沖縄よ! 群星むりぶし日記

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外交的ボイコットだけでは不十分、選手団派遣もやめるべきだ

昨日のNHKスペシャル番組は、中国政府によるウイグル人の弾圧を放映していた。それを見て恐怖を感じたのはぼくだけではないだろう。見た人は全員、身の毛のよだつような恐怖心を抱いたと思う。そして、このような番組を放映したNHKのスタッフを高く評価したい。

現在進行中のウイグル人弾圧は、明らかにジェノサイド(民族浄化)そのものである。NHKの映像から導き出される結論はそれしかない。

但し、ジェノサイドといっても中国共産党のやり方はナチスのそれとは違う。ナチスユダヤ民族を地上から抹殺する目的で殺戮しまくった。老若男女を問わず、強制収容所で、あらゆる方法で殺害した。

しかし中国共産党はそうはしない。肉体を破壊して葬り去るのではなく、生かしたまま、彼らから言語、宗教、文化を根こそぎ剥奪するのだ。それにほんの僅かでも抵抗の意思を示せば、強制収容所に送られて人格改造という拷問が待ち受ける。

先祖代々受け継いできたウイグル語の使用は禁じられ、中国語の習得を徹底的に叩き込まれる。中国共産党を礼賛する唱和を中国語で繰り返すことが強制される。一定の規律のもとで毎日同じことが繰り返されると、人間は誰でも、徐々に内部から変容していくだろう。外見はウイグル人でも中身は中国人化する。

中国共産党の狙いはそこにある。緩慢なるジェノサイド。肉体を生かしたままウイグル人全体を中国人化する。ウイグル自治区からウイグル語は完全に消える。コーランを唱和する声も消え、ウイグル人生活様式も完全に姿を消す。そして、ついにはウイグル族の歴史も書き換えられて闇の中へと消え去る。

これはいくら考えても、身の毛がよだつほど恐ろしいことである。同じ惑星に生きる人間として決して許されることではないだろう。世界の民主主義国家は一致団結して中国共産党の非道を糾弾すべきだ。

米政府は北京オリンピックに政府関係者を派遣しないと表明した。カナダ、英国、オーストラリアも米国に続いて外交的ボイコットをすると表明した。

しかし、果たして外交的ボイコットだけでいいのか?

確かに外交的ボイコットだけでもウイグル人弾圧を許さないという意思表示にはなるが、ぼくは、米国が先陣を切って自国の選手団派遣もやめた方がいいと思う。つまり全面的ボイコットを表明するのだ。そして英国、カナダ、オーストラリアも米国に続けば良い。

そこまでしないと中国共産党がよろめくほどの強烈な打撃を与えられないのではないか。選手団派遣が取りやめとなると、中国共産党のメンツは確実にまる潰れになる。そこまで追い詰めるべきだ。

米政府には是非、選手団派遣取りやめを決意してもらいたい。中国共産党という21世紀の悪魔集団を撃退するために、オリンピックなどというまやかしの祭典を、逆の意味で最大限に有効活用してもらいたい。

NHKの映像で外国に住むウイグル人の父親が幼い息子をSNSで探しだす場面があった。可愛いその幼子は、ウイグル語ではなく中国語で、なんの屈託もない様子で話していた。父親は絶句した。絶望の表情になり嗚咽した。

ぼくは、この若い父親の心情が痛いほどよく分かる。このままいけば、幼子は先祖代々続くウイグル人の民族的誇りと文化・歴史を知ることなく、根なし草の中国人になるのだろう。

こんな生き地獄を認めてはならないし、許してもならない。世界の民主主義国家よ、団結して中国共産党と対峙せよ!