沖縄よ! 群星むりぶし日記

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「米国の正義を疑え!!」ザ・右翼中村之菊さんの参議院選挙


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5月30日付の当ブログに翌日あるコメントが寄せられた。

「本筋から少し逸れますが、以前貴兄が取り上げていらした中村之菊様が「沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党」の名で今回の参院選に立候補を予定していらっしゃいます。もしまだご存じでなければ一度ご高覧頂けませんでしょうか?」

というコメントだった。しかし、中村之菊という名前は初めて見る名前で以前ブログで取り上げた記憶はない。それでコメント氏にはその旨返信し「沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党」名で参議院選に立候補を予定していることに関しては、調べてみたいと思います、と付け加えた。

しかし、れいわ新選組の動向を追うのに忙しく、中村之菊の件はすっかり忘れていた。ところが参議院選が終わって、半ばぼおっーとしている頃に上の動画が目に入ったのである。観ているうちにもしやと思い過去のブログを調べてみた。

すると昨年10月28日付のブログで中村之菊について触れていることがわかった。関心のある方は是非読んでいただきたいが、同時にこの場を借りてコメント氏には自分の不明を恥じてお詫びしたい。

そう、中村之菊(みどり)さんの存在を知ったのは、安田光一著『愛国という名の亡国』という本でだった。安田氏はこの本の中で、10ページ分を中村之菊さんと彼女が所属する右翼団体「花瑛塾」に費やして詳しく記述しているので、できるだけご購入をお勧めしたい。

5年前の暑い夏、ぼくは毎週水曜日午前9時頃に出発する県民広場前から辺野古へ向かうバスに乗り込むということを3カ月間続けた。辺野古新基地反対派が用意した大型貸切バスで、当時は毎日出ていた。

辺野古基地のゲート前で座り込みをし、その度に機動隊にゴボウ抜きされるという、今振り返ると大変貴重な経験をした。その内、同じバスに乗る仲間と親しくなり、話の弾みでぼくはどちらかというと保守側の人間だが、と冗談を言うと、ここには新基地に反対する右翼の人も来るよ、と言う返事が返ってきたのを覚えている。

その右翼の人こそ、中村之菊さんだったに違いない。しかし、ぼくが彼女を見る機会はなかった。彼女は単独で行動していたからだ。彼女の姿を初めて見たのは、上に貼り付けた動画によってである。先のコメント氏が言ったのは本当だったのだ。中村之菊さんは、一人で「沖縄の米軍基地を東京へ引き取る党」を名乗って参議院選挙に打って出たのである。

ズバリ本質を突く度肝を抜くような党名で孤軍奮闘する中村之菊さん。少しも臆することなく堂々とした姿に感動すら覚える。しかし、残念なことに3043票獲得したものの、落選した。供託金の300万円は没収される。これでは本人が一番悔しいに違いないが、彼女の悔しさを共有したい。

何故なら、ぼくは彼女のような本物の右翼が大好きだからだ。ぼくの中にも右翼的体質が内在するが、それは黒い街宣車を繰り出し大音響で辺野古新基地反対派の前を通り過ぎながら汚い暴言を撒き散らすチンピラ右翼とは一線を画する性質のものだ。

そして、左翼を批判するだけで米軍(占領軍)基地を容認する沖縄保守の連中とも思想を違にする。親米保守なんて真の保守とは言えない。自立した主権国家に傷がつくだけだ。

自立した主権国家を目指すのであれば、中村之菊さんのような本物の右翼にエールを送るのと、れいわ新選組を応援することの間に少しの矛盾もぼくは感じない。

突き詰めて言えば、郷土を思うこと、国を思うことには右も左もないのである。中村之菊さん、これからも決してめげずに頑張ってください。貴方に最大のエールを送りたいと思います。