沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

「屈辱の日」と「昭和の日」

沖縄では、昨日は「屈辱の日」であり、奇しくも今日は、昭和天皇の誕生日をお祝いする「昭和の日」である。このふつかだけで、沖縄の歴史の縮図を見る思いがする。
この大きすぎる落差を、どう認識し乗り越えていけるか、困難ではあるが、地道に認識を深めて行くほかに道はないだろう、と思う。
戦後、昭和天皇は沖縄に行ける日を、ずっと気にされていたという。しかし、現天皇であられる今上陛下は、何度も沖縄に来られている。そのお姿を見て、昭和天皇は笑みを浮かべているに違いない。
「屈辱の日」と「昭和の日」。ぼくは、これが両立可能な対立事項として捉えたくない。「屈辱の日」は純粋に政治の問題であり、政府が関与すべき問題である。
明治政府による琉球処分以来、沖縄と政府は様々な問題で対立してきた。それは、沖縄が嘗て琉球王国という小国ながらも立派な独立国家であった事実、独自の歴史・文化を持ち、それを誇りに思う沖縄の人々に対して、その独自性を理解尊重しようとしない歴代政府の大国意識的対応が主な原因である、と言える。
その対立は今も続いている。辺野古米軍基地建設問題は、ますます先鋭化する一方である。あいも変わらず、沖縄の独自性を理解尊重しようとしない政府の姿勢が問われているのだ。
今日の「昭和の日」を、ぼくは心から祝いたいし、全県民がそうなるように、願ってもいる。そして、皇室を中心とする我が日本国の国体が永遠に続くことを、心から祈願する。