参政党。２年前に神谷宗幣が旗揚げした新党である。党名は冴えないが、理念が素晴らしい。日本人の日本人による日本人のための政治。
偶然、演説会の動画を見て、その訴えに感動して胸が熱くなった。２０１９年に一人で旗揚げした「れいわ新選組」代表の山本太郎の演説を聴いて以来、久しぶりに魂が震えた。
神谷氏については、１、２年前、様々なキャストを招いて対話形式で歴史を語るという動画を何本か見たことがある。しかし、その時はただそれだけのことであり、神谷氏の経歴については何も知らず、さほど知りたいとも思わなかった。
月日は流れ、いつものようにYouTubeを物色していると、全く偶然に参政党演説会という動画に目がとまった。神谷宗幣が街宣車の上に立って聴衆に向かい熱っぽく語っている。以前見た歴史学習的動画とは違い、参政党をなぜ立ち上げたのか、その経緯と理念を熱く、淀みなく語る凛々しい姿に驚き、胸が熱くなるのを感じた。吉野敏明という初めて見る人物が神谷氏の横に立っている。
参政党の共同代表だという。その吉野氏の演説がまた素晴らしい。参政党演説会の動画は、これまで数多く配信されているが、その中でも比較的新しい吉野氏の動画を下に貼り付けたので、関心のある方は是非ご覧いただきたい。
日本は今、戦後最大の危機的状況にある。このまま行くと、経済はますます貧困化し、日本人の精神はますます軟弱化していくことだろう。こんな危機意識を多くの人と共有しているつもりだったが、まだまだ甘かったのだと認識させられた。神谷氏、吉野氏の本気度に比べると、ぼくの危機意識なんて恥ずかしくて、とても披瀝できるようなものではない。
参政党演説会の動画を何本か見て、神谷氏と吉野氏の訴えに教えられることがたくさんあった。同時に、彼らの思いはぼくのそれと深いところで同一であることも確認できた。
れいわ新選組に足りないものが、参政党にはある。日本独自の歴史と文化と伝統、言葉と魂を受け継ぎ育むこと。日本人としての誇りに自信を持つこと。この視点がれいわ新選組に欠けるとは言わないが、弱いように思われる。
しかし、れいわ新選組と参政党には共通点が多い。日本が衰退していく危機感と日本を良くしたいという思いはもちろんのこと、いかなる利益団体にも属さないところは共通している。
そして何よりも、山本太郎と神谷宗幣に共通している一番重要な点は、このままでは確実に日本が衰退していくという危機意識と、それを食い止めんとする覚悟が新党を立ち上げた最大の動機になっている点にある。
両党に政策上の細かい違いはあるだろうが、日本の将来という大きな視点で考えると大した問題ではない。国会議員５名を擁して、着実に地歩を固めつつあるれいわ新選組と、これから議席獲得に挑戦する参政党。
真っ直ぐで本気度において他党に負けないこの２党が、党勢を拡大していけばいくほど、日本の将来に希望の光が射してくると確信する。れいわ新選組と参政党は、ぼくの目には兄弟党に見える。心から両党を応援する。
