沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

大人たちが子供を殺す

千葉県野田私立小学校4年生の栗原心愛(みあ10歳)ちゃんが父親の虐待により死亡した事件。

母親は糸満出身らしい。そのことが気になりここ2、3日関連する報道にできるだけ目を通した。

ぼくは、コザ市(現・沖縄市)に移る小学2年まで、糸満市(当時は町)で暮らしていたことがある。両親は糸満出身で、今は同市にある門中墓で永眠している。

父はぼくが生まれる前に亡くなり、母が他界してすでに19年の歳月が流れた。

だから、今回の事件は他人事とは思えず、ずっと関心を抱いてきた。そして可能な限り、この事件の全貌を把握し、整理できたら当ブログでまとめようと思っていた。

しかし、なかなかうまくまとめることが出来ない。

あまりにも多くのことが頭の中をよぎり、混乱した状態が続き、冷静になれなかったのだ。

そんな折、今朝の琉球新報の社説が役に立った。完全に満足できる内容ではないが、しかし、ぼくの混乱した心理状態を多少なりとも静めてくれたのは事実だ。沖縄タイムスも31日の社説でこの事件を取り上げている。新報の社説にはない情報が含まれているので、こちらも読んでいただけたらと思う。

児童虐待の報道に接するたびに、心が痛み、言い知れぬ悲しい気持ちになるが、いずれの事件にも共通するものがあることに気づく。

それは、子供が発する救いを求める声を、当事者である大人達が親身になって取り上げない、という事実である。

学校、児童相談所、市役所、そして被害者の近隣に住む大人達。

分けても学校、児童相談所、市役所の各担当者の責任は重大である。組織の在り方にも問題があるだろう。

しかし、問題の所在を限定すべきではない。やはり、児童虐待は我々大人全員に突きつけられた根の深い問題であり、問われているのは、我々大人の倫理観、心の問題そのものと言えるかも知れないのだ。