アベノミクスは完全に失敗だった、というsputnikの報道。
その中からいくつか引用すると
Michael Roberts has worked as an economist with investment research firms in the City of London for over 30 years. Mr Roberts, who recently penned an article assessing Prime Minister Abe's economic policies, explains that Mr Abe's economic policies "failed on its own terms" to assist the average Japanese worker and much of the increase in employment results from more women joining the workforce and elderly retirees re-entering the job market.
安倍晋三も菅義偉も、安倍政権下で４００万人の雇用を生み出した、と機会あるごとに自慢するが、ロバート氏が言うように、内実は多くの女性が働かざるを得なくなり、定年退職者が再就職せざるを得なくなったことが大きな原因である。
Michael Roberts: The main beneficiary of Abenomics over these years has been the corporate sector. Corporate profits doubled under Abe from 2013 to 2018, while the share of labour in national income fell back. Corporate taxes were cut sharply while employee social security contributions were hiked. Consumption taxes were raised, hitting the bulk of the population. The rise in employment was through part-time, temporary and contract work, which was 'precarious' and poorly paid. Many workers had to take two jobs to make ends meet and working hours, although down from the early 2000s, were still onerous. Real wages fell under Abe and average income per head only rose because the population declined.
増加した雇用者の多くは、パートタイマーであったり、非正規雇用である。賃金が安いため２つの仕事を掛け持ちする人も多い。アベノミクスで利益を得たのは大企業である。法人税は減税され消費税は増税された。安倍政権のもとで、実質賃金は減ったのである。
ロバート氏の分析は、どこかで見たような気がしないだろうか？ そう、山本太郎と三橋貴明の分析とほぼ同じであることがわかる。
安倍も菅も、雇用は増え雇用指数は全国各地で１を超えた、と機会あるごとに自慢しまくったが、数字に騙されてはならない。実態は、生活が厳しくなったために、多くの人が、たとえ安い賃金でも働かざるを得なくなったのである。
検証すればするほど、アベノミクスなるものは完全なペテンであることが理解できるだろう。
- デフレ下でやってはならない増税をした（消費税５％から８％、そして１０％へ）
- 増税した分は全額、社会保障にまわすと言ったのは大嘘！（実は法人税の引き下げ分に充てられた）
- 株価が高いのは、日銀が株式を買い続けているため（実体経済と乖離）
- 悪夢の民主党政権より経済成長率が低かった安倍政権：民主党政権期（２０１０年度ー２０１２年度）平均経済成長率１.５３％ 安倍政権期（第二次以降２０１３年度ー２０１９年度 コロナ禍を含まず）平均経済成長率０.９４％
ペテン経済アベノミクスを次期総理大臣・菅義偉は継承すると明言した。明言した以上はペテンを糊塗するためにあらゆる手段を講じることだろう。多くのマスコミが次期総理を持ち上げているが、菅の狡猾さに決して騙されないようにしよう。
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