したい。

なぜなら、まともな判断能力さえあれば、最高権力者としてロシア軍の侵攻は、確実に止められたはずだからである。ゼレンスキーという人物は、元俳優だけあって演技力はあるが、政治家としての判断能力に欠ける。

政治能力のない人間を大統領に選んだおかげで、ウクライナ市民は今、塗炭の苦しみに陥っている。ゼレンスキー氏が大統領で居続ける限り、ウクライナ動乱はまだまだ収まらないだろう。ウクライナ市民の犠牲者はさらに増え続けることだろう。

そんな無能大統領を米国がいいように利用している。自らの手は汚さずに、早々から軍事顧問団と最新兵器を送ってウクライナ軍の戦闘能力を高め、軍事衛星の情報をウクライナ側に提供する。ロシア軍が予想以上に苦戦した原因のひとつにはこの米軍の支援がある。

バイデン大統領は、停戦の仲介役を買って出るどころか、さらに資金と武器を供給して、もっと戦えとゼレンスキー大統領の尻を叩く。なぜそうするのか? 

バイデン大統領の目的は、プーチン大統領を失職させて、ロシアに親米政権を樹立することにあるからだ。戦争と経済制裁でロシアを弱らせてロシア国民の不満を掻き立て、ついに不人気となったプーチンを政権から追い落とす。成功すれば、ロシアの豊かな資源は国際金融資本家達の思いのままになる。

その目的達成のためのウクライナ戦争であり、ウクライナの悲劇は米国の長年の悲願達成のために米国が引き起こした戦争犯罪に他ならない。