コロナ禍で国民が苦しんでいる時に米軍(占領軍)基地建設を進める安倍政治の醜態
琉球新報によると、政府は21日、辺野古新基地の設計変更を県に申請したという。あまりの無神経さに唖然とするばかりだ。
いつ収束するか分からない新型コロナ禍で、多くの国民が外出自粛と休業で苦しみ、医療従事者は自ら感染する危険を冒してまで毎日奮闘を強いられる大変な状況下で、米軍(占領軍)の基地建設だけは休まずに工事を強行する。
戦後、こんなに酷い政権がかつてあっただろうか?
全国に緊急事態宣言を出したということは、新型コロナウイルスによる感染の広がりが国家の危機的状況にあることを認めたからではなかったのか。
国家的危機故に、国民に対して外出自粛、休業を要請したのではなかったのか。そうであるならば、少なくとも緊急事態宣言が切れる来月6日までは、工事を一旦中止すべきではないのか。しかし、政府は県に事前の連絡さへ無しに、設計変更申請を提出したのである。
これは、もはや国民のための政治とは言えない。それどころか、国民を殺しにかかっていると考えた方が良い。弱者は死んでも構わないよ。それが彼らの本音だろう。
安倍晋三、麻生太郎、菅義偉。アホノミクス、アホノマスク、アホノコラボの安倍晋三。「10万円は手をあげた方に配る」と発言して不反りかえる麻生太郎。この二人はお坊ちゃん育ちのボンボンだ。
菅義偉は苦労人だが、著しく想像力に欠ける。「普天間飛行場の1日も早い危険性除去のため」としか言わないのだ。鸚鵡じゃあるまいし。状況の変化に応じて政策を変更するのも政治家には求められるはずなのに、同じ文句の繰り返しばかり。これじゃ能無しと言われても仕方ないだろう。
防衛大臣の河野太郎はどうか。設計変更申請直後の記者会見で次のように述べている。「普天間飛行場の1日も早い危険性除去(菅と同じ)の思いは県も国も同じなので、県に適切にご判断いただけると思う」!
いったい、河野太郎は自分で何を言っているのか理解できているのだろうか?「県に適切にご判断いただける」とは何事だ。なんの根拠もない、いい加減な言い回しにすぎない。
早速、玉城デニー知事は、記者会見で次のように述べた。「対話に応じず県民に十分な説明をしないまま、工事の手続きを一方的に進めるのは到底納得できない」「新型コロナウイルス対策に一丸となって取り組む時だ。その中での申請はスケジュールありきで遺憾だ。断じて容認できない」
玉城知事の政治理念は健全であり、まともである。玉城知事には故翁長知事の守護霊がついている。あの力強くて誇り高い翁長知事の声が、いまにも天国から聞こえてきそうだ。
「ウチナーンチュ、ウセーラッテーナランドー(沖縄人、バカにされるな)」
多くのウチナーンチュが翁長知事のこの言葉にどれだけ勇気を与えられたことか。安倍内閣はウチナーンチュをこれ以上見下すべきではない。この先、きっと後悔することになる。
なぜならば、辺野古米軍(占領軍)新基地建設は頓挫する運命にあるからだ。それにはいくつもの理由がある。
- 辺野古側の軟弱地盤は工事不能。
- 設計変更を玉城知事は認めない。県民の総意は、辺野古移設反対。
- 沖縄防衛局は工事期間を12年に延長したが、その間に政権交代の可能性がある
- 米国議会政府監査院GAOは辺野古案を3度も否定している
普天間飛行場移設問題が発生した当初から、代替案に関わってきた小川和久氏は、一貫して辺野古移設案を否定してきた。その経緯について小川氏は、新著『フテンマ戦記』で詳しく記述している。
ぼくはこの本を出版前にAmazonで予約注文して購入し、読んでいる間、ずっと興奮している自分に気づいた。普天間問題の裏面史といっても差し支えない中身の濃い内容になっている。
他の追随を許さない一流の軍事専門家だからこそ書けた普天間問題の真実。この本については日を改めて紹介するつもりでいるが、複雑を極める辺野古新基地問題に関心のある方に、ご購読を強く進めたい。
さて、いったい、いまの安倍内閣の連中は、まともに物事を考える力があるのだろうか?ぼくには、とてもそうは思えない。まるでゾンビのような連中だ。生を憎み、屍の中で生き、屍を愛するゾンビ群。それが安倍内閣のように見えて仕方がない。
安全保障と軍事に素人の連中が、なんの確たる知識も理念もなく、辺野古移設にただただ執着する。経済も外交も安全保障も、何ひとつ成果を出せない安倍内閣は、まさに国民を食い殺すゾンビ群そのものだ。
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