沖縄よ! 群星むりぶし日記

沖縄を、日本を、そして掛け替えのない惑星・地球を愛する者として発信していきます。

「箱舟コミュニティ」は現代の救世主となり得るか?

坂の上零さんが創始した「箱舟コミュニティ」がついに沖縄に上陸した。

坂の上さんの石垣島での講演会は大変な活況を呈したらしい。地元の人々と無農薬による自然栽培を中心とするコミュニティ作りに意気投合した様子をJRPテレビで報告している。


本当の日本を取り戻すとは?「箱舟コミニュニィ-沖縄石垣島に誕生!」坂の上零より愛をこめて 3 【NET TV ニュース】

無農薬による自然栽培は木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」が有名だが、あらゆる分野において混迷を極める現代だからこそ、人々は「本物」を追い求める。

特に我々の健康に直接影響する「食」の安全確保は大事である。がしかし現状は非常に危機的な状況にあるのだ。

グローバル企業による種子の独占、遺伝子組換えによる農産物が市場を支配する内幕が堤未果著『日本が売られる』に詳しく書かれている。

安倍内閣は種子法廃止法案を成立させた。国民よりも企業が優先される政治。おかげで『日本が売られる』で言及された恐ろしい現実が勢いを増して進行している。

この事実を知った人間は不安感でいっぱいになるが、個人ではどうすることもできない。多くの人は自分の無力に打ちひしがれるのがせいぜいだ。

しかし、ヘーゲル弁証法ではないが、危機的状況になると必ずと言って良いほど壁を乗り越えんとする人が現れる。

坂の上さんも日本の深刻な食糧事情に人一倍強い危機意識を抱いてきた一人だ。

彼女の凄いところはその行動力にある。言ったことは行動で示さなければ意味がない。彼女が構想する「箱舟コミュニティ」は食の安全を確保するだけではない。現代の日本人が失った人と人の真の連帯感を取り戻すことである。

新自由主義経済という凶暴な資本主義社会の中で、「今だけ、金だけ、自分だけ」の金融奴隷状態に落ち込んだ今の状況から脱して、人間の労働が生み出す「剰余価値」を利潤として堕落させないでみんなで分かち合う。

自然栽培で生産した農産物を中心にしたコミュニティ。

農薬と化学肥料を使った利潤第一の大量生産から手間暇はかかるが、生命を健康にする自然栽培へ。不安材料は採算がとれるかどうかだが、「奇跡のリンゴ」がその可能性を見事に立証してみせた。

八年間無収入に耐えて、無農薬無化学肥料栽培にこだわり続けた結果、木村秋則氏のリンゴは大輪の花を咲かせたのだった。木村氏の強い信念が自然という神に通じたのである。

木村氏のリンゴは予約がいっぱいでなかなか手に入らないらしい。「本物」は引く手数多なのだ。自然栽培を指導するために全国を飛び回る木村氏に学ぼうと、世界中から講演の依頼が来るという。

自然栽培は経営上成立することを木村氏が立証してくれた。ということは手間暇のかかる自然栽培でも、大資本のグローバル企業に勝てるということだ。

木村氏の成功を参考にして独自のアイデアを集約すれば、沖縄の「箱舟コミュニティ」はきっと成功するだろうし、成功して欲しい。

そして沖縄の風土は農業に向いていることも有利に作用するだろう。沖縄には世界一うまい島バナナがある。島人参、島らっきょう、etc.

そして沖縄の全農産物を無農薬無化学肥料に変える。これが実現すれば、沖縄は全世界から良い意味で熱い注目を浴びるようになるだろう。

朝堂院総裁の話も面白い。沖縄が本土復帰する前、総裁は沖縄で暮らしていたことがある。だから総裁は当時の沖縄をよく知っている。石垣島に百万坪、西表島に二百万坪の土地を所有していたというのだから凄い。

共存共栄をめざして、なんらかの形で「箱舟コミュニティ」と関わりを持ちたいと考えている。

 

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島尻安伊子を「島売り安伊子」と呼ぼうじゃないか


 

