沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

プリティ宮城氏、宜野湾市議を続ける意向 ふざけるなと言いたいところだが、暖かく見守ることにしよう

れいわ新選組を離党したプリティ宮城ちえ(宮城千恵)が昨日、記者会見した。

内容をまとめると以下の通り。

  • 市議は続ける
  • 自身も被害を受けたマルチ商法関連の投資会社に対しては、被害者救済の窓口設置や合同での訴訟を考慮中

プリティ宮城氏は、れいわ新選組が初めて地方選で公認して当選させた市議である。その意味でこの選挙は、れいわ新選組にとって、来年予定される統一地方選に向けての初陣を飾る非常に重要な選挙だった。

九州沖縄地区の選対本部長を務める大島九州男を連日当地に張り付け、大石あきこ衆議院議員は何度も来県し、山本太郎代表も複数回来県して、プリティ宮城氏を支え応援したのは、この選挙が、れいわ新撰組にとって非常に重要な意味を持つ選挙だったからである。

その甲斐あってプリティ宮城氏は、定数26議席の中で2位当選を果たしたのだった。それを知った時の喜びは何とも言えなかった。同日投開票された知事選で玉城デニーが再選されたのと同じくらいに嬉しかった。れいわ新選組のスタッフは全員、言葉にならないほど嬉しかったに違いない。

しかし、嗚呼、好事魔多し。喜びの余韻がまだ消え去らない頃、一筋の黒雲が快晴の青空を掠める。プリティ宮城氏がかつての教え子から、マルチ商法を勧誘されたことで訴えられた、という報道を沖縄タイムスが流したのだ。

最初は何のことやら理解できなかったが、山本代表の記者会見で全体像がはっきりした。プリティ宮城氏は自身が加入したマルチ商法が詐欺とは知らず、元教え子を勧誘したが、その後投資会社の詐欺に気づいた。元教え子には申し訳なく思っていて、自身300万円の被害を被っている。プリティ宮城氏には道義的責任はあるが、この時点で除籍処分を考えてはいない。

山本代表は概ねそのような説明をした。そして翌日、れいわ新選組のホームページに代表声明としてさらに詳しく説明した。

この声明文を読むと、この件の全貌を把握することができる。文章はあくまでも誠実であり明晰である。この声明文でも除籍処分は行わないとしている。ぼくもこの決定は正しいと思った。しかし、プリティ宮城氏は、その4日後の10月5日、離党届を出している。れいわ新選組は、早速役員会にかけて受理することになった。

正直に言うと、ぼくはプリティ宮城氏の離党届に怒りを覚えた。身勝手で世間を知らなすぎる。言葉は悪いが脳天気野郎だと思った。

大島氏、大石氏、山本代表をはじめ多くのスタッフがどれだけの汗を流し苦労して、彼女を当選させたか理解しているのだろうか?

党に迷惑をかけたくないと言う理由で離党届を出したのならば、市議も辞めるべきだった。そのほうが潔いし筋も通っている。初めに記したように、被害者救済の窓口設置や合同での訴訟を考えているのならば、確かに市議のままでいるほうが何かと力を発揮できるかも知れないが、離党する理由にはならない。むしろ離党しないで、頑張ったほうが、道義的責任を果たす上でよかったのではないか。

離党すれば、少しは肩の荷が軽くなるだろう。れいわ新選組に対する負い目が消えるからだ。プリティ宮城氏はその道を選んだ。しかしその選択は間違いである。甘い、甘すぎると言いたい。

本当に道義的責任を取る覚悟があるならば、れいわ新選組に対する恩義を背負ったまま、離党せず、市議として有権者の期待に応えるべきだ。プリティ宮城氏よ、ふざけるなと叫びたいところだが、ここは冷静になって山本代表の言葉に耳を傾けることにしよう。

「これを持って、れいわ新選組の所属ではなくなるが、今回の問題に関し、被害を訴える方への誠意ある対応を見守ることは続け、宮城ちえさんが議員になる前から行ってきた平和活動が議会でも実を結ぶための助力を私たちはこれからも行っていく所存である。」

どうですか、この山本代表の度量の大きさは。代表の言葉に甘んじて、プリティ宮城議員の今後の行動を暖かく見守ることにしましょう。