沖縄よ! 群星むりぶし日記

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トランプ大統領とプーチン大統領から見捨てられる安倍総理大臣

我が国の総理大臣・安倍晋三は、トランプ大統領のプペット(操り人形)にすぎないことが、いみじくも最近の政治状況によって証明された。

金正恩が取引に乗らなければ北朝鮮リビアのようになるだろう」と発言したペンス副大統領を北朝鮮の外務次官、崔善姫が「 ignorant and stupid(無知で馬鹿者)」だと非難した。それに怒ったトランプ大統領は書簡で米朝首脳会談を中止するとやり返した。寝耳に水の安倍首相は、事態の急展開に狼狽しながら、トランプ大統領の決断を尊重し支持するとした。

ところが、事態は光のように目まぐるしく動く。「米朝会談という歴代の米大統領が成し得なかった決断を下したトランプ大統領を、我々は高く評価したい」「我々は、事態がどうあれ、いつでも問題解決の用意があることを米国に再度伝えたい」という金桂冠・第1外務次官の宥和的発言に気を良くしたトランプ大統領は、一転して方針を転換する。米朝首脳会談を当初予定されていた通り、6月12日にシンガポールで開催する可能性を示唆して、仕切り直したのである。

再び寝耳に水の安倍首相はどう反応したか? トランプ大統領の方針転換を、多少の躊躇いを示しつつ、さらりと歓迎し、追認したのである。親分が「右」と言えば「右」、「左」と言えば「左」。従順に地の果てまでもついて行く。これを世間では一般的に「操り人形」と言うのだ。

別の言葉で、安倍首相自身が見事に表現したことがあった。「 我が国は、米国と100%共にある」。操り人形と言う言葉を直接使うわけにはいかないから、このように言い換えたのだろうが、意味は同じであるだけでなく、この言葉にはさらなる危険な要素が含まれている。外交も防衛も、実質的に米国に追随・従属する我が国の行政の最高責任者が「 100%米国と共にある」と言う時、まさしく「 米国に命預けます」と言っているようなものだからだ。

一国の指導者が、冗談にも言ってはならない言葉である。思い切った自主性も主体性も発露することのない、我が国の哀れで情けない総理大臣!

北朝鮮を舞台に、韓国、中国、米国が様々な持てるカードを斬り結んで外交交渉を展開している時に、我が国の総理大臣の影の薄い事。「最大限の圧力をかけ続ける」「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」馬鹿の一つ覚えの如く、鸚鵡返すだけの政治的幼児性。「辺野古が唯一」と繰り返すのと同じレヴェルの恥ずべき無策政治。

トランプ大統領は、安倍首相の確たる政治理念のない無能に気付き始めている。安倍は思った以上に柔で中身のない男だ、よしっ、利用できるだけ利用してやろうじゃないか!アメリカ人は、主体性がなく自主性の弱い人間を軽蔑する国民性を持つ。トランプ氏が思い描く政治風景の中に、安倍晋三が占める割合は、今や米粒ほどもないだろう。

こんな状況では、北朝鮮問題が日本の国益を少しも反映しない方向に進んで行く恐れが濃厚である。安倍首相は、米朝首脳会談の直前に米国へ飛び、トランプ大統領と会談する予定らしいが、ほとんど相手にしてもらえないだろう。国家と国家、国家の指導者間で100%の信頼なんてあり得ないからである。波散らす荒々しい外交の根本原則を安倍晋三は、いまだに理解していない。

安倍首相には悪いが、今度はプーチン大統領に登場してもらおう。北朝鮮情勢が激しく動いている最中の26日、安倍首相はプーチン大統領とモスクワで会談した。なんとこの日で21回目の会談となるらしいが、残念ながら回数を自慢できるほかは、なんらめぼしい成果のない結果に終わったようだ。

プーチン大統領と個人的信頼関係を国内で強調して、重ねた会談が21回! この努力は称賛に値するだろう。良くやってくれた。しかし、その成果は? 確かに、めぼしいながら次のような事柄をあげることができる。北方領土での共同経済活動の事業化。元島民らの空路墓参。??

笑いたくても笑えないじゃないか。共同経済活動の事業化として、ウニの養殖とイチゴ栽培が検討されているらしい。アホか。明らかに、プーチン大統領安倍晋三を軽蔑している。掌でサイコロをくるくる回す様に安倍晋三を軽くあしらっている。21回会談しても北方領土問題は半歩も前に進んでいないのだ!

その原因は、物事の本質を見抜くことのできない安倍首相の無能にある。ロシアと米国の関係は現在、かつての冷戦以上に緊張している。米国主導による欧米の対ロシア経済制裁はまだ継続中である。

中東問題においても、米露は激しく対立したままだ。この緊迫する米露関係を踏まえて「日本は米国と100%共にある」と公言する人間の神経はどんな構造をしているのか、普通の人なら誰でも理解に苦しむのではないだろうか。

安倍首相という男は、我々の想像を超えて、面の皮が途轍もなく厚いに違いない。そして、想像を絶する鈍感極まる神経の持ち主なのかもしれない。そう考えない限り、彼のプーチン大統領に対する態度は、到底理解することができないからだ。背中に米軍のミサイルを背負って、ロシアの大統領と北方領土交渉をやる?

おいおい、それはあまりにも無理筋というものだよ。背中のミサイルが日本のものならば、プーチン大統領も真剣になるだろう。他者の虎の威を借りて交渉するのと、自らの責任でガチンコ勝負するのとでは性格が全く異なる。仮の鎧でなく本物とならプーチンは必ず真剣勝負に打って出る。エリティン大統領の時代、プーチン首相はチェチェンのテロリスト達を全滅させた功績で、次期大統領に指名された実績を持つ。

シリア政府が危機に陥った時、2015年に軍事介入して、シリア反政府軍とテロリスト達をほぼ壊滅させ、中東安定化に大きく貢献したのもプーチン大統領である。百年に一人出るか出ないかの瞠目すべき偉大な指導者である。

幾多の修羅場をくぐり抜けてきたプーチン氏に空疎な言葉など通用しない。安倍首相がどんなに言葉巧みに立ち回ったところで、どんな経済施策をぶら下げて踊って見せたところで、プーチンの冷徹な目は本質を見抜いている。在日米軍を米本国へ送り返せ。北方領土問題について真剣に語り合うのは、それからだ。