 

熱さも喉元を過ぎればなんとやら、日本人の性格は熱し易く冷め易いといわれる。

しかし、ウチナーンチュはあの日の出来事を今でも鮮明に覚えていて、決して脳裏から消えることはない。上の沖縄タイムス紙の記事をご覧いただきたい。

沖縄選出の自民党国会議員5人の面々だ。左から西銘恒三郎、島尻安伊子、國場幸之助、宮崎政久、比嘉美津子各氏が並んで座る前に、写真には写っていないが、石破幹事長(当時)が演壇に立っている。

5議員は全員、普天間飛行場の県外移設を公約に掲げて当選したのだった。自民党本部もそれを承知の上で公認した。

しかし、安倍一強が確実になると党の態度は一変する。公約を取り下げて、辺野古移設を認めよとなった。ほとんど恫喝である。しかも公衆の矢面に晒して見せしめにしたのだ。

県外移設を訴えたから県民の支持を得ることができたのだ、と反論して離党する気骨のある議員は一人もいなかった。

彼らの胸の内は大方検討がつく。「党の公認を受けて当選した以上、反発して離党したら政治生命が絶たれる、今は我慢して屈辱に耐えるしかない」

ここで指摘しておかなければならないことは、石破幹事長の恫喝を受ける数ヶ月前に、西銘と島尻両氏は先手を打って自ら公約を取り下げていたという事実だ。

上の写真で両氏が堂々とした表情をしている理由はそこにある。そして5議員を辺野古移設へ改心させた後、自民党は仲井真知事を落としにかかるのである。

「5年以内の普天間飛行場の閉鎖」に気を良くした仲井真知事は、安倍・菅の大嘘にまんまと騙されて、これまた公約を破棄して辺野古移設を容認したのだった。

沖縄タイムスの社説があの日の出来事を的確に解説しているので、ぜひ目を通していただきたい。

社説は最後のところで次のように書いている。

≪ いち早く公約を破棄した西銘氏が「ボクは、正直だ」とブログにつづり、島尻氏は3人の転換を出産にたとえ「待望の子供が生まれたら、みんなにお祝いをしていただける環境にしたい」と語った。厚顔無恥有権者を愚弄(ぐろう)しているというほかない。≫

いち早く公約を破棄した島尻安伊子は、屈辱に耐える国場、宮崎、比嘉3氏に対し上から目線で追い打ちをかける。本人は気付いてないかもしれないが、上の発言は明らかに3氏を馬鹿にしたものだ。

公約を破棄してでも保身に走り、自らを正当化する島尻安伊子!県民は彼女の本性を見抜いていた。だから次の選挙で落としたのだ。

しかし、なんと性懲りもなくまたしゃしゃり出てきたのである。「県土の均衡ある発展」を目指すという。そして沖縄の児童貧困問題にも力を入れるらしい。

しかし、そんな経済政策は相手候補、屋良朝博氏のそれとさして違いはない。むしろ玉城県政が掲げる自立経済に向けた「誇りある豊かさ」に協力する屋良氏の政策の方が優るだろう。

そして何と言っても今回の衆議院補欠選挙の最大の争点は、辺野古基地問題である。

辺野古問題から逃げ回って大敗北を喫した知事選に懲りたのか、自民党はこれまでの戦術を変えた。島尻候補は堂々と辺野古移設を容認すると断言している。

これで争点は明確になった。屋良氏の辺野古移設反対と島尻氏の賛成。公開討論会での激論を期待したい。

容認すると断言した以上、島尻氏は公開討論に積極的に応じるべきだろう。なぜ辺野古移設なのか、有権者もその理由を聞きたいはずだ。

仮にも討論の場において、安倍内閣が繰り返す「辺野古が唯一」「普天間飛行場の危険性除去が原点」の一点張りなら、落選は確実と心得た方が良い。

なぜなら有権者は、耳にタコができるほどこれらの空疎な言葉を繰り返し何度も聞かされてきて、正直飽き飽きしているからだ。

つまり安倍内閣の不誠実さを挽回するくらいの安全保障論を展開しない限り、有権者は納得しないということだ。

その点、在沖米軍基地問題と安全保障に詳しい屋良候補の論理には一貫性があり、説得力に富む。屋良候補を上回る論理展開をしないと、島尻氏が公開討論で恥をかくのは目に見えている。

公約を破棄し保身に走るような尻軽の政治家など沖縄は必要としない。県民の命と財産を命がけで守る政治家こそが求められているのだ。

どうかね、島売り安伊子君?

