本土の言論人が沖縄について語るとき、その大多数が偏見や誤解に基ずくのを知って愕然とし、半ば諦めの気持ちになることが、悲しいかな当たり前のようになってしまった。
特に保守と自認する言論人達の偏見は酷すぎる。憲法を改正して自主憲法制定を主張しながら、在沖米軍の辺野古移設には賛成するという節操のなさは、自民党政治の対米従属路線を完全に容認することに他ならないのに、その自己撞着に気づく気配すらない。
東京裁判史観からの脱却を強調しながら、沖縄問題を論じる時は、対米従属の姿勢に豹変してしまう。沖縄が歩んできた歴史を少しでも勉強して欲しいのだが、果たして大いに疑問である。