拉致被害者は救出できる!
拉致被害者の家族が救出を訴える姿を、テレビで見るたびに、何もできない政府と我々国民の無力を再認識させられて、一体このままで良いのだろうか、否、良いわけがない、と思いつつ悔しさと絶望感に苛まれるという状態が、常に繰り返されてきた。
特に国防の義務を持つはずの政府に対する不信感は、ぼくの胸の内で増大する一方である。憲法9条があるから拉致国家に対して、なんの手だしもできないのだと言われ続けながらも、やはり、感情的にも理性的にも納得できない現実。
そんな鬱状態の中、元自衛官の側から力強い声が聞こえてきたのである。元陸上自衛隊特殊作戦群初代郡長の荒谷卓氏と、元海上自衛隊特別警備隊初代先任小隊長の伊藤祐靖氏。
二人は断言する。「いまでも、拉致被害者を救出せよという命令が政府から下されたら、直ちに特殊部隊は出動し、拉致被害者を救出する準備はできている。そのための訓練は、日々怠ることなく継続している。」
そして、次のようにも述べている。「命令を下す政府の本気度が問われている。しかし、今の政府には、拉致被害者を本気に取り返す気概がない。」
9条のせいで、いろいろと誤解される我が自衛隊だが、その実像は、日々厳しい訓練に耐えて国家防衛の使命感に燃えているのだ。嘘話を繰り返す政治家の不実な千の言葉を聞くよりも、自衛官の誠実な一言を聞くほうが、精神の健康にとってどれほど良いことか。
お二人の発言は、YouTubeで聞くことができるので、できるだけ多くの人に見てもらいたい。そしてお二人の本も推薦したい。伊藤祐靖著『国のために死ねるか』、荒谷卓著『戦う者たちへ』。荒谷氏の『戦う者たちへ』は当ブログでも紹介しているが、あと五、六回続ける予定である。蛇足だが、ぼくは今話題になっている本、『自衛隊幻想』をamazonに注文して、届くのを心待ちにしているところである。
世界が絶賛し畏怖の念を抱く、日本人の武士道精神は脈々と受け継がれている。伝統ある武士道の日本男子は実に美しい!そしてアメリカナイズされた日本人のなんと醜悪なこと。