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消費税10%への増税は日本の自殺だ

参議院議員青山繁晴氏はかつて、安倍首相は民主党政権下の野党時代に経済学を猛勉強したと発言したことがあった。

三年ぶりに政権を奪還した初年、安倍首相は異次元の金融緩和を断行して世間をアッと言わせ、アベノミクスの旗を高々と掲げた。

株価も上昇し、アベノミクスは順調に推移するかに見えた。

しかし、時が経つにつれて華々しい装いは次第に色褪せ、統計の捏造も露呈しアベノミクスの本当の顔と、その限界がはっきりしてきた。

消費税を5%から8%へ上げたこと、経済政策を現場の声よりも財界中心に立案したことなどが失敗の主な原因である。

野党時代三年間にわたる安倍首相の猛勉強は役に立たなかったことが証明された。何をどのように学習したのか内容は明らかにされていないが、経済の本質を把握する能力に欠けているのは確かのようだ。

経済だけではない、安倍晋三は物事の本質を理解する能力に著しく欠けているのだ。だからぼくは、安倍晋三は頭の悪い男だと何度も繰り返し警告してきたのである。

安倍晋三の経済音痴を間接的に批判する言論人がいる。三橋貴明だ。


三橋TV第72回【財務省のPB黒字化路線の狂気】

三橋氏の解説は分かりやすい。ごまかしの効かないデータを示し、その実態を解析して結論を出す。

当たり前のようだが、鋭い着眼点と相当の忍耐力がなければできることではない。上の動画で示された三橋氏の結論は、財務省のPB(プライマリー・バランス)黒字化路線は間違いであり騙されてはいけない、ということだ。

財務省に洗脳された御用学者が多い中で、真正面から財務省の欺瞞を指摘する三橋氏の勇気に拍手を送りたい。

上の動画で新事実も判明した。消費税が3%から5%へ、5%から8%へ増税された時の消費傾向を示すグラフだ。

初めて消費税3%が導入されたのは竹下政権、5%は橋本政権そして8%は安倍政権下で実施された。

竹下政権時代は高度成長が続いていたために、消費税3%導入直後に消費は落ち込んだが一時的で以後は急回復した。

橋本政権時代はバブルが崩壊した後であり、消費税5%への増税以降、消費はなかなか回復せず日本はデフレという負のスパイラルへ落ち込む直接のきっかけになった。

そして安倍政権による8%への増税。消費傾向はさらに落ち込み回復の兆しはなく現在に至っている。

政府と日本銀行がともに目指した消費者物価指数2%の目標は、6年が経過した今なお達成できていない現実を見ると、アベノミクスなるものが完全に失敗に終わったことは、もはや明らかだろう。

しかし自身の失敗を認めたくないのかどうなのか知らないが、安倍政権は今年の10月には消費税を10%へ引き上げる予定だ。小判鮫・公明党も同意のうえである。その結果がどうなるか、三橋TVをご覧の方はご存知だろう。

そう、日本の自殺である。

そもそも消費税という言葉には、消費するなという意味合いが含まれている。ものを買うことに対する懲罰だ。

しかし、日本のGDPの約6割は消費が占めていることを考えるならば、消費税を上げるということはGDPを減少させることであり、ぼくのような経済の素人にも簡単に理解できる理屈である。GDPの減少は即ち経済の弱体化に他ならないのだ。

アベノミクスなる欺瞞に満ちた経済政策のおかげで、日本はいよいよ世界の真ん中で消滅するカウントダウンに入った。

それを阻止する処方箋は、目下のところ、山本太郎議員が提案する5%への消費税減税しかない。これを野党の共通政策に掲げて来る参議院選挙で共闘する事。

それさへできないようなら、国会議員は全員腹を斬れ!

