「米国は世界の警察官を続けることは出来ない」発言は本物か?
公約を実行するトランプ大統領
トランプ大統領は、考えれば考えるほど不思議な人物である。予測不能だが、どこかしら憎めないところがある。
大統領になる前は、政治的経験がなく、世界の超大国を率いるのはとても無理で、いずれ政権を投げ出すに違いない、と多くの人が予想し、現在もその可能性が消えたわけではないが、とにかく二年間、何とか持ちこたえたのだから、驚きといえば驚きである。
しかも、もっと驚かされることは、この政治的には素人の大統領が、就任時に公約した事を健気にも全て実行に移している、という事実だろう。
TPP離脱、オバマケアの廃止、移民の受け入れ停止、外国に駐留する米軍の撤退ないしは縮小、メキシコとの国境に壁を張り巡らすこと、等々すべて実現済みか、実行中なのだ。
どこかの小さな島の元知事(仲井眞何某)と違い、公約したことは、何がなんでも守るという理想的な政治家の鏡のように思われるのである。
在日米軍の撤退はありえるか?
トランプ大統領が公約したなかで、とりわけ我々うちなあんちゅにとって関心が高いのは、在日米軍(在沖海兵隊)の撤退をトランプ大統領がどう考えているか、である。
今のところ情報が少なく、雲をつかむような状況だが、しかし注目すべき予兆がある。今月26日、トランプ大統領はイラクを電撃訪問し、シリアからの米軍撤収の正当性を強調したのだ。
マティス国防長官の反対を押し切って決断したシリアからの撤退。マティス国防長官といえば、トランプ大統領就任以来、閣僚に残った唯ひとりの長官である。
その信頼篤きマティス国防長官の忠告を無視してまで、自らの信念を貫く強烈な意志。素人大統領恐るべし!
そして、同時に就任以来の次のような発言もしている。「米国は世界の警察官を続けることは出来ない」
トランプ大統領の強い意志と、公約実現のための実行力を考えると、在日米軍の撤退ないし大幅縮小は、大いに期待できるのではないか。
しかし、属国に甘んじる安倍政権
しかし、安倍晋三、菅義偉、麻生太郎、岩屋毅、二階俊博、これらの売国奴政治家の面々(他にも掃いて捨てるほど居る)を見ると、トランプ大統領が在日米軍撤退ないし大幅縮小をいくら迫ったとしても、絶望的にならざるをえないのだ。
日本の安全保障政策を真剣に考えたこともない政治家どもの言うことは決まっている。「抑止力」のために米軍は必要であり、撤退ないし縮小はありえない。
この思考停止の決まり文句が、トランプ大統領のまたとない攻撃材料となる。ならば、駐留経費をもっと負担しろ、米国の軍事兵器をもっと買え!
「我が国は米国と100%共にある」と言ってのけた我が国の総理である。米国大統領の要望に逆らうことはできない。ライオンに睨まれたウサギたち。
米国は今、天文学的借金で首が回らない状態だ。だから、ビジネス感覚に優れたトランプ大統領は、莫大な経費がかかる世界の駐留米軍の撤退を真剣に考えている。トランプ大統領の計算をうまく利用して交渉すれば、属国を脱し真の独立を成し遂げる千載一遇のチャンスであるが、あゝ安倍売国奴政権が両手をひろげて立ちはだかる。
そして、さらに駐留経費を増額し、米国製軍事兵器をさらに買い増して、日本の真の独立は宇宙の遥か彼方へと消えていくのである。我々の貴重な税金と共に。
売国奴政治家どものおかげで、初夢は悪夢となりそうだ。