沖縄よ! 群星むりぶし日記

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太陽が昇るのを誰も止めることは出来ない:プーチン大統領

タッカーカールソンによるプーチン大統領へのインタビューは、予想を遥かに超えて全世界の注目を集めたらしい。英語圏で約2億回、全世界だと約10億回のアクセス数があったとのスプートニクの報道が、このインタビューに対する世界の関心の高さを裏付けている。

ウクライナへの特別軍事作戦が開始されて以来、西側の著名なジャーナリストによるプーチン大統領への初めてのインタビューという話題性も大きく作用したかもしれない。しかし一番大きな要因は、西側世界の主要なメディアに対するアメリカの影響が大きすぎて、アメリカ優先の報道に偏りすぎる現状に世界の多くの人々が疑問を持ち、当事者であるロシア側の言い分、特に特別軍事作戦を発動させた最高責任者であるプーチン大統領の考えを直接聞きたいと願ったからに他ならない。人々は何よりも真実を知りたいのだ。

2時間を超えるインタビューの感想はと言うと、タッカーカールソンは聞きたい事を聞き、プーチン大統領は、彼の質問に対して予想を超える応答を示した、との印象を持った。

タッカーカールソンは何度か引っ掛けるような質問をしたが、プーチン大統領はいつものように極めて冷静で思慮深く、質問の本質を捉えて、丁寧に具体的に答えていた。なんと言ってもプーチン大統領の誠実な姿勢は、聴衆の心を惹きつけたのではないだろうか?

西側の、特にアメリカのマスメディアはプーチン大統領は嘘つきの暴君だと繰り返し報道しているが、印象操作に過ぎないことは明らかで、それこそプロパガンダであろう。

プーチン大統領もインタビューの中で述べていた。プロパガンダ合戦をすれば、とてもアメリカには勝てない、それほど彼らはプロパガンダに長けている、と。

このインタビューで、特にぼくの感心を引いたのは、プーチン大統領が今の国際情勢を分析して、欧米諸国とブリックスをはじめとするグローバルサウス諸国との経済規模が逆転した、と指摘し、それを具体的数字を示しつつ話し始めた時だ。世界は大きく変わりつつあり、欧米諸国が衰退していく一方で、グローバルサウス諸国が勢いよく台頭してきている。この流れは間違いなく今後も続くだろう。太陽が昇るのを誰も止めることは出来ないからだ。

プーチン大統領はそう言った。世界の大きな変化を正確に読みきっている。しかしバイデン大統領は違う。彼はいまだにアメリカが世界ナンバーワンであり、世界をアメリカに従わせるべきだと信じ込んでいる。それは彼の自惚れから来ている。プーチン大統領は、アメリカ人は自惚れている、という言葉を何度も使った。

ぼくも同感だ。アメリカ人は自惚れが強すぎる。自分たちの言いなりにならない国に対してすぐ経済制裁をかける。ロシア軍がウクライナに侵攻を開始した翌日から、待ってましたとばかりに、次々と徹底的な経済制裁をかけた。その目的はロシアを弱体化させるためだ。しかしロシア人は馬鹿ではない。彼らは度重なる経済制裁には免疫になっている。その対策も用意している。その証拠に、経済制裁発動から2年が経過して逆にロシアは以前より経済成長しているからだ。中国を筆頭に勢いよく台頭するグローバルサウス諸国との経済協力がより一段と強くなったからだ。

世界の変化を読みきれないアメリカ人の自惚れは、自国を破滅へと導くだけだろう。現に今、アメリカは内戦の危機が叫ばれるほどに違法移民問題が深刻化している。大都市は収拾がつかないほどに犯罪が多発している。基軸通貨ドルの信用も落ちてきている。アメリカに荒らされた中東諸国はロシア、中国寄りに動いている。昨年は中国の仲介でサウジアラビアとイランが和解した。

欧米諸国の没落とグローバルサウス諸国台頭の流れは止まらないだろう。それを予感させるプーチン大統領のインタビューだったと思う。