沖縄よ! 群星むりぶし日記

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総裁選ではなく大統領選なら高市早苗大統領が誕生するに違いない

平気で嘘をつく安倍晋三が持病悪化(あれは仮病だったと、ぼくは今でも疑っている)を理由に総理職を投げ出して後、高市早苗安倍氏に対して何度も再登板を進言したと言う。

その度に安倍晋三は頑なに拒否したらしい。総裁選が日程に上り始めると、高市氏は最後の説得を試みる。それでもやはり安倍氏は拒否したという。それじゃあ、と高市氏は自ら立候補する腹を決める。高市氏本人が語る立候補表明に至るプロセスだ。

ぼくはそれを知った時、戦後最悪の売国奴政治家・安倍晋三に再登板を何度も促すこの女はいったい何者だ、と訝った。7年8ヶ月の長期政権で日本人の道徳心をズタズタに引き裂いた男・安倍晋三。こんなゲス人間を高く評価する高市早苗という政治家。元々一度も関心を持ったことのない政治家だ、ここは無視するに限る、と決めた。

しかし、当然のことながら此方には全くお構いなしに、先方は情報を発信してきた。記者会見という形で。その直後、世間がざわめき始めた。高市早苗スゴイ!と言う声が方々から上がっている。

何事だろうと思い、記者会見の模様を渋々動画で見ることにした。まず一時間51分という長さに見る前から辟易した。しかし真実を知るためには食わず嫌いは禁物である。我慢してでも見る必要があるだろう。出馬表明は約48分間であとは記者との応答に当てられている。


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「私は国の究極の使命は、国民の皆様の生命と財産を守り抜くこと、領土、領海、領空、資源を守り抜くこと、そして国家の主権と名誉を守り抜くことだと考えております。その使命を果たすために、私の全てをかけて働くことをお誓い申し上げます。」

淡々と淀みなく自信に満ちて語る姿勢にまずこれまでのイメージが吹き飛ぶ。国家の究極の使命をさらりと力強く端的に述べる政治家が今までにいただろうか。並々ならぬ信念と覚悟が感じられる。

続いてコロナ対策、経済政策へと続くが、いずれも具体的で自分の頭で考え長い時間をかけて練り上げてきたことが理解できるような内容だ。

コロナ対策として「治療薬の早期投与による重傷者、死亡者の数を極小化する。飲食業など打撃を受けている業種への大胆な財政支援」

経済政策として「日本経済強靭化計画、三本の矢、サナエノミクスで経済の立て直しをする。金融緩和、財政出動、成長投資物価安定目標2%」

エネルギーに関しては、輸入化石燃料に頼らず地域の資源を活用した発電、小型核融合発電の先端技術開発への先行投資等。

とりわけビックリしたのは、我が国は昨年1日で13億回を超えるサイバー攻撃を海外から受けたと言及したことだ。想像を絶する数字である。これが事実なら正に、今、眼の前にある危機だ。早急に対策を講じる必要があるだろう。高市氏はサイバーセキュリティ庁を設置し経済安全保障包括法を制定すると語った。

その他にも緊急事態時にはPB(プライマリーバランス)を凍結して積極的財政出動を行うとした。

他にもいろいろあるが、ざっとこれだけ並べただけでもワクワクするような内容であり、誰も予想しなかった一候補にこれだけの構想力があるとは驚きである。しかし、凄いと思うと同時に疑問も残る。高市氏は安倍晋三の推薦を受けている。不思議でもあり大きな疑問点だ。

政界に詳しい朝堂院大覚総裁はかつて、高市早苗安倍晋三の男女関係について触れていたが真相はわからない。永田町は有権者からは遥かに遠い魑魅魍魎の世界だ。

いずれにしても記者会見だけから判断すれば、高市早苗は政治家として安倍晋三をはるかに超えていると言える。彼女ははっきりとものを言う。自信に満ちてブレない。大きな構想と具体的な中身を語ることができる。こういう姿勢に嘘が入り込む余地はない。

一方、安倍晋三は不誠実で嘘にまみれた男だ。世間の苦労を知らないで育ったただのボンボンにすぎない。それなのに高市早苗は安倍を高く評価する。その謎を解明する情報が欲しい。

さて他の立候補者、岸田文雄河野太郎

岸田文雄は平凡なサラリーマン政治家だ。派閥の長は務まるとしても、総理の器ではない。国家の指導者としてはあらゆる面で役不足である。誠実な人柄ではあるだろうが、それだけでは国家の指導者は務まらない。

河野太郎は何がしたいのかはっきりしない人物だ。記者会見でもそれが如実に出た。

「直面する危機を乗り越えたい。温もりのある社会を作っていきたい。・・日本文化を支えているのは日本語と皇室」

「行政の認印を99%廃止しました。・・みんなができないと思っていたことをやってきた。少しずつ手を伸ばしていけばそれこそ星にでも手が届くよね。みんながそう思えるようなリーダーになりたい」

「前に進む必要がある。未来のための投資をしていかなければならない・・日本を前に進めていきたい。改革とは削ぎ落とすのではなく、みんなのために便利にしていくこと。それをやるリーダーになりたい」

これじゃまるで高校生の弁論大会だ。勝手に自分好みのリーダーになってくれよ。彼は原発廃止論者だが、派閥のボス麻生太郎から立候補の承認欲しさに持論を封印した。3世議員なんてこの程度の器量しかないのだ。英語が堪能? そんなの履いて捨てるくらいいるよ。

さて三候補の記者会見だけから判断する限りにおいては、高市早苗が断然抜きん出て他の二人を圧倒している。仮にこれが派閥に左右される総裁選ではなくて、立候補者個人の力量と魅力だけで勝負する大統領選だったら、高市早苗大統領が誕生するのは間違いない。残念である。

総裁選は腐り切った自民党の中で行われる。いつものように派閥の論理、議員間の貸し借りで票が動く。記者会見、立候補者同士の討論会(これから開催されるだろう)という公の場で優劣がつくのではなく、派閥間の闇取引で最終的な決着がつけられる。それが自民党総裁選の変わらぬ方程式だ。

しかし、目の前に迫ってきた衆議院選の顔を誰にするかに最大の関心が置かれるとするなら、憲政史上初の女性総裁誕生の可能性だって十分にあり得る。憲政史上の大快挙となるだろう。

そうなったら政権交代を目指す野党連合の夢はさらに遠のくことだろう。果たして悪夢はどちらに微笑むか、今のところ誰の予想も外れそうな気がする。