沖縄よ! 群星むりぶし日記

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政治家が衰退し、官僚が衰退し、経済が衰退していく国、日本

失われた平成30年。衰退は令和の世に替わった今も続いている。戦後、廃墟の中から立ち上がった日本。戦争を生き抜いて政治家になった人物にはまだまだ気骨があった。1日も早く復興を成し遂げ、経済で米国に追いつき追い越して民族の誇りを取り戻す。政治家も官僚も必死の覚悟で志は高くエネルギーに満ち溢れていた。

そして日本の目覚ましい復興に世界中が驚嘆した。予想以上に早すぎる日本の復興は奇跡だと世界中から羨まれた。日本は豊かになり、米国に次いで世界第2位の経済大国にのし上がったのだった。ジャパンアズナンバーワンと呼ばれた時代。米国経済の象徴であるロックフェラービルを三菱地所が買い取り、世界のど真ん中で光り輝いていた時代。

このまま推移すれば、そのうち米国のGDPをも追い抜く日が来るとさへ評された夢のような時代が、確かにあったのだ。つい昨日の出来事のように思い出す人も多いのではないだろうか。

しかし、悔しいかな、夢は儚くも消えた。原因は色々あるだろうが、その一つとしてあげられるのは、戦争を生き抜いた戦中派の気骨ある政治家達が、政治の舞台から去っていったと言う事実が一番大きいのではないだろうか。

その象徴が田中角栄の表舞台からの退場だった。日本の復興に最大限貢献した政治家・田中角栄。彼の非凡なる才能に危機感を抱いたニクソン政権が田中潰しとして仕掛けたロッキード事件。暗黒のロッキード裁判は、田中角栄の強靭な精神をズタズタに引き裂いた。

ロッキード裁判を機に、日本の復興に寄与した政治のダイナモは失われた。

田中角栄がいなくなったことと、バブル経済の崩壊、そして昭和から平成への世替りは、日本が次第に衰退していく不思議な符号の一致と捉えることもできる。

戦中派の気骨ある政治家が消え、戦後生まれの凡庸な総理大臣が主流となる平成の世は、発想もスケールも小粒の政治の世界に成り果ててしまった。世間に疎い世襲議員達が幅を利かせる政治村。国家国民のための本来あるべき政治ではなく、身内同士の保身と利権のためだけの政治が行われる視野の狭い世界。

国家の危機に本気で向き合わず、今だけ、自分だけ、金だけの政治。当然、政治は腐敗し衰退し、同じように官僚も腐敗し衰退していく。この状態が平成30年間続き、今も継続中だ。

尖閣諸島に国民が上陸することを、日本政府が禁じるというあり得ない政治。11月24日の共同記者会見で中国の王毅外相は、尖閣は中国の領土だと明言。茂木外務大臣はこの発言に抗議せず。こんな臆病ではしたない外務大臣を、菅首相が続投させるという脳天気ぶり。

菅首相の長男による総務省行政局長の接待問題。「記憶にない」と突っぱねてきた秋元行政局長は、音声データが公開された途端「自分だと思う」と認めざるを得なくなった。

官僚の腐敗と衰退は、「森友・加計学園」から「桜を見る会」そして今回の接待問題へと、途切れることなく連綿として続いている。

この潮流は、戦後世代の世襲議員安倍晋三が7年8ヶ月もの長期間、総理大臣をやったことで決定的となった。安倍政治を継承すると宣言した菅義偉は文字通り、腐敗政治を引き継ぎ、日本を益々衰退の道へと誘っている。

保守思想の重鎮、西尾幹二「この国は地獄に落ちるだろう」と諫言したが、ぼくも同感である。

 

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