「ウソも方便」小池百合子の処世術
小池百合子は小学5年生の時、校内の弁論大会で優勝している。その時の題は「ウソも方便」
いま話題のベストセラー『女帝 小池百合子』の中で(ぼくはまだ読んでいないが)著者の石井妙子氏はそのように書いているらしい。
小池百合子のことを色々調べていくと、このエピソードは実に言い得て妙であることに気づく。「ウソも方便」は、まさしく小池百合子の処世術を表すのにピッタリの言葉だからだ。
「カイロ大学を首席で卒業した」から始まり、細川護煕が創設した「日本新党」から初出馬して当選したのを皮切りに、当時の実力者・小沢一郎の新進党へ、そして人気絶頂期の小泉純一郎へと次々に乗り移って東京都知事へ。
時の実力者たちを踏み台にして、魑魅魍魎の永田町という荒海を渡りきるには、小学5年生時の「ウソも方便」をバージョンアップした「政界世渡り術」が必要である。
都知事に挑んだ小池百合子は、巧みに世渡り術を操り、巧言令色で都民を煙に巻き、あざやかな勝利を収めた。しかし、好事魔多し。
絶好調の小池は「希望の党」を立ち上げて国会で多数派をとることを狙い、次なる目標、総理大臣への野望をあらわにしたのである。身の丈を超えるこの欲望が、決定的な躓きの原因となったのだ。
「希望の党」へ雪崩を打つように駆け込んだ民主党は、小池の「左翼寄りの議員は排除します」の一言で分裂瓦解してバラバラとなり、複数の少数政党へと姿を変えたのだった。
3年前の政変劇は、今でも人々の脳裏に生々しく刻まれていることだろう。小池百合子の野望は、結局のところ安倍政権をさらに強固にしただけである。
小池に靡いた民主党の幼さも見るに耐えないが、現在の政治のどうしようもない漂流状態を作った最大の戦犯は小池百合子だ。ともかく小池劇場は、この時、幕を下ろした。おかげで今の日本の政治は、まったく視界の晴れない状態が続いている。小池百合子の罪は深い。
文春オンラインが、小池流世渡り術について素描している。非常に面白いので、関心のある方は是非目を通していただければと思う。
小池百合子はいったい何のために、また誰のために政治をやっているのだろうか?言うまでもなく自分自身のためだ。世間から注目を集めたい、目的はこれだけである。
都民ファーストは真っ赤なウソである。都知事選で掲げた公約7つのゼロで達成したのは、この4年間でただひとつだけ、ペット殺処分ゼロだけで他はすべて未達成。都民ファーストが嘘である証拠だ。
満員電車ゼロ、23区と多摩地域の格差ゼロ、電柱ゼロ、介護離職ゼロ、残業ゼロ。これ全て未達成。これでは都知事の資格ゼロ。
しかし、都政におけるこれといった実績もなく、学歴詐称疑惑が再びクローズアップされた現況下で出馬表明したのだから、大した根性である。学歴詐称は公職選挙法に違反する。仮に学歴詐称が事実なら、小池百合子の政治生命が完全に断たれるのは間違いない。
昔、小池ファミリーの面倒をみたことのある朝堂院大覚総裁は、小池の学歴詐称を以前から何度も断言している。当時の小池百合を知悉する総裁の発言には説得力がある。
「ウソも方便」と演説して弁論大会で優勝した小学5年生。小池百合子がこれまで辿った人生を振り返ってみると、我々は一つの教訓に突き当たる。
「噓吐きは泥棒の始まり」
子供の頃、よく親から聞かされた戒めの言葉。それでも友人同士での他愛のないウソなら大抵は許されるだろう。それこそ「ウソも方便」だ。
しかし、第三者を騙す目的で意図的に嘘をつき、社会に実害を与える嘘は許されるはずがない。さて、小池百合子の嘘を取り混ぜた処世術をみると、二人の人物がオーバーラップしてくるから不思議である。
依田啓示とボギーてどこん(手登根安則)。二人とも大嘘つきである。社会に実害を与える大嘘をついている。
二人の大嘘については何度も繰り返し書き、非難罵倒してきた。しかし、依田啓示の逮捕でいったん筆を納めようと思っていた。
ところが、小池百合子の学歴詐称疑惑の再浮上に伴い、「嘘」で共通するこの3人について触れたい気分に突き動かされたのである。正直に言うと、あまりいい気分ではない。
なぜなら人の悪口を言うのは嫌いだからだ。しかし、この3人は、公に嘘をつく点で共通している。社会に実害を与えてなお、反省する様子もなければ謝罪の言葉もない。
だから黙って許すわけにはいかないのだ。公の嘘が堂々とまかり通るような世の中にしてはいけない。社会を歪め、内部から道徳を腐敗させる大嘘つき野郎は、誰であろうと、これからも徹底的に叩き潰していかなければならない。
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