沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

リチャード・ブラック大佐が語るロシアの特別軍事作戦に至るまでの背景

リチャード・ブラック大佐が語るロシアの特別軍事作戦に至るまでの背景
www.youtube.com

ウクライナに対するロシアの特別軍事作戦は、ナチズムを信奉するアゾフ連隊の根拠地マリウポリが陥落したことで状況が大きく変わった。2014年以来、ウクライナ政府によって迫害を受けてきたドンバス地域のロシア系住民の保護が、この軍事作戦の第一目標であったとすれば、マリウポリ陥落はロシア側からすると目的達成のための大きな前進と言える。

ただこのことが直ちに停戦のための条件になるとは思われない。それどころか政治的無能のゼレンスキー大統領はクリミアも東部地域もロシアから奪い返すまで戦い続けると宣言する始末だ。これでは停戦どころか戦争の終息の見通しさえ立たなくなる。不幸なことに戦争は長引くだろう。

さて当ブログでは、ウクライナ危機の全体像に肉薄するためにドキュメンタリー映画ウクライナ・オン・ファイアー』『ドンバス』の2作品、ミアシャイマー教授、遠藤誉さんの論考などを紹介してきたが、新たにリチャード・ブラック大佐(上院議員)の発言を紹介したい。上の動画で発言するリチャード氏の言葉を全部書き写してみた。

「1991年のソ連崩壊後、NATOはアグレッシブに東方拡大を開始し、ついにウクライナに達した。2014年、ウクライナは資金援助を必要としていた。ロシアとEUは、競合する資金提案を行なった。

ウクライナはロシアの支援策を選択し、それが即座に反応を引き起こした。米中央情報局(CIA)と英M16が暴力的な革命クーデターを組織し、ウクライナの正統な選挙で選ばれたヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領を打倒した。

ウクライナ人の3分の1近くがロシア語を母語としているにもかかわらず、革命的な軍事政権はロシア語をウクライナの2つの公用語の1つとする憲法規定を早々と削除したのである。

このため、ロシア語圏の人々はビジネスや日常生活に支障をきたすようになった。クリミアとドンバスは、敵対的な革命軍事政権をウクライナの正統な政府として認めないロシア語圏の地域であった。

約500年間、クリミアはロシアの一部であったが、歴史の変遷により、ウクライナの国境内に位置するようになった。クリミア市民は独立を宣言し、その後、平和的に入ってきたロシア軍を歓迎した。その後、ウクライナの兵士は平和的に去り、ロシアはその市民が母国との関係に圧倒的な票を投じた後にクリミアを併合した。

ドンバスの2つの共和国が独立を宣言し、これに対してウクライナの革命政府が戦争を仕掛けてきた。その戦争で14000人以上が亡くなっています。これはウクライナでのロシアのアクションより前のことです。

2014年のクーデターの後、アメはカとNATOウクライナに武器と指導者を送り込み、対ロシア戦争の準備を支援した。NATOが東欧で軍備増強を開始。海兵隊ノルウェーに駐屯していた。ポーランド核兵器について議論を始めた。

ドイツの新選出政府は、ドイツ国内に核爆弾を配備する確約を更新した。緊張が高まる中、ロシアは何度も和平を求めた。しかし、その罠はNATOによって仕掛けられていた。2021年末には、ウクライナはロシア国境に隣接するドンバスへの攻撃に向け、何千人もの軍隊を集結させていた。プーチン大統領は必死で戦争を回避しようとしていた。

2021年12月、彼はNATOに具体的な提案書を進めたが、NATOは戦争に固執し、彼の提案を却下した。そこで、平和への希望が打ち砕かれ、ドンバスへの侵攻が迫る中、プーチン大統領ウクライナでの特別軍事作戦を開始した。」