沖縄よ! 群星むりぶし日記

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みんたまー内藤哲也が熱い熱いG1クライマックスを制する

昨日行われた第33回G1クライマックス優勝決定戦は、前日行われた準優勝戦に劣らず、見応えたっぷりの中身の濃い壮絶な試合だった。

オカダ・カズチカの3連覇なるか、みんたまー(沖縄語でギョロ目の意味)内藤哲也が6年ぶり3度目の優勝なるかがかかった注目の大一番。両国国技館を埋め尽くした大観衆の歓声が凄くて、場内は大いに盛り上がった。オカダ選手より内藤選手の名前を連呼する声が多いように感じた。

独特なキャラクターと、41歳という過酷なG1クライマックスで優勝するには最後の試合になるかもしれないという予感が、観衆の心の中にあったからに違いない。観衆の熱い声援が内藤選手を奮い立たせた。しかし、内藤選手は、あくまでも落ち着いていた。口癖である「トランキーロ、あっせんなよ!」そのままである。

オカダ選手も内藤選手も疲労は限界に達しているはずなのに、激しい攻防戦を繰り広げる。プロレスの方程式は、相手にできるだけダメージを与えて終盤で必殺技を決めることにある。

オカダ選手の必殺技はレインメーカー。内藤選手の必殺技はデスティーノ。相手のダメージ具合にもよるが、終盤で必殺技が決まると、ほぼ間違いなく3カウントを許すことになる。

オカダ選手も内藤選手も、それぞれの持ち味である必殺技を決めることで勝ち上がってきたのである。観客の見応えも、誰が必殺技を決めるかにある。選手の疲労が頂点に達した終盤の攻防戦にこそプロレスの醍醐味があるのだ。

その終盤の攻防戦で一枚上をいったのは内藤選手だった。ウィル・オスプレー戦でも見せたように、内藤選手のデスティーノはこれまで以上に磨きのかかった完成度に達していた。内藤選手をマットに叩きつけるために肩に乗せると、変形デスティーノを決められてしまう。それを起点にして正規デスティーノに繋げる。準決勝、決勝戦、いずれもこの流れるような連携プレーが功を奏したのだ。

内藤選手は必殺技デスティーノを完璧な形に仕上げたのだ。冷静さと頭脳プレイ、そしてデスティーノを完璧な形に仕上げるための努力、これらが合わさって宿敵オカダ・カズチカを倒すことができたのである。これで対オカダ戦は6勝6敗のタイになった。そして来年の1・4、東京ドームで行われるIWGPの挑戦権を得たことになる。凄い選手だ。