沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

「誇りある豊かさ」の理念とは?

玉城デニー県政がいよいよスタートした。これからの県政を考える時、最も重要なキーワードのひとつが「誇りある豊かさ」だ。

故翁長知事が提唱し、デニー新知事が継承すると明言した「誇りある豊かさ」に込められた理念とはどのようなものだろうか?

デニー知事は、選挙戦の間、その意味についてわかりやすく説明してくれた。「誇り」とは、理不尽な米軍基地の過重な負担に反対して沖縄人の人権を守る。その運動は主に革新系が担ってきた。

一方、経済的「豊かさ」に主眼を置いたのは、保守系であった。沖縄の政治は、長い間、基地問題を重視するか、経済を重視するかで保守と革新の間で対立が繰り返されてきた。

しかし、沖縄人同士が基地か経済かで対立を繰り返すだけでは、沖縄の問題を真に解決することはできない。基地の過重負担を解消すると同時に、経済発展を目指すためには、保守と革新が手を結ぶ必要がある。故翁長知事は、長年温めてきた思いを四年前の知事選で実践することで模範を示した。

各政党間のイデオロギーは、腹八分、六分に抑えて、お互いが生来共有している沖縄アイデンティティで結集する。これが出来れば、基地問題と経済問題を同時に俎上に乗せることができる。保守と革新が一緒になって問題解決に当たることができる。小さな島沖縄だからこそできることであり、やらなければならないことでもある。

「誇りある豊かさ」の実現は決して夢物語ではない。時代がそこまできているのだ。あとは我々県民一人一人が自信と勇気を持って、玉城デニー新知事と共に力を合わせて前進すること。それに尽きる。