沖縄よ! 群星むりぶし日記

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空虚なる器・安倍晋三

雑誌クライテリオン11月号が「安倍晋三この空虚な器」と題する特集を組んでいる。

安倍晋三首相を「空虚な器」と初めて仮説として論理構成を試みたのは、文芸評論家の浜崎洋介氏である。クライテリオンの特集は浜崎氏の仮説がベースになっているようだ。

さて「空虚な器」が意味するところはなんだろうか?

茫漠とした空間。主体性のない領域。そんなイメージが浮かぶ。茫漠として主体性のない器、これが安倍首相という人間の器だと規定(仮定)してみる。

すると今まで安倍首相がとってきた数々の不可解な態度が氷解して、その実像が見えてくるから不思議だ。

「戦後レジュームからの脱却」を主張しながら「我が国は100%米国とともにある」と述べたり、第一次安倍政権の時、靖国に参拝できなかったのは慚愧に耐えないと言いながら、第二次安倍政権で参拝するかと思いきや、一度も参拝しなかったり、消費増税は実はやりたくないのだ、と少数の身内に本音(?)を漏らしつつも、財務官僚にやり込められて二度増税を断行したり、と矛盾した行動は枚挙にいとまがないほど多い。

つまりは主体性の欠如、確たる政治理念に欠けていることは明らかだが、問題はなぜそうなるのか、ということである。

浜崎氏の指摘はこうだ。安倍首相という空虚な器の中に、米政府、経団連、その他の諸団体、組織が入り込み、そこで種々の案件が討議検討されて、その中で最も強力な声が安倍首相の決断に強い影響力を与えるのだ、と。

浜崎氏の分析は鋭い。安倍首相の言動不一致の主要な原因がここにあったのだ。つまり、自分の主張を脇に置いてでも、他者の大きな声に従う。靖国に参拝する意志はあっても、何者かの恫喝に怯えて断念する。

戦後レジュームから脱却したい気持ちはあるものの、米政府と本気で交渉するのが怖い。だから「我が国は100%米国とともにある」といとも簡単に屈服してみせるのだ。

安倍晋三という人間のこの情けないほどの主体性のなさを考える時、どうしても青木理著『安倍三代』に描かれた安倍晋三像を思い出してしまう。

凡庸な男。一言でいうと、これが安倍晋三である。大学を卒業するまで、優秀な成績を残したわけでもなく、民間会社で働いた時も、上司から一目置かれるような存在ではなかった。

政治家にならずにサラリーマンを続けていたら、何の変哲もない平凡な人生を送ったに違いない。

彼が政治家になったのは、社会の理不尽・不条理を変えたいという強い信念があったからではない。父・晋太郎の秘書を約9年勤めて、父の急死で地盤をそのまま受け継いだだけだ。

世襲議員に有利な条件に乗っかっただけである。しかも母方の祖父岸信介という後光が、安倍晋三という凡庸な男に、ありもしない政治的信念があるかのような幻想を匂わせている。

ここで注意しなければならないことは、空虚な器の中に入る人々は限定されるということである。安倍晋三に影響力を行使できる人々以外は、入ることは許されない。

たとへ入ることが認められても、前内閣官房参与藤井聡のように排除されるシステムが出来上がっていたのだ。

経団連・米政府・財務官僚など発言権の強い組織の意志が反映される空虚なる器!

彼らの意志に適合しない者は、時間をかけて排除される。答えは、最初から決まっていたのだ。

安倍晋三という臆病で頭の悪いお坊ちゃん権力者を、空虚な器として利用するだけ利用する勢力が歴然と存在する。

この真実に導くカギを与えてくれた浜崎洋介氏に感謝したい。

 

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