沖縄よ! 群星むりぶし日記

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「私は喜んで犯罪者になる」行政の欺瞞を暴き出す宮城秋乃さん

蝶類研究家の宮城秋乃さんをRBCが取材した。下の動画をまずはご覧いただきたい。


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山原の森で貴重な蝶類の生態を調査しているうちに、宮城さんは自然とは相容れない異物を発見する。米軍が置き去りにした廃棄物だ。しかも廃棄物が発見された場所は1ヶ所だけではない。広範囲に及ぶことがわかってきた。

訓練用砲弾、ドラム缶(PCBが検出される)、ライナープレート、新品の空包、野戦食の袋・缶類、大量のビール瓶、放射性物質コバルト60の電子管、未使用の7.62mmNATO弾(実弾)、軍用ブーツ、薬瓶、(以上、中村之菊著『抵抗・国家という暴力との戦い・』から引用、いずれも写真付)これだけの廃棄物が広範囲にわたって野晒しにされていた。

とりわけ銃弾は無数に発見されている。そして何と、これらの米軍廃棄物が発見された場所は、昨年、世界自然遺産に登録された北部訓練場返還地の中である。

これらの放射性物質を含む廃棄物の存在が明らかになれば、当然のことながら世界自然遺産登録はなかったはずだが、管轄部署である沖縄防衛局は支障除去は完了したと嘘をついたのだ。

沖縄防衛局の隠蔽体質は、上の動画を見ればわかる。中村さんからの通報で現場に駆けつけてきた名護署員は、RBCが取材していることに驚いて公になるのを恐れている様子で、なかなか話を聞こうとしない。そこでRBCは撮影を断念するが、中村さんのスマホがしっかり現場の様子を捉えていた。

警察官と中村、宮城両氏のやり取りを聞いていると、次のようなことがわかる。①警察は米軍の廃棄物を引き取ることはできない。②できることは管轄所管の沖縄防衛局に連絡すること。

ということらしいが、中村、宮城両氏によると、警察が防衛局にいくら連絡したところで、防衛局から両氏に連絡が来た試しがない、とのこと。

つまり沖縄防衛局は、この件で積極的に動くことはしないということのようだ。支障除去は完了したと報告した手前、今更米軍廃棄物の存在を認めたくないのだろう。典型的な役人の姑息な隠蔽体質が現れている。

しかし、宮城秋乃さん、中村之菊さんのおかげで、膨大な量の米軍廃棄物の存在が明らかにされ、マスコミも取り上げるようになってきた。

沖縄防衛局と政府はいつものやり方で、事実をできるだけ矮小化し、何の問題もなかったことにしようとするのだろう。対米従属から抜けきれない自公政権の限界がそうさせるのだ。

宮城さんは、拾った米軍廃棄物を持ち主に帰すつもりで、米軍基地内にそれらを置いた。それが罪に問われて起訴されることになった。さらに、先の県知事選で、佐喜真候補が演説しているところに向かって、米軍が廃棄した銃弾を投げつけた。その時の様子が上の動画に映っている。

彼女の一連の行動は、決して咄嗟の衝動に駆られてのことではない。十分に自覚した上でのことだ。だからこそ「私は喜んで犯罪者になる」と言えるのだ。過激と言えば過激である。

小柄な彼女のどこにそんな強烈なエネルギーが秘められているのだろうか。実に不思議な魅力を持つキャラクターである。

一応日本は法治国家だから、彼女の行為は法律が裁くことになるのだろう。しかし、彼女を犯罪者と呼ぶことはできない。真の犯罪者は、不条理を押し付けて、真実を隠蔽しようとする自公政権である。アキノ隊員(宮城秋乃)と連帯して共に自公政権と闘おう。