沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

戦後最大の危機COVID-19に打ち勝つために

昨日報道された『NHKスペシャル 新型コロナウイルス瀬戸際の攻防』には実に多くのことを教えてもらった。専門家を集めた厚労省対策推進本部クラスター対策班の取り組みには感動さへ覚えた。

対策班が導き出した結論がそのまま忠実に実行に移されたら、COVID-19は確実に収束へ向かうに違いない、と確信した。まず、報道された内容の要点を絞りながら、ぼくなりにまとめてみた。

対策班をいちばん悩ませたのは、COVID-19の特異性だった。その特異性を、対策班のリーダーである東北大学大学院の押谷仁教授は、COVID-19への対策の概念 の中で2009年に流行したSARSと比較して、その疫学的違いを次のように指摘している。

SARSほとんどすべての感染者が重症化し、そのために全ての感染連鎖を検出し、それらすべてを断ち切ることで封じ込めに成功した。

COVID-19:多くの感染者が無症候・軽症であり、すべての感染連鎖を見つけることはほぼ不可能

さらに対策班は、国内の初期における感染状況を分析することで、COVID-19の広がり方の特異性を新たに発見する。

国内感染者110人を分析した結果、8割は誰にも感染させず、残り2割の人もそれぞれ1人にしか感染させていない。ところが最後に残った3人のうち、1人から4人、もう1人から9人、そしてもう1人から12人が感染していたのである。

このわずか3人がそれぞれにクラスター(感染者集団)を発生させていたのだ。と言うことは、COVID-19は密閉・密集・密接の環境下で感染しやすい性質があると言うことである。3人はそれぞれ密閉・密集・密接の中にいたために集団感染を引き起こしたのだ。

となると、対策班がとるべき行動は、当然、クラスター潰しということになる。実際、対策班はクラスターが発生した場所へ専門家を派遣して、徹底したクラスター潰しを行った。

その効果が数字となって現れた。

10万人あたり死者数(4月10日現在)

スペイン 33.6 人

イタリア 30.25人

フランス 18.25人

アメリカ 5.04 人

日本   0.07 人

各国の急激な感染拡大に比べて、我が国が圧倒的に少ない現実を、ぼく自身ずっと疑問に感じていたが、実は、報道されない裏でクラスター対策班の活躍があったのだ。

その結果、日本は初期段階でのCOVID-19感染拡大の封じ込めにほぼ成功したと言える。これは紛れのない事実だ。しかし、オリンピック開催の1年延期が決まった頃から、様相が変化しはじめた。

東京における感染者の数が日を追う毎に増えてきたのだ。これは欧米で感染した可能性のある帰国者が増える時期と重なる。対策班はこれを第2波と呼ぶ。中国からの感染時期は第1波。

第1波に対する封じ込めに成功したかに見えた矢先の第2波の襲来。

この時点で、封じ込め作戦は、白紙に戻ってしまった。そして、東京での広がりには、今までになかった特徴さへ見られた。

孤発例という聴き慣れない言葉。感染ルートを把握できない不気味な感染経路。感染ルートがわからなければ、クラスター連鎖につながり、最終的にはオーバーシュートの引き金にもなりかねない。

しかし、対策班は追跡の結果、発生源は接客を伴う夜間営業の飲食店にあるらしいことを突き止めた。とは言え、これは非常に厄介な経路である。隠匿性があるために、感染者と店名が把握しづらいのだ。

ここで対策を間違えると、東京がニューヨーク化する可能性だって十分に起こり得る。しかし、第1波を押さえ込んだ対策班は、既に解決策を持っていた。

北海道大学大学院の西浦博教授は、数理モデルで予測する第一人者だ。西浦教授は次のような数理モデルを確立している。

基本再生産数:1人の感染者が何人に感染させるかを示す値

再生産数=2だとネズミ算式に増えていく

再生産数が1以下だと終息に向かう

再生産数を1以下に押さえ込むこと。そのためにどうすれば良いか?第1波で採用したやり方、クラスターを徹底的に潰していく他に方法はない。クラスターを徹底的に潰すにはどうすれば良いか?

クラスターの発生源となる密閉・密集・密接の3蜜を徹底的に避けることである。国民がこれをしっかり守って実行しさへすれば、再生産数は1以下となり、感染は間違いなく消息へと向かうことだろう。

安倍首相と小池都知事がそろって3蜜を避けるよう要請した裏には、クラスター対策班の科学的理論と実践に基づいた提言があったのだという事実を、我々国民としては肝に銘じたいところだ。

さて、国難にあたっては、国民が力を合わせて一致協力しなければならないことは重々承知の上だが、しかし、やはり安倍晋三のやり口は徹底的に批判しなければならない。

7日の緊急事態宣言で、彼は何と言ったか。

「世界経済だけでなく、日本経済が今、正に戦後最大の危機に直面している、そう言っても過言ではありません。その強い危機感の下に、雇用と生活は断じて守り抜いていく。

そのために、GDP国内総生産)の2割に当たる事業規模108兆円、世界的にも最大級の経済対策を実施することといたしました。」

 「雇用と生活は断じて守り抜いていく」と言いながら、休業補償はしないと断言したのだ。国民を馬鹿にするのもいい加減にしろ、大馬鹿者の大嘘つき野郎!

GDPの2割に当たる事業規模108兆円、世界的にも最大級の経済対策を実施することといたしました」

事業規模108兆円?日銀がお札を刷って国民に流れる額は、わずか16.8兆円じゃないか。世界的にも最大級の経済対策だとォ、ぶん殴るぞほんとに。

せっかくクラスター対策班が、苦労して構築したCOVID-19封じ込め策も、戦後最悪の政治家・安倍晋三のおかげで、このままだと頓挫する可能性だってあり得るのだ。

そうならないために、安倍晋三を抜きにしてでも、そして対策班の血の滲むような努力に報いるためにも、我々国民は一致団結して密閉・密集・密接の3蜜を徹底的に避けて、1日も早いCOVID-19からの解放を勝ち取ろう。

 

推奨サイト

 チョイさんの沖縄日記 

うちなーありんくりんTV - YouTube

Osprey Fuan Club ネトウヨ対策課 

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」

れいわ新選組

哲学入門チャンネル - YouTube