沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

戦後ずっと米軍に支配される日本の空

 

上の図は、通称横田ラプコンと呼ばれる米軍の管制空域を表した図である。複数県を横断して、山脈のように聳え立つ、この広大な空域内では、米軍の特別な許可が降りない限り、民間航空機は飛ぶことができない。しかし、米軍機は自由に飛行演習ができることになっている。

戦後78年が経過した現在も、この状態は変わる事なく続いている。奇怪で異常な現象である。その法的根拠はなんだろうか?

2つある。ひとつは航空法特例法という国内法。もうひとつは日米合同委員会で交わされた密約である。

航空法特例法 第3項:「前項の航空機(米軍機と国連軍機)(略)については、航空法第6章の規定は(略)適用しない」

航空法第6章には「離着陸する場所」「飛行禁止区域」「最低高度」「制限速度」「飛行計画の通報と承認」などが定められている。しかし、航空法特例法は、これらの規定は米軍には適用されないと定めているのだ!こんなとんでもない法律を我が国の国会が承認したのである!

この売国的法律のおかげで、米軍は日本全国の空を何の制限も受けることなく、自由に飛ぶことができるのである。さらに横田ラプコン(嘉手納ラプコン然り)のような民間機を規制排除する特異な空域を密約で「日本政府は、軍事演習をおこなう米軍機については、優先的に管制権をあたえる」と定めて、その存在を正当化している。

こんなことでは、日本が弱体化していくのも当然だろう。