ゼレンスキー氏を招待したG7の危険すぎる安易な政治姿勢
ゼレンスキー氏がフランス政府専用機で広島にやってきた。G7首脳と直接会談する目的で。報道によると岸田首相がウクライナを訪問した際、ゼレンスキー氏本人がG7出席を強く要望したらしい。しかし、真偽のほどは明らかではない。
いずれにしても唐突すぎる異様な風景である。なぜゼレンスキーだけなのか?できたらプーチン大統領も招待して、停戦合意に向けた場を提供すべきだったのではないか?もちろん、そのために費やされる行政実務には大変な努力が要ることだろう。しかし、それだけの価値はあったはずだ。
G7のやり方は、ウクライナ危機をさらに長引かせるだけである。これではウクライナとロシアに犠牲者が増えるだけだ。そして物価高騰は世界中の多くの人々を苦しめている。これでは何の解決にもならないどころか、事態をますます悪化させるだけである。
こんな単純明快な理屈が凡人に理解できて、なぜ国家のリーダー達には理解できないのだろうか。あまりにも安易すぎる政治的パフォーマンスと言わなければならない。
今回のG7の主役に躍り出た感のあるゼレンスキー氏について、スプートニクが長い記事を掲載している。政治経験の全くない、いちコメディアンにすぎない人間が、ウクライナの腐敗した政治を風刺する喜劇を演じて爆発的人気を得た。
その人気絶頂のコメディアンを、コロモイスキーという評判の良くないオルガルキが資金を提供して大統領選に担ぎ上げた。演技の上手いコメディアンは、口八丁手八丁で現職を含む他候補に圧倒的差をつけて、見事当選。
しかし公約した案件は一つも実行できず、政治的無能を曝け出して当選した年に人気は急降下してもはやなすすべなし。再選はあり得ないと烙印を押されたところでロシア軍の侵攻。地に落ちたゼレンスキーにとっては、まさに救いの女神であった。
あとは中身のない得意のパフォーマンスでたちまち世界の英雄となった。この数奇な運命を演じている人物がいかなる性格をした人間か、スプートニクが詳しく分析している。多少英文の読める方は、ぜひ一読願いたい。
記事の最後に次のような文章がある。
As per Kot, Zelensky has turned his dream of becoming a billionaire into reality: "Now Zelensky is trying to stay as long as possible in this post, and then just have time to run away with the money. Nothing else." However, it's unlikely that he would manage to flee and evade punishment, according to Sputnik's interlocutors.
最後は、各国から頂いた資金の幾らかをちょろまかして億万長者になり、戦争が終わった頃にトンズラして責任から逃れる。正に西鋭夫教授の言う follow the money の軌跡が見られるかも知れない。
バイデンという悪魔にそそのかされたコメディアンの未来に待ち受ける深い深い暗黒を誰が知ろう。
日本のマスコミは、宗主国・アメリカ様の報道に従順だから、ウクライナ危機の真実を報道することはない。だから、一般人が真実を知りたければ、ネットを探索する他に方法はない。
オリバーストーン監督のドキュメンタリー映画『ウクライナ オン ファイヤー』は、その意味で最も得難い、そして有難い、ウクライナ危機の真実に肉薄した傑作である。以前にも当ブログで紹介したことがあるが、幸いなことにYouTubeから削除されずにまだ残っているので、まだ見ていない人はぜひご覧いただきたい。
この作品が全国の映画館で上映されたら、ロシアが悪でウクライナを善とするマスコミ報道がいかに単純で怠惰で腰が引けているか、全国民が理解することだろう。
いかなる党派にも属せず、ただひたすらに真実だけを求める方々に、この傑作のご鑑賞を強く強く勧めたい。