悪口コラムニスト高山正之と売郷土我那覇真子
方言バー・リークスという番組がある。高山正之が主賓となり、いろいろな客を迎えて、小さな丸テーブルを囲んで、酒を飲みながら種々の話題について語り合う、という番組だ。若いウエイトレスが一人だけの小さな店に、まず現れたのは、高山氏である。
すでに何処かで一杯ひっかけて来たらしい。ウエイトレスに他愛もない挨拶をしてから、ビールを注文して、一人で飲み始める。そこへ、軽い鉄砲玉のような我那覇真子が、独特のあどけない笑顔で入って来た。二人は初対面らしい。彼女はビールを一口だけ飲んでからオレンジジュースを注文した。
悪口コラムニスト高山氏と、過激で薄っぺらい発言をする若い我那覇、この二人に共通するのは、保守派としての立ち位置から、翁長県政と沖縄の左翼を批判することだ。
高山氏は、名誉毀損に該当するほどの翁長知事批判を、週刊新潮のコラムに書いた人物だ。あまりにも酷い内容なので、ぼくは以前、当ブログで逆批判したことがある。
我那覇真子は、沖縄の左翼を批判することで、にわか保守層と親米保守言論人から、日本のジャンヌダルクともて囃されて、活発に反日ならぬ反沖活動をする、沖縄出身の20代の娘である。
人生経験豊富な70代の高山氏と、現在未婚で、これから長い人生を歩むことになる20代の女性の会話はやはり、予想した以上に最低最悪で、この両者に対する嫌悪感がより強まった。
高山氏のエゲツないほどの翁長知事批判、沖縄批判に対し、多少の反論があってしかるべきであるのにもかかわらず、我那覇は大きく口を開けて笑い、調子を合わすだけだ。このやんばる訛りの強い若い娘は、本当に沖縄生まれの沖縄育ちなのだろうか?
過激な発言をする一方で、そのあどけなさが残る彼女に、ある種なんとも言いようのない危険なものを感じるのは、果たしてぼくだけだろうか?
高山氏はリチャード・ギアについて次のような話もした。リチャード・ギアがあるホテルに緊急入院したことがあるが、その原因は、足の長いトビー鼠をコンドームに入れて、快感を得るために、自分のお尻の中に挿入したら取れなくなり、それで病院に担ぎ込まれたらしい、と。
未婚の女性の前で、平気でこんな話をする氏の品性が問われるが、それよりも、いかにも自分は博学だと自慢する癖は、氏に特徴的なもので、事実と思い込みを混合して、事実をフィクションに近いものにする芸当の持ち主なのだ。
阿比留瑠比が途中で入ってくるが、妻子ある大人が、あどけない我那覇を持ち上げるザマは、軽薄なにわか保守層と少しも変わるところがない。
彼は沖縄には何度かきているはずだが、沖縄問題に言及すると、保守言論人に特有の偏見誤解に陥るようで情けなくなるばかりだ。