沖縄よ! 群星むりぶし日記

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麻生太郎のアホな10万円支給発言から見えてくるもの

佐高信は『月刊日本10月号』に次のように書いている。「菅はもともと陰湿な人物です。安倍や麻生にはまだ阿呆の明るさがあったが、菅にはそれもない。」

その阿保な麻生太郎財務大臣が又々アホな発言をして多くの国民の怒りを買っている。福岡市で開いた自身の政治資金パーティーで、「特別定額給付金」に言及して次のように述べた。

現金がなくなって大変だということで実施した。当然、貯金は減ると思ったらとんでもない。その分だけ貯金は増えた。

お金に困っている方の数は少ない。ゼロではないですよ。困っておられる方もいらっしゃる。だが、現実問題として、預金、貯金は増えた。

麻生氏は、財務省の職員が出したデータを見て発言したに違いない。それだけの事だと言えばその通りだが、ぼくはこの発言の裏側に隠れた背景を見る。この際、麻生氏のアホさ加減は横に置いて、事実だけに的を絞って考察したい。

全国民一人当たり10万円が支給された「特別定額給付金」。全額消費に回ることが期待されたが、人によっては全額あるいは一部を預金した。だからデータ上、預金が増えた。

この単純な事実は何を物語っているだろうか?

実はこの事実に我が国の国家制度の後進性が隠れているのだ。日本人は何故かくも預金に熱心なのだろうかという疑問。それは、日本人の多くが自分の将来に不安を抱えているからだ。年金の不足、重い病気に罹った時の莫大な出費。我が国では現在のところ、この二つの制度設計が十分ではないために、多くの人々は老後の備えのみならず、今現在の生活にも不安を感じながら生きている。

年金について財務省は、老後の生活資金は2千万円から3千万円不足するというデータを提出して、麻生財務大臣の顰蹙を買い大いに慌てさせたことがあった。

医療制度について言えば、政府は何かと皆保険制度を自慢したがるが、オーストリアデンマークスウェーデンノルウェー、カナダ、ブルネイ等は医療費はタダである。イギリス、ドイツはタダではないが、非常に安く抑えている。

そしてこれらの国は老後の年金も充実している。だから日本人と比べると、将来の生活に対する不安感は少ない。その代わり日本より税金が高いために、単純比較はできないにしても、世界各国の国民幸福度を考えると、上に挙げた国は軒並み上位を占めているのである。

ja.wikipedia.org

ちなみに我が国は58位で54位の韓国よりも下だ。人生色々、国家も色々だが、政治が果たすべき最大の役割は、国民の生命と財産を守り、生活を安定させることにある。そして将来の不安を取り除く。

そのように考えると、定年を迎えたら誰でも生活に支障をきたさない年金の支給と、どんな重い病気に罹っても医療費ゼロの二つを政府が保証するシステムを構築すれば、国民は将来に対する不安を最低限に抑えることが可能となる。

この制度が実現すれば、貯蓄病と無縁になることができる。麻生太郎のようにアホな発言をする政治家もいなくなるだろう。しかし、この二つを政治目標に掲げる政党は、不思議なことに、そして残念なことに、今のところひとつもないのである。

ぼくが支持する「れいわ新選組」の政策は、他のどの政党よりも素晴らしい。ぼくはそのすべてに賛成だ。しかしその「れいわ新選組」でさへ、全国民への充分な年金支給と医療費ゼロに言及していない。

reiwa-shinsengumi.com

ぼくは気が向いた時だけ、新選組のボランティア活動をしているが(昨日は知人が自宅と友人の家にポスターを貼るというので、二枚手渡した)、この二つの政策を加えるよう働きかけるつもりだ。財源については、山本太郎代表が常に主張している新規国債発行を当てれば良い。

最後に一言。なけなしの10万円を貯蓄にまわし、データ上で預金が増えただけだと、現象の裏側に隠された国民の不安と苦悩を読み取れないアホなお坊ちゃん政治家・麻生太郎よ、今すぐにでも財務大臣を辞めろ! そもそも君にはそんな資格さへないのだ。実に見苦しい。

 

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