岸田首相とゼレンスキー大統領の連携は非常に危険である
衆議院は本日午後5時50分からゼレンスキー大統領の国会演説をインターネット中継する予定を組んでいる。
あくまでも勝手な予測に過ぎないが、おそらくゼレンスキー大統領は、ウクライナの悲惨な状況を説明し、日本政府に対して諸々の支援を要請するに違いない。そして演説が終わって国会議員の席から万雷の拍手が沸き起こる。
そんな光景が現実になれば非常に危険である。ロシア=悪・ウクライナ=善という善悪二元論の構図を国会が認めることになるからだ。つまりウクライナ側に一方的に加担することになるのである。
残念ながら、そうなる可能性は非常に大きいと言わなければならない。政府は3月1日「ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議」を、れいわ新選組を除く全与野党で決議採択した。
(れいわ新選組の「声明」についてはこちらを参照=https://reiwa-shinsengumi.com/comment/11439/)
政府はまた、欧米諸国に足並みをそろえてロシアに経済制裁を課し、防弾チョッキを米軍機を使ってウクライナに空輸した。
ロシアを完全に敵にまわして、停戦へ向けた調停役を自ら完全に放棄したのである。しかも恐ろしいことに、れいわ新選組を除く全野党が、濃淡の差はあれ、岸田政権の行動を支持したのだ。
ゼレンスキー大統領は、米国をはじめ各国にオンライン演説を通して支援を呼びかけている。彼の行動はロシアを孤立化させるには最適な手段かもしれない。しかし、これは反グローバリストの最右翼プーチン大統領を潰すという米政府の高慢な意図に沿ったものだ。
ゼレンスキー大統領はまた、18歳から60歳までの男性全員に対して、出国を禁じ戦闘に参加する命令を下している。歴史的絆の深いロシアと戦いたくない国民も多い筈なのに、本人の意志を完全に無視して戦闘を強制する大統領は、果たして真の愛国者と言えるだろうか。
一国のトップとして、さらに戦時下の最高権力者としてのゼレンスキー氏には、その能力に多くの疑問符がついて回るが、国会演説が予想通りの光景にならないことを祈るしかない。
認識の刃を研ぎつつ注目することにしよう。