公文書管理法・財政法・公職選挙法・政治資金規正法、これらの法律全てを安倍晋三が犯したのではないかという疑惑がかかっている。言うまでもなく「桜を見る会」をめぐる疑惑だ。
連日、国会でも野党による追及が続いているが、中でも小川淳也議員による2回目の質疑は、他の野党議員の追随をゆるさないほどの理事整然とした、緻密で迫力満点の力強い弁論であった。
対する安倍晋三の応答は、いつものように言い逃れ、はぐらかしに終始したのである。議員に割り当てられた貴重な時間を消耗させる、安倍晋三独特の常套手段だ。
しかし、小川議員の厳しい追及に耐えきれず、安倍晋三はしどろもどろで、その姿は実に哀れなものだ。この質疑応答を見た人は例外なく、安倍晋三は真っ黒だと確信したのではないだろうか。関心のある方は是非動画を見て頂きたい。
さて、「桜を見る会」野党追及本部も負けてはいない。昨日は32回目のヒアリングが行われた。
小野寺、泉澤両弁護士が出席した今回のヒアリングは法律家のプライドを感じさせる中身の濃い真剣なもので、これを見て溜飲の下がる思いがした。
今やネット上で有名人になった感のある酒田課長も登場するが、煮えきらない不誠実極まる姿勢は相変わらずで、彼を見る泉澤弁護士の呆れたような表情が印象的だ。
全国の弁護士が立ち上がりつつある。安倍晋三の法律を軽視する姿勢に対して、法律家としての矜恃が許さないのだろう。
しかし、小野寺弁護士が言うように、弁護士には訴追する権限がない。権限を持つのは検察官だ。従って、「桜を見る会」疑惑の舞台は、検察庁の動向に移ったと言える。
それを見越しての黒川弘務東京高検検事長の定年延長閣議決定なのだろう。検察庁始まって以来の無謀な人事決定に今、法曹界が沸騰している。
安倍晋三という人間は、平気で嘘をつくだけではない。三権分立を破壊するようなあり得ない人事権を行使する異常体質の持ち主なのだ。法律を犯しても罪の意識がない。
このような人間を総理大臣に据えた我々日本国民は、責任を感じて猛省する必要があるし、自らの恥としなければならないだろう。
そして弁護士同様、検察官にも法律家としての矜恃があるはずだ。検察庁法に違反する今回の人事決定に対して、多くの検察官は怒りに震えているのではないか。
安倍晋三の行政私物化をこれ以上許すと、我が国は無法国家へと転落する恐れがある。そうさせないためにも、検察庁は直ちに「桜を見る会」疑惑の調査に乗り出すべきだろう。
安倍官邸は今頃あらゆる証拠隠滅に狂奔しているに違いないのだ。一刻を争う時期に来ている。真っ当な検察官の奮起を期待したい。
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