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新しい御世『令和』が素晴らしい御世であることを祈りつつも

先月いっぱいで琉球新報の購読を解消した。生活費を節約するのが主目的だが、健康増進も視野に入れてのことである。

県立図書館まで歩くこと。今住んでいるところから3.3キロの道のりはかなりしんどい距離だが、新聞が読めることと運動不足の解消になること、そしてその他プラスアルファを見込んだうえでの決断である。

雨の日や、休館日は近くのコンビニで購入すれば良い。予定通り実行すればなんの不自由も感じないだろう。

ということで昨日、図書館に出かけた。途中、午後3時頃、市庁舎の2階にあるレストランで昼食をとることにした。自動販売機で食券を購入してからカウンターに向かうと琉球新報の号外が積まれているのが目に止まった。大きな見出しで『新元号令和」』とある。

令和?

その時の直感は否定的なものだった。違和感がある。心に自然に響かない。令の文字と和の文字の釣り合いがとれていない。無理に結合させた造語の感じがする、等々。

元号の額を掲げる菅官房長官の冷酷な表情も否定的感情を強くする要因になっているのかもしれない。菅義偉はウチナーンチュから最も嫌われ憎まれているからだ。

広大な新図書館で時間を過ごした後、3.3キロの道を歩いて帰った。

テレビのニュースは新元号の話題でもちきりだった。大多数の国民は肯定的だが、これは皇室を敬愛する国民が圧倒的に多いことを考えると当然のことである。

しかし、「令和」という元号名自体に肯定的であるかどうかは疑問である、というよりもはっきりしない、と言った方が正確なのかもしれない。

近づく御世代わりという新鮮な世情に酔っているだけなのかも知れない。

昨日は、新元号のことで頭がいっぱいで、なかなか他のことを考える余裕はなかったのだが、1日が過ぎて見ると景色が少しだけ変化したようにも感じられる。

日時の経過とともに「令和」という言葉に、そのうち慣れてくるのだろうか?

時間は万病の薬とも言われる。確かに、人間関係がこじれて感情がもつれ、なかなか解決の糸口をつかめない時でも、時間が過ぎ去ることで、いつの間にか、もつれた感情は消えていた、という経験は誰にもあるだろう。

令和」に対する否定的感情が、時間の経過とともに消えることを願うしかないが、いつその時はやってくるだろうか?

初春の月にして、気淑く風ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす

出典は万葉集のこの部分に求めたと言う。これまでのように中国の古典文献からではなく、万葉集に決めたのは大賛成で賞賛に値するが、令と和を結合したのはいかにも無理があり、納得いかないのだ。

人為が過ぎて自然な感じがしないし、怪しい雰囲気さへ漂うのである。こんな疑念は持ちたくないのだが、政権側と選者との間になんらかのいかがわしい了解が存在したのではなかろうか。

沖縄から安倍政権を観察していると、どうしてもそう勘ぐらざるを得ないのだ。「令」という言葉には良い意味も含まれるが、命令・司令・指令という強権を匂わす意味も含まれる。

杞憂に過ぎないことを願うばかりだが、ぼくの直感は新元号令和」に共鳴しない。困ったことに不吉の感じさへするのである。

政治を考えると、平成の御世は日本が弱体化していく30年であった。経済も安全保障もダメ。すべては政治の怠慢が原因だ。

「戦後レジューム」が安倍内閣で完成したことを考慮すると、新しい御世が、平成よりよくなる保証はどこにもないのである。

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御世がわりに暗い影を落とす安倍政治

満開の時期にいよいよ平成の御世が終わる。明日、新元号の発表があるらしい。

数ヶ月前に購入した『平成を読み解く51の事件1989〜2018』(文藝春秋)をめくりながら、ひとりで感慨にふけっている。

平成を読み解く51の事件 (文春MOOK)

平成を読み解く51の事件 (文春MOOK)

 

