沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

水島総一派を斬る!

水島総が一昨年、去年に続き大勢の仲間を引き連れて、ここ沖縄にやってきた。今日は沖縄が日本に復帰した日である。水島一派は、この日を祝福する目的でやってきたのだ。

しかし、彼らの祝福のやり方は、沖縄の人間から見ると実に奇妙奇天烈、空気を読めない鈍感さに満ちていて、終いには笑うしかないのである。昨日は例年の如く、辺野古漁港のテント村に押しかけて、全員で巨大な日の丸を突き立て、左翼思想批判を展開したらしい。それから、キャンプ・シュワブゲート前にやってきて、新基地建設に抗議して連日座り込みを続ける県民を前にして「辺野古住民は座り込みに迷惑している。違法テントを撤去して退去を求める」「米軍がいなくなると、平和は維持できるのか」などと批判したらしい。

全くのピンボケ批判である。住民の生活と生命が危険に脅かされる時、地元住民が抗議の声を上げるために設置されたテントは、雨や強烈な陽射しから人々を守る為に必要であり、違法でもなんでもない。

歩道の脇に設置されているので、通行人の妨げになるはずもないし、そもそも現場は、通行人はほとんど通らない辺鄙な場所である。数キロに渡って国道の両脇が米軍基地のフェンスで挟まれた、人家のない所だ。辺野古住民は迷惑していると言うが、極少数の人々に過ぎない。見解のことなる人間はどこにでもいる、と言うだけの話だ。

「米軍がいなくなると、平和は維持できるのか」とは、全くよく言うよ。ぼくは動画を見ていないから断定は出来ないが、多分これは水島氏の発言だろう。彼は、東京にいる時は自主防衛論者のはずだ。その主張を貫徹させるなら、在日米軍の縮小、自衛隊を国軍とする主張を展開するべきではないか。たとえどこで発言するにしてもだ。

しかし、彼は、沖縄に来ると不思議なことに、自主防衛論を引っ込めるのである。これは何を意味するか。彼ら水島一派の来沖の目的は、実は左翼を批判するためだけという単細胞的発想にすぎないのではないか。真の自主防衛論者なら、工事ゲート前に日の丸を突き立てて、工事車両の進入を阻止すべきではないか。

連日座り込みを続ける県民とともに、新基地建設は許さないと叫んで抗議すべきだろう。しかし、水島一派は今年もそうはしなかった。左翼を批判して目的を達成したつもりだろうが、それも大分ピントが狂っている。と言うのも、辺野古反対派を左翼だと単純に決めつけると真実が見えなくなるからだ。

一体左翼とはなんだ? 政府を転覆させる意図を持った革命家達のことか? もう少しレベルを落として、社会を混乱に陥れる目的で暴力的手段に訴える集団のことか? これらの人々を左翼と定義するなら、辺野古新基地に反対する人々を左翼集団と呼ぶことはできない。彼らは政府を転覆させようなんておぞましい考えは持っていないし、暴力でもって社会を混乱に陥れるなんてことも、サラサラ考えてはいない。

戦後、沖縄に押し付けられた米軍基地の過重負担が復帰後も続く不条理に、住民が抗議の声をあげてなぜ悪い? 普天間飛行場が古くなったのをうまく利用して、新基地を県内に造って移転するという不条理に対し、県民が反対の声を上げるのがなぜ悪い?

我々の生命と財産が脅かされるときに、左翼も右翼もあるものか。沖縄県民は、左翼とか右翼という無駄な狭い範疇を超えて、生活という現実を踏まえて辺野古新基地建設に反対しているんだよ。水島一派は保守を自認しているようだが、占領軍に抗議の声もあげることが出来ない保守とは一体なんだ? 説明してみろ!

