沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

古靴は破れても新風は吹き続ける

れいわ新選組に寄付するため銀行に向かう途中の横断歩道で思わぬ事件が起きた。小走りで渡っていると、突然左足に異変を感じたのだ。靴に何かが引っかかったに違いないと思い、渡りきってからしみじみと靴を眺めてみた。何やら悪い予感がした。

踵部分の底が大きくパックリとめくれている。嗚呼やってくれたか、と情けない気分になった。何を隠そう、この靴には小さな前科がある。以前、左右共に両側の底がめくれたのだ。その時の破損は小さかったので、帰ってから接着剤で修繕した。履き心地の良い靴なので捨てる気にならなかったのだ。それからはなんの支障もなく立派に働いてくれたのに、不幸は忘れた頃に突然やって来た。

今回の破損は致命的に大きい。下手すれば靴を脱いで歩くことになるかも知れない。困ったなと思いながらも銀行は近いので、そのまま左足を引きずるようにして歩いた。

振り込みを終えてから外に出て、さてどうしようかと思案をめぐらした。近くに靴屋さんはない。となると応急処置を施すしかない。しゃがみ込んで靴紐を外しにかかった。それをめくれた底に当てがい、足首の後ろから前に回して、ひも通しの穴をいくつか通してから結んだ。

見てくれは良くないが歩くのに支障はないようだ。少し心細いが、帰宅までもってくれれば良い。というわけで今、よく来るファーストフード店で野菜バーガーとコーヒーを楽しみながら文章を綴っている。

さて、参政党が今日、全立候補者を紹介する記者会見を開いた。動画を見たが、演出はいまいちだ。街宣演説会と違ってあまり冴えない雰囲気だ。その点、れいわ新選組の方が一枚も二枚も上手のような気がする。

勿論、そんなことは本質的な問題ではないが、有権者に与える印象も重要である点に変わりはないので、もっと工夫しても良かったのではないかと思う。

しかし、短期間で全国の選挙区に立候補者を立てたのは、やはり凄いことであり、参政党の本気度を伝えるのに十分だった。

れいわ新選組と参政党。健全なリベラルと健全な保守。この二つの新しい政治勢力が健全に影響しあえば、鬼才・佐藤健志が喝破した日本の政治構造「右の売国、左の亡国」の限界を突破する糸口が見つかるかもしれない。

当然、そこへ至る道は、気の遠くなるくらい長いが、れいわ新選組も参政党も、この点はしっかり理解している筈である。この両党の行動を見ると、地道にぶれず諦めず、前進していく覚悟が感じられるからだ。

ぼくは、参政党ではなく、れいわ新選組に寄付した。その理由は、れいわ新選組が立ち上がった3年前からずっと観察し続け、ボランティアである程度関わり、この政党をよく理解しているからだ。

参政党には共鳴できる部分が多くあり、期待し支持もするが、れいわ新選組のように、完全に理解しているとはまだ言えない。まだ少し距離を感じている。

参政党というこの新星がどう変貌していくか、正確に見通すにはまだまだ先は長いのだ。内藤哲也の言葉を借りるなら、トランキーロ、焦んなよ、である。