バブル崩壊オウム事件・神戸連続児童殺傷事件・阪神淡路大震災アメリカ同時多発テロ事件東日本大震災など今も鮮明に記憶に残る事件ばかりだが、年代別で見ると特に平成7年(1995)は多い。

阪神淡路大震災 ・オウム事件 ・警察庁長官狙撃事件 ・沖縄米兵少女暴行

後年、各事件について、それぞれ違う執筆者が記事を書き、月刊誌「文藝春秋」に掲載された。いずれの記事も興味深いが、沖縄米兵少女暴行事件を語った元沖縄県知事大田昌秀氏(故人)の文章は2016年1月号に掲載されたものだ。

事件そのものとそれをめぐる基地問題について、多くの人が知らないであろう事実(ぼくも知らなかった)を大田氏が語っているので紹介したい。

≪ 二十歳から二十二歳だったあの事件の犯人たちは、二人が懲役七年、一人が六年六ヶ月の実刑となりましが、服役後は帰国して、不名誉除隊になったということです。

その後の情報では、一人はアメリカでまた女性を襲い、殺害したのちに自殺したそうです。別の一人は、平成二十七年に公開された『沖縄うりずんの雨』(ジャン、ユンカーマン監督)というドキュメンタリー映画に登場して、反省の言葉を述べています。

事件直後、アメリカの精神病理学の医者から、被害に遭った少女を気遣う手紙が来ました。「この種の心の傷は、年月が経つほど深まっていく。専門家がそばについて、世話してあげないといけない。もし家族と沖縄県知事が容認すれば、自分が自費で沖縄にやってきて、三年間はついていてあげたい」という内容でした。

「家族が受け取ってくれたら渡して欲しい」と、お見舞いに二百五十ドルの小切手も入っていました。家族が「お金はいっさい受け取らない」と言うので、私は丁寧な礼状を書いて送り返しました。ただ、自費で来て三年もそばについてあげると言う申し出には感動しましたね。

同じような手紙が、アメリカから六通ほど来ました。ところが日本国内からは、沖縄も含めてそういう手紙は一通もありませんでした。

≪ 事件の直後、日米両政府は「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」という組織を作り、何ヶ所かの基地の返還に合意しました。

ところがSACOの最終報告書と、それに基づく米国防総省のレポートを丹念に検証してみると、中身が違う。最終報告書は「普天間飛行場を五分の一に縮小して移す。建設期間は五年から七年。費用は五千億円以内」と発表しました。

一方、米国防総省のレポートは、「建設に少なくとも十年。MV-22オスプレイを二十四機配備するための二カ年の演習期間が必要だから、使用開始までに十二年はかかる。運用年数四十年、耐用年数二百年の基地を作る。建設費用は一兆円」と書いているんです。

普天間飛行場のトーマス・キング副司令官は、移設委員会のメンバーですが、「辺野古には軍事力を二十%強化した基地を作る」と言っています。

普天間飛行場の年間維持費は二百八十万ドルだが、辺野古に移すと二億ドルに(およそ二百四十億円)に跳ね上がる。それを日本の税金で負担してもらう」と、明言しているのです。≫

≪ なぜ辺野古になったのか。疑問に思ってつい最近、アメリカで公開された機密文書をチェックしてみたら、とても驚きました。

米軍は半世紀も前の昭和四十四年に、沖縄を日本に返す話が始まった時、最重要の嘉手納以南の基地を一まとめにして移設する計画を立て、西表島から北部の今帰仁港まで全部調査して、辺野古に狙いを定めていたのです。

那覇軍港は水深が浅くて航空母艦を入れられませんが、辺野古のある大浦湾は水深が三十メートルもあるからです。普天間の代わりの滑走路だけでなく、海軍の巨大な桟橋や、核兵器も収納できる陸軍の巨大な弾薬庫も計画していて、すでに図面までできていました。

ところが当時は日米安保条約は沖縄には適用されなかったので、費用はすべて米軍の自己負担。ベトナム戦争でお金もないので、実現できなかった。その計画が半世紀振りに息を吹き返して、いまなら移設費も建設費も維持費も、思いやり予算まですべて日本の税金です。米軍にとって、こんなありがたい話はありません。