東京では、偉そうに自主防衛論を唱え、沖縄に来ると急に怖気付いて占領軍の軍門に下る。こういう人間を似非保守と言うのだ。主張・信念が一貫しない、こういう豆腐が腐ったような連中を、ぼくは信用しないことにしている。

辺野古反対派を左翼と決めつける単細胞ぶりは、今日の国際通りのデモでも遺憾無く発揮された。このデモの様子は、動画で見ることができる。国際通りを大きな日の丸を突き上げて練り歩く水島一派の姿は、実に異様であり、その光景はまるで異星人襲来そのものではないか。

その中に居た居た、軽い鉄砲玉・我那覇真子。反左翼発言しかできない単細胞女子。反左翼発言ができる所なら、どこにでも顔を見せる復帰っ子。その真子ちゃんが、中味の空疎な無教養丸出しの軽薄発言を繰り返す。「英霊の皆様、沖縄を守ってくださってありがとうございます」「たくさんの先輩方が祖国復帰のために頑張ってくださってありがとう」

黄色い無邪気な声で、マイクで何度も繰り返し喋るこれらの言葉の意味を、彼女はほんとうに理解しているのだろうか? 先の沖縄戦で日本軍が戦った相手は一体、誰だ? 戦後ずっと沖縄に駐留し続ける米軍じゃないか。米軍(占領軍)が駐留を続ける現在の沖縄の惨状に対し、今も沖縄の地に眠る多くの英霊達に、どの面下げて申し開きができるというのだ。

我那覇真子の英霊に感謝する気持ちが本物ならば、米軍(占領軍)の駐留に対し、抗議の声を上げるのが当たり前ではないか。多くの英霊達は、沖縄の現状を見て、悔し涙を流しているのが見えないのか。今すぐにでも辺野古へ飛んで行き、反対派と合流せよ!名護市在住なら辺野古は近いはずだ。

「たくさんの先輩方が祖国復帰のために頑張ってくださってありがとう」

素っ頓狂なことを軽々に言うもんじゃない。「たくさんの先輩方」とは一体誰のことを指しているのだ? 祖国復帰運動の先頭に立ったのは、屋良朝苗氏が率いる教職員組合を中心とする祖国復帰協議会だった。つまり革新系の団体が中心となって進めた運動体であった。真子ちゃんの大嫌いな、今で言う左翼だ。その左翼に感謝する? おいおい、あまりにも都合が良すぎるんじゃないのかい。

当時、祖国復帰に反対していたのは、大半の自民党と新川明をはじめとする反権力思考の急進的言論人、そして琉球独立を唱える人々であった。基地利権の甘い汁を吸っていた沖縄自民党は、復帰したら戦前のように芋と裸足の時代に戻る、と言って反対していた。

急進的言論人達は天皇制の日本に復帰して、何一つ良いことはない旨の論陣を張って、反対していた。如此く、復帰運動は賛否両論あって、簡単に割り切れるものではなかったのである。しかし、軽い鉄砲玉・我那覇真子の魔法の口にかかると、全ては単純化されて、祖国復帰万々歳となるのである。

せっかく国際通りでマイクを握り大きな声で喋る機会を与えられたのだから、「祖国復帰協議会をはじめとする革新系の皆様、祖国復帰のために頑張ってくださってありがとう」と勇気を持って、真実を語るべきだろうが。タイムス・新報を正す前にやるべきことは、真子ちゃん自身が真実を語ることだろう。復帰の歴史の実態を知らない若い連中は、君の歯切れのいい単純で軽薄な言葉に騙されるかもしれないが、復帰闘争を生き抜いてきた世代を騙すことは不可能であると心得よ。

さて、水島氏と我那覇真子には共通するところがあると指摘して締めにしたい。両者とも重層的に物事を考えることが苦手のようだ。つまり単細胞。琉球・沖縄の歴史を知らなすぎる。あるいは知りたくないのかどうなのか。しかし、沖縄問題を論じたければ、沖縄が歩んできた苦難の歴史を学習することくらいは、基本の基本、初歩の初歩ではないか。七年間の米軍占領期間をすっ飛ばして、日本の戦後を語ることが不可能であるのと同じことだ。

最後にもうひとつ。水島氏よ、産經新聞の高木記者を更迭させるほどの罪深きデマ事件を起こしたボギー手登根(手登根安則)を一日も早く、「沖縄の声」から追放せよ!