日本の安全保障を考える時、最も重要なことは、ありのままの現実をありのままに認識することから始まる。マスコミが垂れ流す軽薄な報道の欺瞞性を剥ぎ取り、事象の本質を見抜く。それで初めて真実を語ることができるのだ。
西教授の言葉が胸にグサリと突き刺さるのは、妥協を許さない冷厳な現実認識と甘い認識に対する容赦なき批判にある。真実がなかなか国民に伝わらないもどかしさはあっても、語り続けることで認識を改める人が増えていることも事実である。
膨大な一次資料を読み込むことで得られた情報が、西教授の力強い言動の土台になっている。多くの人が西教授の言葉に触れることを願っている。