沖縄よ! 群星むりぶし日記

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凡才政治家・岸田総理が日本をさらにダメにする

3月21日、岸田総理大臣はウクライナを訪れてゼレンスキー大統領と会談した。両首脳は共同記者会見で次のように述べた。

岸田総理大臣「日本の揺るぎない連帯を伝えたい。ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だ。キーウとブチャを訪問し、惨劇を直接目の当たりにしてこのことを改めて強く感じている」

ゼレンスキー大統領「日本がG7=主要7カ国の議長国の時に岸田総理大臣の訪問が実現したことを非常にうれしく思う」

そして岸田総理大臣はウクライナに対して、殺傷能力のない装備品支援に3000万ドル、無償支援として4億7000万ドルを供与すると表明した。

これは、これまでのロシアに対する経済制裁ウクライナ支援の旗印をさらに鮮明にしたことに他ならない。やはり、ただの凡才政治家だ。凡才政治家に国際政治を変革する能力はない。かえって悪くするだけである。

ウクライナ危機に際して、日本の総理大臣がとるべき道は、ロシア側にもウクライナ側にも立たない中道の立場であり、その立場に立てば、停戦合意を取り付ける外交を、両国に対して働きかけることができたはずである。

しかし、岸田総理はウクライナ侵攻が起きた早い時点から中道の立場を捨ててしまった。ロシアに対する経済制裁ウクライナへの物質的支援をいち早く表明してしまった。外交も安全保障も米国に追随する自民党政権の悲劇と言わなければならない。

今回の凡才政治家・岸田総理のウクライナ訪問のおかげで、日本はロシアを完全に敵に回してしまった。ロシアとの関係修復はこの先何十年も見込めないだろう。

安倍晋三元総理がオホーツクの彼方に追いやった北方4島返還の可能性を、岸田総理は完全に断ち切ってしまった。アメリカの核の傘というフェイクに洗脳されて、独自外交を展開できない日本政治の哀れな姿を、我々はまたもや見せつけられる羽目になった。

岸田のウクライナ訪問と時を同じくして、習近平主席がロシアを訪問した。プーチン大統領の招待に応えたものだが、習主席はゼレンスキー大統領が称賛したという独自の和平案を持参してプーチン大統領に示したらしい。プーチン大統領もこの和平案に好意的だという報道が流れた。しかし米政府はこれに対して批判的だ。中国の仲介でウクライナ危機が止むことに米政府は耐えられないからだ。米政府の意図は、ウクライナ危機の永続である。それが米国の利益になると考えているからだ。自国の利益になればウクライナがどうなろうと関係ない。

それが米政府の本音である。ウクライナ危機で一番悪い国は、2014年からウクライナをたぶらかしてロシアを挑発する工作を続けた米国である。その間、ずっと我慢してきたロシアがウクライナに軍事侵攻したのは自衛のための止むに止まれぬ思いからだ。

米国の従属路線から脱して、自立した主権国家にならない限り、日本の衰退は歯止めがかからないだろう。