新年号が発表されて御世が代わり、人々は新鮮な気分に浸ることだろう。

だが不誠実でふしだらな政治は継続するのだ。なんとも遣る瀬無い気分になる。

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大本営と安倍内閣の類似性

無数の動画が、インターネット上で配信される時代に我々は生きている。現代という時代は「YouTube革命」と呼んでも決して過言ではないだろう。

おかげで、善悪は別として、テレビで放映されない様々な映像を見ることができる。知りたい情報が選択できるこの「YouTube革命」は、活用次第で大きな武器になる。

昨日の参議院予算委員会NHKで放映されなかったが、動画配信のおかげでパソコンで見ることができる。テレビと違い、見たいときに見れるという時間の自由が効くところも便利である。

辺野古新基地建設問題について日本共産党井上哲士議員が質問に立った。

辺野古新基地建設問題について

ご覧いただいてお分かりだと思うが、安倍首相の極めて不誠実な態度は何だろうか?

共産党が安倍首相を貶めるために修正を加えた映像ではない。ありのままの映像である。共産党議員に答弁するのが鬱陶しいと言わんばかりの、安倍首相の投げやりで誠意のない姿勢には、ただただ呆れるばかりだ。

心にもない言葉を、平気でペラペラと喋る。その感性のなさ、鈍感さにはある意味感動さへ覚えるくらいだ。これでよくも6年間、総理大臣の椅子に座っていられるね。

岩屋防衛大臣の答弁も、その不誠実さにおいて安倍首相に勝るとも劣らないものがある。

軟弱地盤と活断層の存在について、真っ当な質問をする井上議員に対する岩屋大臣の答弁は、誰が聞いても整合性が取れないものである。

大浦湾側の護岸予定の真下にある軟弱地盤(B27地点)は海面下90メートルもあるのに、硬い粘土層であるため70メートルまでの地盤改良で安定性を確保できる、と言う理屈を岩屋大臣は繰り返し答弁しているが、B27地点の調査はしていないにも関わらず、周りの調査データを参考にしただけの説明をしているのだ。

推測の域を出ない答弁である。数日前の答弁もそうだったが、残り20メートルはほったらかして工事すると言っているのである。

なんともそのオブスキュランティズム(蒙昧主義)には恐れ入る。防衛官僚の答弁も同様で誠意が微塵も感じ取れない。

首相と防衛大臣、そして官僚達の答弁を聞いていると、科学的合理的精神の著しい欠如に愕然とする。

国民は優秀であるのに、政治を司る面々のどうしようもないオブスキュランティズム!

米国の議会でも同じような審議が行われているのだろうか、とつい考え込んでしまう。とてもそうとは思われない。欧米人は科学的合理的に物事を考える習慣が身に付いているからだ。

こんな調子だといずれ米議会から辺野古新基地は要らないよ、とそっけない返事を突きつけられる事態も十分考えられる。

あるいは辺野古は欠陥施設だから普天間飛行場の返還は当分無理と言われる可能性だってあり得る。

GAO(米政府会計検査院)をはじめとして複数の米軍関係者から、辺野古新基地に対して不満の声が上がっているからだ。

安倍内閣の蒙昧主義を見ていると、大東亜戦争の敗北がオーヴァーラップしてきて仕方がない。大本営の高級参謀達を支配したのは、科学的合理的精神ではなかった。時代おくれの精神主義だった。 

「20年以上経て解決できなかった問題を安倍内閣で解決したい」と岩屋防衛大臣は言ったが、この言葉には、20年以上もなぜ沖縄県民は反対し続けているのか、という素朴で本質的な疑問が完全に抜け落ちている。

いろいろ問題はあるかもしれないが、とにかく行動あるのみだ、と言っているようにも聞こえる。これでは本質的問題に頰被りした大本営精神主義と同一ではないか。

20年以上も住民が反対する政治案件が、仮に米国内で起きたとしたら、ホワイトハウスは工事を強行するだろうか。民主的精神が根付いた米国ではとても考えられないことである。

辺野古闘争は、我が国に真の民主主義を根付かせる歴史的闘争になる。

まきてーならんどー、ちばらなやーさい!

