沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

国民を舐め切った行政上層部の罪

昨日4時ごろ、近くのスーパーに買い物に行ったら、多くの食品類が品薄状態になっていた。パン、バナナ、野菜類、ミルク、惣菜類は全て売り切れていた。明らかに台風6号による影響だが、ここまで酷いとは思わなかった。

とりあえず、米、パスタほか、めぼしいものだけを買い込んでおいた。台風6号は西から東へユーターンしてきて、現在、外出できないほどに風雨がつよまっている。困ったものだ。家の中に閉じ込められて憂鬱ではあるが、楽しみもある。それは、17時から始まる女子サッカーワールドカップである。快進撃のなでしこジャパンノルウェーの一騎打ち。NHKで放映予定なので、今からワクワクしている。ぼくの予想は3−0で日本の勝ち。

さて、いわゆる「木原事件」。1日にブログを書いて以降も、この事件に関する報道をずっと追いかけているが、正直のところ、もうお腹一杯、食傷気味の状態にきている。というのも、この事件の全体像の核心部は文春8月3日号でほぼ指摘されており、その後のネット上での報道のほとんどは、文春の記事を超えるものは皆無で、似たり寄ったりの枝葉末節に過ぎないものばかりだからだ。

その意味で週刊文春の最新号を読みたいところだが、沖縄への入荷は明日の予定ながらも、おそらく台風6号のせいでずいぶん遅れることが予想される。気長に構えるしかないが、しかし今のところ、ぼくにとって「木原事件」の核心はほぼ確定的であることに変わりはない。

2006年4月10日、安田種雄を殺したのは木原郁子(X子、当時は安田郁子)の父親である舩本賢二(Z、当時は警視庁の刑事)であり、現場の状況からして、娘(X子)が関与した可能性も否定できない。種雄が殺されたその日、X子は電話で現場に呼んだ不倫相手のYと、ある居酒屋で写真を撮っている。その写真でX子は笑っていて、Yは憂鬱そうな様子。夫・種雄の死を喜ぶX子の有力な証拠写真である。つまり、X子とZの父娘は、種雄を殺害する動機を共有していたのではないか。

種雄が殺害された4月10日、Zは現場に行ったこと、大塚署に行ったことを、直撃取材した文春記者に語っている。大塚署が初動捜査で自殺と認定した裏には、Zがとったこのような計画的行動が強く影響したことが考えられる。

2018年4月から始まった再捜査。8月、宮崎刑務所に収監中のYへの約30回にわたる事情聴取。10月9日、東村山市の木原宅でX子に任意同行を求める。X子の実家と南大塚の別宅に家宅捜査。(同日、木原誠二自民党情報調査局長就任)。10月下旬、X子への佐藤誠警部補の任意の事情聴取が開始。

佐藤誠警部補をはじめ、捜査班は全員、捜査を進める中、この事件が殺人事件であることに確信を強めていた。その最中、10月下旬、突然、上層部から捜査終了を告げられる。捜査員に対して何の説明もない不可解な捜査打ち切り宣言だった。

それから5年後、週刊文春がこの事件を大々的に報道するようになった。誰が読んでも徹底した取材に裏付けられた説得力に富む記事の内容である。そしてこれらの記事が、ネット空間で大きな話題となり、それを解説する動画が次から次へと配信された。

そんな状況の最中、7月13日、露木康浩警察庁長官は定例会見で「証拠上、事件性が認められないと警視庁が明らかにしている」と述べたのである。この発言は真っ赤なウソである。

捜査途上で事件性が認められないということ自体からしておかしいし信用できない。常識のある人間なら誰でもそう考えるだろう。捜査がこのまま進めば、警察にとって都合の悪いことが明るみに出てしまう。だから権力に物を言わせて捜査を打ち切らせたのだ。警察にとって都合の悪いことがなければ、結論が出るまで捜査を続けさせればいいだけの話。それが通常の警察の捜査というものだろう。

しかし、警察のトップが自らの権限で捜査を止めたのである。民主主義の国にあってはならない権力の私物化、濫用にほかならない。これでは独裁国家の警察と同じではないか。国民を舐めるのも大概にしろ、と言いたい。

文春取材班のさらなる、国民第一の徹底した追及を期待したい。