沖縄よ! 群星むりぶし日記

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『新疆公安文書』が明らかにする慟哭のウイグル人ジェノサイド

共産主義犠牲者記念財団(Victims of Communism Memorial Foundation)上級研究員のエイドリアン・ゼンツ(Adorian Zenz)が、5月24日、ウイグル人に対する中国共産党のジェノサイドを明らかにする内部文書『新疆公安文書』(The Xinjiang Police Files)を公表した。この文書は、ある個人(匿名)が公安内部のコンピューターシステムから入手した内部資料として、エイドリアン氏に提供したものだという。ウイグル人に対するジェノサイドを明らかにする決定的な内部資料だ。

新疆公安文書はこちらのサイト=https://www.xinjiangpolicefiles.org

この匿名の個人は恐らく、公安当局に関係する人物に違いない。ぼくの勝手な想像だが、公安当局のあまりにも酷いやり方に我慢できず、止むに止まれぬ思いで内部資料を提供する気になったのだろう。どんな組織にも必ず良心的な人間はいると信じたい。

さてファイルを見ると、収容者2800人以上の写真、2万3000人以上の収容者データ、30万人以上の個人データが収められている。他にも、機密文書、政策文書等がある。

以下の写真はPolice Operationという項目の中に収められたものの一部である。

❊(実はここに12枚の写真を貼り付けたのだが、公開する段階で「文章が長すぎて公開できません」との警告文が出た。そこで写真を一枚、また一枚と消しながら公開ボタンをそのつど押したのだが、同じ警告文が出て公開できない。終いには写真を2枚だけにしたら、今度はこの2枚の写真は消えて次のような英文の警告文が出てきた。

Resource might not exist or is inaccessible.

情報源がないか、もしくはアクセス不可能、ということらしいが、どうも理解に苦しむ。コンピュータのシステムに関してはあまり詳しくないので、ひょっとすると中国共産党に監視されているのではないか、と少し不安になった。

ブログを始めて5年近くなるが、こんな経験は初めてである。そこで写真貼り付けは諦めることにした。関心のある方は上記のリンク先から繋いでもらいたい。メモ用アプリには12枚の写真がしっかり保存できているのに、なぜブログに転載できないのか不思議だ。機会を見て、再度試みてみたい。)

これらの写真を見て、ウイグル人が自ら進んで「再教育を受けている」とする中国共産党の主張を信じる人間は一人もいないだろう。明らかに徹底した抑圧であり拷問以外の何ものでもない。

公表された機密文書によると、これらの拷問は、習近平国家主席の指示のもとに行われていることもわかっている。収容所から逃走すれば銃殺しても良いという許可が下りているというのだからなんとも凄まじい。

ウイグル人から言葉を奪い、宗教を奪い、アイデンティティを破壊し、歴史を揉み消し、ウイグル人の文化を徹底的に破壊する。中国共産党の最終目標は、ウイグル民族を地上から根絶やしすることにある。これは言葉の純粋な意味でジェノサイドに他ならない。

この中国共産党の蛮行に対して世界中が結束する必要がある。民族の抹殺など決して許されるものではないと大きく声を上げる必要がある。

日本政府はロシアに無意味な制裁を課すよりも、ウイグル問題をジェノサイドと認定して中国共産党を名指しで非難し、勇気を出して行動を起こす時期に来ているはずだ。