日本は今までのようにアメリカの属国のままだと来年か、少なくとも15年以内には大変な事態になる、と伊藤貫さんは警鐘を鳴らす。
衰退国家へと突き進む日本。なぜそうなったのか、近い将来、我々日本人を待ち受けるのは何か？ 上の動画から伊藤貫さんの警鐘を文字化した。
「それではなぜアメリカは日本を騙すんだと、日本人はアメリカ人に対してもっと正直に真正面から、なんであなたたちは我々を騙すんですかと、なぜ日本だけ、すでに２度も核戦争犯罪の犠牲になった日本人にだけは核を持たせないと、なんでそういう卑劣なことができるんですかと、あんたたち、そんな卑劣なことをやって恥ずかしいと思わないんですかと、真正面から言わなければダメなんですよ。僕ははっきりそう言うんですけれども、ほとんどの日本人は真正面から何でそんなことやるのと、あんたたち自分がやっていることが不道徳だと思わないのと、言わないんですよ。みんな言わないでね、誤魔化しちゃうの。結局ね、アメリカの方が強いんだからしょうがないと、アメリカがそう言っているんだからしょうがないと。だけど、しょうがないしょうがないでは何も良くならないわけで、アメリカが間違ってきたこと、間違っている政策を押し付けてきたら、あんたたちの押し付けてきている政策は、間違いだと、真正面から言わなければダメでしょ。その真正面から反論するというねぇ、ガッツがないんですよ。本当にみんな泣き寝入りするわけ。これね、泣き寝入りしているだけだったら、日本は亡びます。」
「結局、日本の教育制度が悪いんです。はっきり自分が正しいと思ったことは、何で自分がこれが正しいと思うのかということを、たとえ少数派になってもきちんと説明すると、で一旦正しいと思ったら少数派になっても自分の意見を変えないと、そういう人間をねぇ、育てるのに失敗しているんですよ。東大なんかに来るやつは、特に東大法学部と経済学部に来る連中は、自分が勉強するのは出世するために勉強するんだと、そうすると、自分の出世に役に立たないことは、黙っていたほうがいいと。そうするとねぇ、外務省の役人にしても財務省の役人にしても、防衛省の役人にしても、僕が、あなたたち核の傘なんかないよと言うと、伊藤さん、そう言う理屈は分かってますけれども、それを言うと出世できなくなるとかね、それを言っても誰も相手にしてくれませんからとか、それからそれを言っても日本の世論は受け入れてくれませんから、とか言って逃げるわけよ。で要するにねぇ、保身主義っていうの、自分の地位と出世コースを守りたいというだけで、一体、何が正しい議論なんだということをしつこく問い詰めて、しつこく言い続けるというねぇ、そういう正義感というの、そういうのないんですよ、日本のエリートには。だからアメリカからちょこっとね、少し圧力をかけられるとみんなね、外務省も防衛省も財務省も総崩れになってしまうわけ。でね、自衛隊の幹部もそうよ、自衛隊の幹部も８割９割は核の傘なんかないと思っていても、アメリカ人の前に出ると、黙っちゃうんだよね。黙って質問もしないわけ。だから例えばアメリカ人が自衛隊の幹部にお前たちは核の傘があるから大丈夫だと言うとするでしょ、自衛隊の幹部が内心それっておかしいなと思っているとするでしょ、そうするとねぇ、自衛隊幹部の９９％は、それっておかしいなと思っていても、それっておかしいんじゃないのと、口に出さない。自分の立場が不利になると思うから。でこれねぇ、もうどうしようもないわ。」
「それはだからアメリカは、自分たちの役に立つ限り、日本を手放したくないですよ。でも日本を手放したくないということと、日本を平等な同盟国として扱ってきちんとした軍事力を持たせるというのは、全く別な話で、要するにアメリカ人の態度というのは、日本を守ってやりたいと、でそれはアメリカの利益に適う限りにおいて日本を守ってやってもいいと、要するにこれ以上日本の味方をするとアメリカにダメージが大きいと思った途端にあっさり見捨てますよね。だから例えば習近平が日本の自衛隊が出てくるんだったら中国は日本のどこかに日本のどこかに核ミサイルを打ち込むという風にいった場合、言った途端にアメリカは、さっとねぇ距離をとりますよ。だって核戦争なんかに巻き込まれたくないから。要するにアメリカにとっては、日本を自分たちの勢力圏内にとどめておくことが、アメリカの国益なわけですね。だから日本をそういう風に支配して利用するのが、アメリカの国益に適う限りにおいてアメリカは日本を守ってやりたいという風に言ってくださるわけですけれども、だけどアメリカにとっての国益がダメージになると判断した途端に、これはもうあっさり見捨てます。それはだってほら、アメリカは南ベトナムでも戦争したし、アフガニスタンでも戦争したし、レバノンでも戦争したし、イラクでも戦争したし、それからリビアもカダフィを殺したしと、でアメリカは軍事介入しますけれども、自分の国にとってもうこれ以上プラスにならないと思った途端に、ベトナムでもカンボジアでもラオスでもイランでもイラクでもホイホイ見捨てるでしょ。だからアメリカというのは、自分たちに利用価値がある限りにおいては、すごく同盟国を大切にする大切にするっていうね、ジェスチャーを示すわけですよ。その一方では、日本人にだけは絶対に核抑止力を持たせないと、日本人からは永遠に自主防衛能力を剥奪しておくと。だってそういう立場に置かれた日本というのは、アメリカに絶対服従するしかないんでしょ。だから日本がアメリカに絶対服従するしかない立場に置いておけば、アメリカの国益にとってもう一番都合いいわけでしょ、だから日本を故意に不利で危険な立場に置いておくということが、そういう不利で危険な立場に置かれた日本は、アメリカの突きつけてくる要求に全て服従しなければいけない、という状態を続ける限りにおいてものすごく有利でしょう？ だから現在の日米同盟というのは、すごくアメリカにとって都合がいいんですよ。要するにGDPの２％を国防費に使うと言っても、それって結局アメリカからものすごい高い武器を買わされるだけでしょう？
アメリカが金儲けするだけなんですよ。でしかも、日本の買っているミサイルにしても、ミサイル防衛システムにしても、イージス艦にしてもF-35にしても、アメリカに逆らった途端に使えなくなるんでしょう？ そしたら、こんなに上手い話はないじゃん。そういう風に、土下座して服従していれば、アメリカは永遠に日本を守ってくれるだろうと思っている日本の外務省と防衛省と自衛隊がどうかしてるんですよ。で、そのことが早ければ来年、それから遅くても2030年には明らかになります。だから、あと14年から15年です。それで、もう明らかになります。」
日本人よ、勇気を持ってアメリカから独立しよう！自立した主権国家になろう！
