昨日、豊見城市で行われたれいわ新選組の増税反対デモは、ウチナーグチ(沖縄語)を交えた山本太郎のシュプレヒコールが大変面白く、山本太郎の演技力にあらためて感心させられる思いがした。ナマヤサ(今だよ)減税! ナランドー(だめだよ)増税! アキサミヨー(呆れた)等々。
ヤマトゥンチュー(本土人)が沖縄に来てウチナーグチを使うと、そのぎこちなさが可笑しくもあり、ほとんどのウチナーンチュの心が和むのは自然ではないだろうか。ただ、デモ行進する沿道の通行人があまりにも少なすぎたのには、ちょっと淋しい感じがした。ルート選択の失敗ではなかったかと思う。
さて問題の多すぎる消費税。消費税の仕組みは案外難しく、ぼくにとっても、いままでよく分からない部分が多かった。しかしその実体と仕組みを非常にわかりやすく解説する動画が配信されたおかげで疑問が一気に解決されたように思う。まずは鮫島氏の簡潔で見事な解説をご覧いただきたい。
内容を要約すると
- 消費税は消費者に課された税金ではない
- 消費税はあくまで価格の一部。売上高に課税されるものである
- 消費税はそもそも「売上税」だった
- 財務省は啓発ポスターで「消費税は預かり金」を流布させた
- マスコミも著名人も「預かり金」を流布して加担した
- 消費税は赤字でも納付義務があり、滞納が多い
- 財務省は滞納阻止のために「預かり金」と世論操作
- 財務省の官製フェイクニュースが免税事業者叩きへ
- 売上が少ない零細業者を免税するのは社会保障政策である
多くの国民は消費税という言葉に騙されて、消費税は消費者(購買者)が支払う税金と勘違いしているのではないだろうか? 実はぼくも勘違いしたその一人だった。鮫島氏の解説を聞くまでは。鮫島氏の解説は明解かつ簡潔で、そのまま胸にストンと落ちた。感謝したいくらいである。
それではなぜ財務省は売上高に課税される消費税を、わざわざ事業者の「預かり金」として流布したのだろうか? それは、消費税は赤字でも納付しなければならない義務があり(売上があれば)、経営の苦しい事業者にとっては大きな負担で、滞納せざるを得なくなるからだ。それを「預かり金」とすれば、経営がどんなに苦しかろうと、消費者から預かった税金だから、経営状態とは何ら関係がないはず、という論理を定着させようと狙ったのだ。
それで消費税は「預かり金」だと世論操作し、マスコミも著名人も財務省の嘘に洗脳されて、消費税は「預かり金」だと、長い間ずっと喧伝してきたのである。その著名人の中に橋下徹がいる。
彼は以前、テレビで山本太郎とインボイス導入に関して議論した際、消費税は「預かり金」だと明言していた。橋本氏は自らの過ちを認めて、山本太郎に謝罪すべきだろう。
岸田首相は、50万人を超えるインボイス導入反対署名を受け取らなかった。インボイスは、これまで消費税(売上税)を免税された零細業者に対して消費税(売上税)納入を義務付ける制度である。経営がどんなに苦しくても売上高の10%を納税しなければならないという弱者イジメの悪制度である。
収入の少ない世帯には所得税を免税するという非課税世帯という制度があるにもかかわらず、どうしてこれまで免税だった零細業者に消費税(売上税)を課するのだろうか?
鮫島氏が言うように、売上が少ない零細業者を免税するのは社会保障政策であるはずなのに。
これでは経済はますます停滞縮小して、国民の生活は苦しくなる一方である。経済音痴の自民党と財務省をぶっ潰すしかないだろう。