沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

高市早苗総裁を期待するが最大のジレンマは安倍晋三からの支援

四人の総裁立候補者のうち、高市早苗の政策が他候補を圧倒するほどに抜きん出ている、と断言できる。国防においても経済政策においても、他三候補の追随を許さないほどに具体的且つ現実的で力強い。

その詳しい内容については、総裁選出馬表明の動画を見てもらいたい。

高市候補の政策の1番の肝は、財政健全化(PB)を政府の物価目標である2%に達するまでは凍結するとした点にある。つまり、思い切った財政出動をするというのである。これは安倍前首相が公約したにもかかわらず財務省(麻生大臣)の抵抗に遭って実現できなかった政策だ。

高市候補が掲げる国防・経済政策を遂行するには莫大な金がかかる。税だけで賄うのは到底不可能だ。だからPB(プライマリーバランス)を凍結して財政出動国債発行)する、と高市候補は宣言したのである。しかし言うは易く行うは難し。これは最大の鬼門である。財政健全化を省是とする財務省の抵抗に遭うのは必然だからだ。

安倍晋三財務省(麻生大臣)に屈服して二度も消費税を上げるという醜態を演じた。この事実を高市候補は良く理解しているはずである。彼女にいかほどの胆力があるか、是非見てみたいものだ。

政策が真っ当であるだけに、高市氏には財務省の厚い壁をなんとしてでも突破してもらいたい。そのためにも高市氏には総裁選を制してもらいたい。

日本初の女性総裁(首相)誕生となると、野党の諸君は緊張するだろう。野党には高市早苗を右翼と見る政治家が少なくないからだ。これは日本の政治にとって非常に良いことである。

何故なら、保守と革新の色分けが鮮明になるからである。高市早苗が総理大臣に就任すれば、国会は良い意味で緊張感がピーンと張りつめるだろう。議論百出、万機公論に徹すべし。

国民の生命と財産を守るとは一体如何なる意味か、国防の本質とは、経済は誰のためのものか、国家主権の名誉とは、歴代自民党政権は本当に保守政治をやってきたのか、腐り切った今の自民党政権に代わり得る経済政策を野党は提示できるのか、国の存亡を賭けるほどの本質的な議論を国会において大いに展開すべき時に来ている。

高市早苗というダークホースが、これまで自民党議員が誰も示し得なかった真っ当な政策を公表したおかげである。高市氏が総裁になれば自民党は大きく変わるだろう。その余波で野党も大きく変わる。

自民党はこれまでの無責任政党から責任を自覚する政党へと脱皮し、野党は「れいわ新選組」の政策を丸ごと取り入れなければ高市内閣に到底太刀打ちできないと自覚するようになるだろう。

いずれにしても高市総裁の誕生は、我が国の政治が良い意味で変わり得る千歳一遇のチャンスだ。しかし残念なことに、このチャンスに冷や水をかける男がいる。安倍晋三だ。

嘘つきで無責任で戦後最悪の売国奴政治家・安倍晋三高市早苗を支持・支援している。高市氏もそれを良しとし、自ら望んでもいる。理由は国家観が似ているからだという。

あまりにも信じ難い。安倍晋三の国家観がどうあろうと、彼が7年8ヶ月でやってきたことは、高市氏の掲げる政策とほとんど相容れないのだ。

安倍晋三という男は保守の仮面をした売国奴だ。彼がやってきたことは日本の切り売りだ。麻生太郎という盟友とともに日本を切り売りした張本人である。70年談話で東京裁判史観を容認。貴重な自衛隊を米軍(占領軍)の二軍に貶める安保法の強行採決(事前に米国に渡り採決を約束、国民の意思を完全無視)。入国管理法改正(外国から安い労働力を大量に雇い入れる)。

プーチン大統領と27回も会談しながら、北方四島は返さないとする法律まで制定されるという屈辱。拉致被害者の救済をトランプ大統領に依頼するという見え透いた政治パフォーマンス。拉致被害者は一人も帰国できず。

米国従属路線を終わらせるはずの「戦後レジームからの脱却」は従属をますます強めた結果「戦後レジームを完成」させただけ。

他にもたくさんあるが、これだけを見ても、安倍晋三が紛れのない売国奴政治家であることは誰の目にも明らかだろう。

こんな人間と国家観が似ている? 高市氏が本当にそう信じるのならば、高市総裁待望論は取り消さなければならない。