沖縄よ! 群星むりぶし日記

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憲政史上最長の連続在任日数を記録した安倍政権の総括

小泉政権の後をついで発足した安倍政権は僅か1年で幕を閉じた。持病の潰瘍性大腸炎が原因だと言われた。これで安倍晋三の政治生命は断たれたと誰もが思ったに違いなかった。

福田政権から麻生政権へと自公連立政権は続いたが、2009年に政権交代が起きた。民主党政権の誕生である。多くの有権者自民党に代わる新しい政治を民主党に期待した結果だった。民主党衆議院で300を超える議席を獲得した。圧勝であった。

しかし、好事魔多し。民主党は政権党としては未熟だった。鳩山政権、菅政権、野田政権と続いたが、いずれも約1年しか持たなかった。

そして2012年の総選挙。死んだと思われたあの男が戻ってきた。特効薬ができたおかげで安倍晋三は持病から快癒していたのだ。総選挙は民主党政権の自爆で自民党の圧勝に終わった。3年前の民主党を彷彿とさせる300を超える議席を獲得したのだった。

第2次安倍政権は出だしから華々しかった。大胆な金融政策を打ち出して株価は上昇を続けた。安倍晋三は野党時代、経済政策を猛勉強した(青山繁晴談)、その成果を見せつけんばかりの勢いだった。

憲法を改正して自衛隊を書き込む」「地球を俯瞰する外交」「1億総活躍時代」「GDPを600兆円まで押し上げる」「ロシアと平和条約を締結して北方領土問題を解決する」「拉致被害者を奪還する」(あまりにも多すぎて今はこのくらいしか思い浮かばない)等々威勢の良い言葉が次々に出てきた。

そんなかっこいい安倍首相に多くの国民が期待した。そのおかげで、国政選挙は圧勝が続いた。そして4年前は東京オリンピック開催が決定。あの時の映像を覚えておられる方も多いだろう。

福島原発は「under controle」下にあると両腕をハの字形に広げて自慢した安倍首相のパフォーマンスを。まさに向かうところ敵なし状態。順風満帆そのもの。しかし、やはり好事魔多し、だ。

日にちが経過するにつれ、安倍政治に疑問を感じる国民が増えてきたのだ。あの威勢の良い数々の約束は一体どうなっているのだ? どれ一ついまだに達成されていないではないか。プーチン大統領と26回も会談してなお、平和条約のへの字も見えない。

拉致被害者奪還交渉はどうなっている? 憲法改正は? 1億総活躍はどこに消えた? GDP600兆円は? 地球を俯瞰する外交はどうなった?

ひとつづつ詳細に見ていくと、この約8年の間、何ひとつ達成されていないことがわかる。短い総括ではあるが、安倍晋三が能無し政治家に過ぎないことが明白ではないだろうか。

『安倍三代』の著者・青木理赤旗日曜版に次のように書いている。

祖父の岸信介(元首相)、安倍寛(元衆院議員)や父の安倍晋太郎(元外相)とは違い、彼はもともと何かの志があって政治を目指したわけではありません。世襲政治一家に生まれた平々凡々なおぼっちゃまにすぎず、政界入りしたのも「兄よりは素質がありそう」という、いわば消去法的な選択でした。「右」の政治スタンスも、後付けのものです。だから地べたをはってでも国民のために働こうとはしない。彼の政治的モチベーション(動機付け)はせいぜい「すごい政治家だったと評価されたい」「レガシー(伝説)を残したい」といった程度。お友達や応援団に露骨な利益誘導を謀るのも、公共の利益のために尽くす公共心が極度に薄いことの証左です。

安倍首相は聞こえのいいスローガンと「やっている感」で7年間ごまかしてきましたが、新型コロナという本当の「危機」に直面し、実は「無能」だという本質が浮き彫になったのです。

青木氏の指摘は、安倍晋三の本質を見事に射抜いている。安倍晋三の生い立ちを徹底取材した青木氏だからこそ書ける説得力に富む文章である。

憲政史上最長の連続在任日数を記録した安倍晋三という人間は、憲政史上稀に見る「無能」政治家でしかなかったという皮肉。われわれ日本人にとって何も誇ることのできない、これは恥ずべき記録でしかないのだ。

出だしであれだけ華々しかった安倍政権は今、COVID-19(武漢ウイルス)危機対策に遺憾無く「無能」ぶりを発揮している。東京オリンピックも消えた。そして本人は体調不良で苦しんでいる。安倍晋三は今、断末魔の状態だ。余りにも長すぎた悪政が祟ったのだ。

この先数日以内に政権を投げ出す予感がするのだが、考え過ぎだろうか。

 

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