島尻安伊子を「島売り安伊子」と呼ぼうじゃないか
熱さも喉元を過ぎればなんとやら、日本人の性格は熱し易く冷め易いといわれる。
しかし、ウチナーンチュはあの日の出来事を今でも鮮明に覚えていて、決して脳裏から消えることはない。上の沖縄タイムス紙の記事をご覧いただきたい。
沖縄選出の自民党国会議員5人の面々だ。左から西銘恒三郎、島尻安伊子、國場幸之助、宮崎政久、比嘉美津子各氏が並んで座る前に、写真には写っていないが、石破幹事長(当時)が演壇に立っている。
5議員は全員、普天間飛行場の県外移設を公約に掲げて当選したのだった。自民党本部もそれを承知の上で公認した。
しかし、安倍一強が確実になると党の態度は一変する。公約を取り下げて、辺野古移設を認めよとなった。ほとんど恫喝である。しかも公衆の矢面に晒して見せしめにしたのだ。
県外移設を訴えたから県民の支持を得ることができたのだ、と反論して離党する気骨のある議員は一人もいなかった。
彼らの胸の内は大方検討がつく。「党の公認を受けて当選した以上、反発して離党したら政治生命が絶たれる、今は我慢して屈辱に耐えるしかない」
ここで指摘しておかなければならないことは、石破幹事長の恫喝を受ける数ヶ月前に、西銘と島尻両氏は先手を打って自ら公約を取り下げていたという事実だ。
上の写真で両氏が堂々とした表情をしている理由はそこにある。そして5議員を辺野古移設へ改心させた後、自民党は仲井真知事を落としにかかるのである。
「5年以内の普天間飛行場の閉鎖」に気を良くした仲井真知事は、安倍・菅の大嘘にまんまと騙されて、これまた公約を破棄して辺野古移設を容認したのだった。
沖縄タイムスの社説があの日の出来事を的確に解説しているので、ぜひ目を通していただきたい。
社説は最後のところで次のように書いている。
≪ いち早く公約を破棄した西銘氏が「ボクは、正直だ」とブログにつづり、島尻氏は3人の転換を出産にたとえ「待望の子供が生まれたら、みんなにお祝いをしていただける環境にしたい」と語った。厚顔無恥、有権者を愚弄(ぐろう)しているというほかない。≫
いち早く公約を破棄した島尻安伊子は、屈辱に耐える国場、宮崎、比嘉3氏に対し上から目線で追い打ちをかける。本人は気付いてないかもしれないが、上の発言は明らかに3氏を馬鹿にしたものだ。
公約を破棄してでも保身に走り、自らを正当化する島尻安伊子!県民は彼女の本性を見抜いていた。だから次の選挙で落としたのだ。
しかし、なんと性懲りもなくまたしゃしゃり出てきたのである。「県土の均衡ある発展」を目指すという。そして沖縄の児童貧困問題にも力を入れるらしい。
しかし、そんな経済政策は相手候補、屋良朝博氏のそれとさして違いはない。むしろ玉城県政が掲げる自立経済に向けた「誇りある豊かさ」に協力する屋良氏の政策の方が優るだろう。
そして何と言っても今回の衆議院補欠選挙の最大の争点は、辺野古新基地問題である。
辺野古問題から逃げ回って大敗北を喫した知事選に懲りたのか、自民党はこれまでの戦術を変えた。島尻候補は堂々と辺野古移設を容認すると断言している。
これで争点は明確になった。屋良氏の辺野古移設反対と島尻氏の賛成。公開討論会での激論を期待したい。
容認すると断言した以上、島尻氏は公開討論に積極的に応じるべきだろう。なぜ辺野古移設なのか、有権者もその理由を聞きたいはずだ。
仮にも討論の場において、安倍内閣が繰り返す「辺野古が唯一」「普天間飛行場の危険性除去が原点」の一点張りなら、落選は確実と心得た方が良い。
なぜなら有権者は、耳にタコができるほどこれらの空疎な言葉を繰り返し何度も聞かされてきて、正直飽き飽きしているからだ。
つまり安倍内閣の不誠実さを挽回するくらいの安全保障論を展開しない限り、有権者は納得しないということだ。
その点、在沖米軍基地問題と安全保障に詳しい屋良候補の論理には一貫性があり、説得力に富む。屋良候補を上回る論理展開をしないと、島尻氏が公開討論で恥をかくのは目に見えている。
公約を破棄し保身に走るような尻軽の政治家など沖縄は必要としない。県民の命と財産を命がけで守る政治家こそが求められているのだ。
どうかね、島売り安伊子君?
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