沖縄よ! 群星むりぶし日記

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狼魔人日記からのラブレター

2ヶ月半ぶりに新都心に来た。沖縄では新型コロナの新規感染者ゼロの日が続いているせいか、思ったより人が多い。今、メインプレイスの一階にあるミスタードーナツでコーヒーを飲みながらキーボードを叩いている。

店はコロナ対策が徹底しているようだ。席数は半分に減らされ、入り口には消毒用ボトルが置かれ、カウンターは透明の厚いビニールで防護されている。店員は全員マスク着用でゴム手袋をしている。この涙ぐましい努力が新規感染者を抑える結果につながっているのだろう。

さて、事実は小説よりも奇なりというお話をしたい。政治的立場が異なる狼魔人日記からラブレターをいただいた。と言っても直接当ブログ宛ではなく、奇妙な言い方だが、先方のブログでの当ブログに対するラブレターだ。

正確に言うとラブレターではない。今月6日に書いた我那覇真子依田啓示の討論の論評を肯定的に評価してくれたのだ。それだけではない。昨日書いた依田啓示の県議選についての論評も、肯定的に取り上げてくれている。

依田啓示を嘘つき呼ばわりしたぼくの主張がよほど気に入ったのだろうか。左翼だの保守だのと騒がしいネット空間では非常に珍しいことだ。

ところで3年前、ぼくは辺野古轢逃げ事件に関する狼魔人日記の言説を批判したことがあった。これだけでも両人の政治的立場の違いは明らかだし、江崎氏もそのことは当然承知していることだろう。

だから当方を左翼ブログ氏と呼んでいるのだ。しかし、ぼく自身は未だかつて一度も自分を左翼とか保守という狭い範疇に組み込んだことはない。人間の精神は宇宙を包み込むほど広大なものだと信じているからだ。

とは言いながら、それでも江崎氏の肯定的評価は正直嬉しい。だから大袈裟かもしれないが、江崎氏の今回の肯定的評価を、当方へのラブレターと受け止めた次第である。そのほうが肩の荷が軽くて済む。

実を言うと、当ブログを始める3年前、天皇メッセージについての江崎氏の論究に眼から鱗が落ちる衝撃を受けたことがある。辺野古轢逃げ事件を批判する前のことだ。

江崎氏の論究は、長い間ぼくの喉に突き刺さったトゲを取り除いてくれた。それでさっそく江崎氏に感謝のメールを送った。

と同時に江崎氏の論文が掲載された『正論』をAmazonで購入した。目に優しい紙媒体でじっくり読みたいと思ったからだ。随分前の雑誌だが、今は外にいるので何年の何月号か思い出すことができない。ぼくの感謝のメールを江崎氏はブログで肯定的に取り上げてくれた。「ブロガー冥利に尽きる」とまで言ってくれたのである。

一瞬のささやかな交信ではあったが、本人はあの時のことを今も覚えているだろうか?

後にも先にも、江崎氏との交信はその時だけだった。当時の狼魔人日記に寄せられるコメントは、ネトウヨ連中の見るに耐えない軽薄で扇情的な沖縄左翼批判に満ち満ちていた。

狼魔人日記を読まなくなった最大の理由のひとつはそこにある。しかし、事実は小説よりも奇なり。あの時、喉に刺さったトゲを抜いてくれた江崎氏からラブレターが送られてくるとは誰が想像できただろうか!

さて結論を急ごう。人間を左翼だの保守だのと狭い概念に閉じ込めたまま思考展開すると、真実を見誤る危険性があるということ。同じ見解を共有する集団内のマスターベーションほど見苦しいものはないが、現下のネット空間はその腐臭に覆われているように思われて仕方ないのだ。

依田啓示を嘘をつく性癖があると、ぼくは批判したが、しかし彼の言説には正しいところがあるのもまた事実である。彼は物事を100か0で割り切ることには無理があると言った。その通りだと思う。

例えば、ぼくは今の自民党は支持しないが、安藤裕議員が率いるグループは支持する。同じ自民党ではあっても、安藤グループが掲げる積極的財政出動政策は正しいと判断するからだ。同時にぼくは、日本共産党政党助成金を拒否する態度を高く評価する。その点に関する限り、他のすべての政党は日本共産党を見習うべきだろう。

ということで、物事を100か0で割り切ることには無理があると言った依田啓示の指摘は正しいのだ。その点、我那覇真子の100か0かを求める原理主義的姿勢にはとてもついていけない。異なる意見を寄せ付けようとしない彼女の潔癖症的姿勢には、バランスを欠いた危険を感じる。

というわけで、ぼくとは政治的立場の違う江崎氏のラブレター(肯定的評価)が、膠着して生産性に欠けた今の沖縄のネット空間に、少しでも良い刺激を与えることをささやかながら願っている次第だ。

 

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