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うせぇらってぇならんどぉ、なまからるやんどぉ❗️

「沖縄に対する時、日本人は醜い」大田昌秀氏(故人)は『醜い日本人』にそう書いている。

大田昌秀氏は沖縄県知事を2期務めた。2期目の95年に海兵隊員3名による小学生女児が暴行されるという忌まわしい事件が発生した。

この恐るべき事件は沖縄人の心をズタズタに引き裂き、県民は日米地位協定の改定さへ口にしない日本政府の無能力、不甲斐なさに落胆失望した。

この時の政府の米国追従・従属姿勢と沖縄県民に対する不誠実な態度は、今の辺野古埋め立て問題に至るまで途切れることなく続いているのだ。

それでも当時の橋本首相は大田知事と何度も会談を重ねる誠実さがあった、と評価する国会議員もいるが、普天間飛行場を狭い県内に移すだけの政府提案に、いかほどの誠実さがあると言うのだろうか。

沖縄に対する時、沖縄を軽視する政府の体質は、今に至るまで少しも変わっていないのだ。

特に安倍政権の横暴は眼に余るものがある。以前の歴代政権は多少なりとも沖縄の声に耳を傾ける姿勢が見られた。

しかし、安倍内閣は違う。これまでの政権と比べても沖縄に対する姿勢が全く異なる。

「沖縄に寄り添う」「辺野古が唯一の解決策」「普天間飛行場の危険性除去が原点」「沖縄には沖縄の、政府には政府の民主主義がある」

安倍晋三菅義偉岩屋毅から発せられたこれらの空虚な言葉の深層に横たわるのは、日本の安全保障について、まともに議論することを避けてきた戦後政治家たちの無責任体質である。

この無責任体質が安倍内閣で顕在化し、強化されて完結するに至ったのだ。これほど無責任で凶暴な政権は、過去を振り返っても見あたらない。

新たな工区の土砂投入で、玉城デニー知事の対話路線は完全に破綻した。と言うより、もともと対話が可能な相手ではなかったのだ。

議論・討論・対話は民主主義を形成する上で要諦となるはずなのに、沖縄に対する時の安倍内閣は、心にもない空虚な言葉を鸚鵡返しするだけで、無益で意味のない6年を費やしたことになる。

沖縄県様には、できるだけ丁寧に説明をさせて頂き、ご理解を賜りたい(岩屋防衛大臣)」

言葉使いは丁寧だが、中身は強烈な沖縄差別に他ならない。県民の大多数は、辺野古埋め立て反対を繰り返し何度も合法的手段で意思表明してきたからだ。

にもかかわらず「ご理解を賜りたい」とは何事だ。岩屋防衛大臣よ、ウチナーンチュを馬鹿にするのもほどほどにしろ!

議会制民主主義を都合よく悪用する安倍内閣独裁政権

安倍内閣はあまりにも醜い。醜悪だ。安倍も菅も岩屋も頭が悪すぎる。腐りきった頭脳から悪臭が芬芬と漂う。

土砂をどんなに投入しても、超軟弱地盤のおかげで、いずれ設計変更せざるを得なくなる。その時は玉城知事の許可を得る必要がある。

埋め立て承認を『撤回』した沖縄県が設計変更を認めるわけがない。必然、大浦湾側の埋め立てはできなくなる。安倍内閣は、なす術もなく立ち往生するだろう。

大事なことは、辺野古埋め立て計画が頓挫するその時まで、決して抵抗を諦めないことだ。そして県民全体で玉城県政を支えることだ。

そして辺野古の現場で日々命がけの抵抗を続ける勇気ある人々と連帯しよう!

うちなぁんちゅ、うせぇらってぇならんどぉ

なまからるやんどぉ!!  (沖縄人、馬鹿にされるな、これからだぞ!)

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